5,500年前にタイムスリップ!――青森県・三内丸山遺跡

5,500年前にタイムスリップ!――青森県・三内丸山遺跡

更新日:2012/11/27 18:10

東北新幹線の終着駅、新青森まで足を運ぶならぜひ訪れていただきたい場所、そこが三内丸山遺跡。日本最大級と言われる、今から約5,500年〜4,000年前の縄文集落跡です。

日本最大級の縄文集落跡を散策

日本最大級の縄文集落跡を散策

東北新幹線が青森県まで開通し、足を延ばす方々も多くいらっしゃると思います。終着駅、新青森まで向かうならば、ぜひ訪れていただきたい場所、そこは三内(さんない)丸山遺跡。日本最大級といわれる、今から約5500年〜4000年前の縄文集落跡です。新青森駅から車で約10分、距離にして2.5キロメートルという近さ。ここを訪れずして、ほかにどこを訪れるというのでしょうか?(ドヤ顔)さらに、入場料は無料です。

遺跡に入ると、土地が広がっています。「ただの広場でしょ?」と思われた、そこのあなた! その広場には、竪穴住居跡、掘立柱建物跡などのほかに、ゴミ捨て場、大人・子どもの墓などがあり、集落の形成や、規律をもって生活していた様子が見られます。今から5,500年前に、ゴミ捨て場があったり、大人と子どもでお墓が分かれていたり、当時の人々の生活レベルの高さに驚きを隠せません。

竪穴住居などいくつか復元されているので、中に入ることによって、当時の住環境を体感できます。

また、ボランティアガイドの方の案内を聞きながら、遺跡を回れます。遺跡の要所には、案内板もありますが、案内を聞くとより理解も深まります。所要時間は1時間程度。出発時間を確認の上、ご利用ください。

ちなみに、遺跡は今でも発掘が続けられており、発掘現場も見学できます。これからもさまざまな発見があるでしょうし、謎も解明されていくかもしれません。昔のことなのに、未来につながっている気がします。時間を置いてから再び訪れても、新たな発見がありそうです。

ミュージアムで当時の豊かな生活を垣間見る

ミュージアムで当時の豊かな生活を垣間見る

遺跡から出土した遺物が展示されている「さんまるミュージアム」で、縄文時代の生活を垣間見ましょう。彼の時代の人々の日常生活を知ることで、さらに興奮もヒートアップ!

縄文土器、石器などのほか、魚の骨や植物の種など発掘されたものから、驚くほど豊かな生活の様子が見られます。展示物の量も非常に多く、見応えがあります。当時の人々の生活は人形で再現されており、当時の衣装(編布製)を着て記念撮影もできます。

施設内には、体験工房、ライブラリー、レストラン、おみやげ屋も入っているので、お子さまからお年寄りの方まで、一日中楽しめます。体験工房では、縄文ポシェット、まが玉、土偶作りなど、一部を除いて数百円で体験できます。なんて、リーズナブル! 

三内丸山遺跡に人々が暮らしていた時代、世界ではエジプトでクフ王のピラミッドが建設されていました。ピラミッドの時代に寒さ厳しい現在の青森の地で、規律を持って暮らしていた人々がいる……思いをはせると、非常にわくわくしてきませんか? ぜひ一度、訪れてみてください。

遺跡を堪能するには、雪のない季節がおすすめです。たくさん歩くので、スニーカーなど歩きやすい靴を履いてくださいね。

三内丸山遺跡の隣には、青森県立美術館もあり、あおもり犬が待っていてくれます♪

掲載内容は執筆時点のものです。 2010/07/28 訪問

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