能取湖に広がる真っ赤な絨毯!卯原内サンゴ草群落(北海道)

能取湖に広がる真っ赤な絨毯!卯原内サンゴ草群落(北海道)

更新日:2014/08/29 16:27

月宮 うさのプロフィール写真 月宮 うさ ブロガー
北海道の東、網走市にある湖「能取湖(のとろこ)」は、湖畔一面がサンゴ草で真っ赤に染まる神秘的な風景を楽しめることで有名な場所。毎年秋の始まりから色付き始め9月中旬〜下旬に見頃を迎えます。
湖畔には、いくつかの群落が点在しているのですが、その中から「卯原内(うばらない)サンゴ草群落」をご紹介します。
北海道の秋を彩る真っ赤な絨毯へおでかけしましょう!

能取湖卯原内(のとろこうばらない)のサンゴ草群落地

能取湖卯原内(のとろこうばらない)のサンゴ草群落地

写真:月宮 うさ

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道東の網走国定公園に広がる「能取湖(のとろこ)」は、サンゴ草(アッケシ草)の群生地として有名な湖。毎年9月上旬から色付き始め、9月中旬〜下旬に見頃を迎え、10月上旬まで、楽しむことができます。
卯原内(うばらない)地区・能取(のとろ)地区・美岬(みさき)地区・平和地区と4ヶ所の群落地があるのですが、写真は遊歩道が整備されている卯原内の群落です。ここは、交通アクセスも良く整備されていますので、秋の道東観光で立ち寄るのにオススメスポット!
自然のままの姿を眺めることができる他の地区も、美しい群落を楽しむことができますので、お車で観光予定でしたら是非立ち寄ってみてくださいね。

サンゴ草(アッケシ草)とは?

サンゴ草(アッケシ草)とは?

写真:月宮 うさ

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能取湖畔を真っ赤に染めるサンゴ草は、正式名称をアッケシソウと言う、寒帯地域に広く分布する植物です。アッケシとは北海道の厚岸のこと。明治時代に北海道の厚岸湾で見つかったことから、その名が付きました。草丈は15cm〜30cmの小さな植物で、夏場は濃緑色をしていますが、秋を迎えるころから紅紫色へ変化してゆきます。
また、この植物は塩湿地に生息する塩生植物の仲間で、特に強い耐塩性を持っている種類。能取湖は海跡湖のため塩湖ですから、サンゴ草の生育にぴったりな環境がそろっているのです。
※海跡湖=かつて海があった場所が、地殻変動などにより外海から隔離され海の一部を閉じ込めてできた湖。

真っ赤な絨毯と水面に映し出される美しい空

真っ赤な絨毯と水面に映し出される美しい空

写真:月宮 うさ

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秋の赤と青は見上げるもの…紅葉の季節柄そんなイメージが先行しますが、ここ能取湖の赤と青は見下ろして鑑賞します。湖畔は湿地帯のため、あちこちにたくさんの水溜りが。そこに映るのは、とても美しい北の大地に広がる澄んだ空。そして、周りは一面の赤。そんな風景を楽しんでみましょう。

2013年の能取湖卯原内サンゴ草群落の風景

2013年の能取湖卯原内サンゴ草群落の風景

写真:月宮 うさ

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能取湖卯原内サンゴ草群落は2010年に行った園地整備の影響で、群生地が縮小してしまいました。現在は卯原内観光協会・卯原内町内会・網走市が一丸となって専門家と共に群生地回復に向け取り組んでいます。
写真は2013年の卯原内サンゴ草群落の風景。赤い絨毯を楽しむことは可能です。
卯原内地区以外では、今までどおり美しいサンゴ草を見ることができますので、お車で観光のみなさんは足を伸ばしてみるのもオススメです!

卯原内でも近い未来には、美しい群落を再び見ることができることでしょう。
人と自然の共に歩んでゆく姿、そして今と未来を比べるためにも、是非「能取湖卯原内サンゴ草群落」に足を運んでみてください!

能取湖では潮干狩りも楽しめる!

能取湖はサンゴ草だけではなく4月15日〜10月15日の間、無料でアサリの潮干狩りを楽しむこともできます。場所は、二見ヶ岡漁港から湖口漁港までの能取湖東岸5kmの間です。北海道で潮干狩り、いかがですか?
※詳しくは記事一番下のMEMOから、リンク先の「能取湖の潮干狩り」を参照にしてください。

卯原内サンゴ草群落までのアクセスは、網走バスターミナルまたは網走駅から常呂・サロマ湖栄浦線バスに乗り、約20分のサンゴ草入口で下車です。
網走市街地からは車で約15分ですので、タクシーのご利用もオススメです。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。

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