北アメリカ原産の宿根草「フロックス」は、ハナシノブ科でオイランソウ(花魁草)、クサキョウチクトウ(草夾竹桃)という名前も付いています。色はピンクや白、淡紫色などあり、そのパステル系の濃淡がまた美しいお花です。
この公園に植えられているフロックスは約15万株。平均して1mほどに成長する花々がオホーツクの爽やかな風にたなびく様子は、まさに楽園そのものです。ほのかな香りにも癒やされ、時が経つのを忘れてしまいそう!
東京ドーム2つ分、約10ヘクタールの敷地を地元有志の方たち(NPO法人 願岳僥倖こぼれ幸)が開墾し始めたのは、2004年から。最初は1,000株ほどからのスタートだったそうです。
広い園内にはフロックスだけでなく、季節の花々や果実、野菜などが植えられています。その開墾や栽培の手間暇たるや、いかばかりかと、思わずため息がでるほど。
また整備された散策路には、ホタテの貝殻が敷きつめらえていて、その広大さゆえのご苦労もしのばれます。
にもかかわらず、入場は無料ということで驚きますが、一人200円程度の寄付を募っていますので、花を楽しませてもらったお礼と、今後の維持管理のためにも、心付けは忘れずに入れておきましょう。
見晴らしの良い丘陵地にある、この公園。入り口や駐車場が園内で一番高い位置にあるため、額に汗して坂道を登ることなく、網走の展望を楽しむことができます。
眼下には、夏のシジミ採りや冬のワカサギ釣りで知られる網走湖や田園風景が一望でき、北海道の雄大さを実感できるでしょう。ピンクに染まる丘と大地、そして大空とのコントラストも見事ですよ。
一番展望の良いところには、ベンチやちょっとした遊具もあります。
売店で販売している新鮮野菜や、ゆでとうもろこし、じゃがバター、しそジュースなどを味わったり、持参したお弁当を広げたりして、ピクニックするには最高の場所ですね。
絶景とともに優雅なひと時をぜひ楽しんでください。
フロックスの見頃は9月上旬までですが、園内の散策路に沿ってたくさん植えられているコクワ(サルナシ)の実が、9月下旬から収穫可能に!
マタタビ属でミニキウイともいわれるコクワは、そのまま食べたり、ジャムや果実酒にもしたりできる人気の果物です。
コクワの収穫体験(有料)は地元の人たちにも大人気なので、タイミングが合えば、ぜひ体験してみてくださいね!
2010年から一般公開され、花の新名所として愛されるようになったフロックス公園は、畑の中にある砂利道を走っていくとたどり着く、いわば“隠れスポット”。
フロックスの花々と共に網走の絶景が皆さんを出迎えてくれますので、ぜひ足を運んでみてくださいね!
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