写真:古都の U助
地図を見る閑臥庵は、年間通し拝観時間が13:00から22:00という珍しい寺院です。
場所は地下鉄烏丸線鞍馬口駅から徒歩5分という好立地。
山号を瑞芝山(ずいしさん)といい、京都府宇治市にある万福寺を総本山とする黄檗宗の寺院です。
黄檗宗は曹洞宗、臨済宗とともに日本3禅宗の1つといわれ、江戸時代初期に中国より招かれた隠元禅師よりはじまり、中国様式が今も色濃く残るのが特徴です。
入口の山門も異国情緒あふれる建築で、屋根飾りはシャチと似てますが、魔伽羅という想像上の生き物で、尾ひれは無く足があるそうです。
写真:古都の U助
地図を見る山門をくぐって最初のお堂は、陰陽師の安倍晴明開眼と伝わる北辰鎮宅霊符神を祀る鎮宅堂です。北辰鎮宅霊符神(ほくしんちんたくれいふしん)というのは北斗七星が神格化された神様のことです。
平安時代から貴船の奥の院に祀られていましたが、江戸時代になって、後水尾法皇の夢枕にその父・後陽成天皇が立ち、この地に鎮宅霊符神を移すよう命じられたそうです。
またその手前には羅漢像が並びます。
写真:古都の U助
地図を見るお釈迦様を祀る閑臥庵の本堂です。
天井には雲龍図が描かれ、ご本尊の前には後水尾法皇330年忌の際に制作された、5色の砂で描いた砂曼荼羅があります。
法皇の祈願所ということでお堂の幕にも菊の紋が配されます。
春は枝垂れ桃に桜、初夏はツツジにアジサイ、秋の紅葉は言うに及ばず、冬の雪景色も楽しめます。年末年始をのぞき、定休日もありません。
写真:古都の U助
地図を見る黄檗宗を日本に伝えた隠元禅師。ですが、この人物名より彼が伝えたインゲン豆の方が有名かもしれません。他にもスイカやレンコン、孟宗竹など今では馴染み深い多くのものが、隠元禅師によって伝えられたとされています。
閑臥庵で楽しんでいただける普茶料理も、隠元禅師が伝えた中華風の精進料理で、「普(あまね)く多数の人にお茶を差し上げる」という意味があります。宇宙を現すという5色の食材を用いる目にも鮮やかな料理で、お昼のお食事時間は12:00から15:00の間、夕食は17:00から21:00の時間帯でお楽しみいただけます。
本堂両脇に素晴らしい庭園を眺める数箇所のお席が用意されています。
写真:古都の U助
地図を見る閑臥庵では、料理を通して仏様に触れていただこうということで、お昼と夕飯がゆっくり楽しめるように遅い時間帯を拝観時間にされているということです。
ライトアップされた石畳、宝珠と魔伽羅の甍の姿はまるで非日常の世界です。
お食事メニューは、ご飯は「ハンツー」、胡麻豆腐は「マフ」など中国風のお品書きとなっています。甘く味付けした梅干を天ぷらにした「日の出揚げ」や、茶そばでイガ栗を再現した「栗もどき」なども人気メニューとなっています。お食事の際は必ず2,3日前にまでにご予約をお願いします(お二人以上で予約できます)。
近年ライトアップするスポットが増えたとはいえ、京都の寺社は朝は早く開き、閉まるのも早いもの。限られた時間の中で、もっと京都を満喫したい…という方に、閑臥庵のライトアップは貴重なおススメスポットの1つです。
拝観:大人500円
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(2024/4/24更新)
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