江戸時代、幕府直轄地である「天領」として栄え、多くの高瀬舟を運んだ倉敷川畔には豊かな商人の町家や白壁の土蔵が立ち並び、現在でも多くの建物が増改築され、カフェや土産物屋として残っています。
和と洋が混在するレトロモダンな町並みが非常に美しいこの美観地区。多くの観光客が、ゆっくりと流れる静かな時を過ごす中に、一角だけ連日押すな押すなの大盛況のゲストハウスが有鄰庵。何をお目当てに多くの人が並んでいるのかというと、実はこのゲストハウスに併設されたカフェで食べられる「しあわせプリン」がお目当て。
さすがにゲストハウスだけあって、日本人だけではなく、外国人のお客様も次から次にやってきます。
毎日、ゲストハウスのスタッフ総動員で早朝から作られる「しあわせプリン」は、なんと毎日限定80個のみ!土日祝日や観光シーズンにはあっという間になくなってしまう人気スイーツ。
また、この「しあわせプリン」には、食べる前に必ずお作法ならぬ、とある「儀式」をすることが重要で、スタッフがお客様ひとりひとりに丁寧にレクチャーしてくれます。一度店外に長蛇の列が出来ると、なかなか順番が回ってくるのも遅く、時には順番が回ってきても肝心の「しあわせプリン」がない!という非常事態も有得るのです。それでも皆さん、根気よく並んで待っているので、なるべく午前中に訪問するのが得策!
店内は和風の明るい佇まい。20人程が一度に座れる位の細長い特大テーブルと和室のこあがりが1つ。店内は名物の「しあわせプリン」の儀式で盛り上がるお客さんの熱気と歓声で大盛り上がり!
早速、「しあわせプリン」+飲物のセットを注文。
因みに「しあわせプリン」は単品での注文は不可。必ず飲物とのセットでの注文となりますが、この飲物もバラエティ豊かで、岡山特産の桃やブドウ等の果物をたっぷり使ったドリンクメニューが豊富!
注文後、スタッフが銭湯の風呂桶のような容器を持って登場し、目の前に置いてくれます。中にはキャップを被ったカップに入った顔付きのプリン達。薄い乳白色のキャップ越しにうっすらと見える顔は、よく見るとひとつひとつ手書きの為、微妙に顔が違います。
そしてここからがこの名物「しあわせプリン」の「儀式」の始まりです。桶の中の数あるお顔を見ながら、お気に入りのプリンを直感で選びましょう!(衛生上の問題によりキャップを外すのは不可)
お気に入りのプリンを選んだらキャップを取り、まずはカメラや携帯でプリンのお顔を撮影。そして願い事を心の中で祈りながら、美味しくいただきましょう。2週間後、撮影した「しあわせプリン」のお顔を再び見ることで願いが叶う、良い事が起こる。というこの儀式。願いが叶ったり、良い事が起きたという方のお礼訪問も多く、店内にある色紙にはお礼報告がびっしりと書かれています。
信じる信じないはともかく、楽しくスイーツを堪能出来るのは至福の一時。スタッフがひとつひとつ手作りし、顔を描くこのプリンには、稀に何百個、何千個に1個の割合で芸能人の顔や泣き顔のレアプリンがあるという噂もあり、実際にこのレアプリンに出会う為に通い続けている地元常連のお客様も多くいる、人気の「しあわせプリン」。
是非、岡山特産の果物、白桃ジュースと一緒に味わうのがおすすめ!
倉敷美観地区の「有鄰庵 しあわせプリン」をご紹介しましたが、いかがでしたか?
和と洋の融合したモダン建築が立ち並ぶ倉敷美観地区。
のんびりと白壁やなまこ壁の美しい町並み、柳と土蔵が美しく映る川面を見ながら川舟流しを楽しむだけではなく、古き良きものから発される新しいものに触れるのも旅の醍醐味。
仲の良い友人と、恋人と、家族と一緒に、お気に入りの顔の「しあわせプリン」を探しに、そして幸せになれるように祈ってみませんか?
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