サンゴ礁と熱帯雨林、ケアンズで2つの世界自然遺産を満喫しよう!

サンゴ礁と熱帯雨林、ケアンズで2つの世界自然遺産を満喫しよう!

更新日:2018/08/13 20:21

吉川 なおのプロフィール写真 吉川 なお 台湾在住ライター、元旅行会社勤務の旅行マニア
オーストラリア大陸の北東岸にあるケアンズは、世界最大のサンゴ礁グレートバリアリーフと世界最古の熱帯雨林ウエットトロビックスという2つの世界自然遺産が楽しめる都市です。
太古の時代から生息しているサンゴと熱帯気候によって育くまれてきた森、ふたつの異なる魅力に触れられるケアンズの楽しみ方を伝授します♪

世界最大の生命体「グレートバリアリーフ」

世界最大の生命体「グレートバリアリーフ」

写真:吉川 なお

地図を見る

グレートバリアリーフは、南北2600キロの範囲に広がる世界最大のサンゴ礁地帯です。日本列島がすっぽり入ってしまうほどの大きさで、サンゴなどの微小な有機体が、数万年という長い年月をかけてこれらの特異な地形を形成し、海藻や魚など水中で生きる多くの生物を育む母体となっています。
マリンブルーの海と色鮮やかなサンゴ、水中を悠々と泳ぐ魚の群れなど、そこには私たちを魅了する美しい世界が広がっています。

ケアンズのマリーナから高速船で約1時間の沖合にあるグリーン島は、サンゴ礁のかけらが堆積してできた島で、1770年にキャプテン・クックによって発見されました。わずか40分ほどで1周できる小さな島で、海岸線以外は緑に覆われ、うっそうと茂る緑と白砂のビーチという南の島のイメージそのままです。島の周囲のラグーンは透明度も高く、シュノーケリングやダイビング、シーウォーカー、パラセーリングなどさまざまなマリンスポーツが体験できることもあって、人気の日帰りスポットとなっています。

世界最古の熱帯雨林!

世界最古の熱帯雨林!

写真:吉川 なお

地図を見る

グレートバリアリーフと平行して南北に約450キロに渡って細長く広がる熱帯雨林ウエットトロピックスは、大型の恐竜たちが生きていた約1億3,000年前から生息している熱帯雨林です。世界最大のアマゾンの熱帯雨林よりも古く、世界最古の森と言われ、さまざまな動植物が生育する生命のるつぼとなっています。1988年に世界自然遺産に登録され、太古の時代から変わらない自然を今に伝える貴重な自然遺産となっています。

面積は四国くらいで、現在も貴重な野鳥や昆虫が多数生息しています。トレッキングコースを歩きながら、それらを間近に観察することができます。

ここで是非とも見たいのは「ユリシス」と呼ばれる幸運の蝶です。鮮やかなブルーの羽を持ち、光を反射してキラキラ輝きながら優雅に舞うその姿には神秘的なオーラが漂っています。日本名は「オオルリアゲハ」で日本にもいますが、オーストラリアでは「見ると幸せになれる」「1日に3回見るとお金持ちになれる」「体にとまるとより大きな幸福が訪れる」と言い伝えられています。

ケアンズからシーニックレイルウェイという鉄道で行けるキュランダ村には、オーストラリアならではのアトラクションが楽しめる「レインフォレステーション・ネイチャーパーク」があります。
水陸両用車のアーミーダックに乗って熱帯雨林を探検したり、先住民族であるパマギリ族の文化を体験したり、コアラ&ワイルドライフパークでカンガルーやワラビーに餌をあげたり、コアラを抱いて記念撮影をすることができ、子供から大人まで楽しめます。約1500匹の蝶が生息しているバタフライ・サンクチュアリーではユリシスも見られるので、幸運をゲットしましょう。

ケアンズの街を歩こう

ケアンズの街を歩こう

写真:吉川 なお

地図を見る

ケアンズの街はコロニアル調の建物がところどころに残る緑多い小さな街です。道は碁盤の目状になっているので、初めてでも迷うことなく街歩きができます。

海岸通りのエスプラネードは心地よい海風がそよぐ遊歩道で、カフェやレストランなどが建ち並び、青い海を見ながらシーサイドウォーキングが楽しめます。
入江に造られた人工プール「エスプラネードラグーン」はまるで海に続いているかのような絶景のプールです。ライフガードも常駐し、誰でも無料で利用することができます。

日が沈むとナイトマーケットが営業を始めます。ここはセキュリティーも万全なので、お土産探しに最適です。
ケアンズ駅に隣接する「ケアンズ・セントラル」は2階建てのアーケードの中に、大手デパートのマイヤーやバラエティショップのターゲット、各種専門店が並ぶケアンズ最大のショッピングセンターです。木曜日のみ夜9時まで営業しています。

コアラも抱けます♪

コアラも抱けます♪

写真:吉川 なお

地図を見る

オーストラリアと言えばコアラ!ですよね。プルマンリーフホテルカジノの最上階にある「ケアンズワイルドライフドーム」ではコアラを抱いてツーショット写真が撮れます。
熱帯雨林を模した園内にはカンガルーやカラフルな鳥たちが放し飼いされていて、間近で見ながら楽しく散策でき、オーストラリアに来た〜!と実感できますよ。 ついでにホテルのカジノも楽しんじゃいましょう。

オージービーフ、シーフードをほおばろう!

オージービーフ、シーフードをほおばろう!

写真:吉川 なお

地図を見る

本場のオージービーフをがっつり食べるなら、オーストラリア全土でチェーン展開している「ホッグスブレスカフェ」がお薦めです。ピンクのブタがトレードマークで、ボリュームたっぷりの極上ステーキが日本よりリーズナブルな価格で食べられます。人気ナンバーワンのプライムリブステーキは、最高の風味と柔らかさを出すため18時間かけて仕込まれたもの。そのジューシーさに感動すること間違いなしです。

クイーンズランド州名物のエビとマッドクラブもぜひ味わいたいもの。エビの身は甘くてぷりぷり、マングローブの泥の中に生息するマッドクラブは煮てよし蒸してよし味濃厚です。
プロウン(エビ)が店名になっている「ロープロウン」の一番人気は大盛りのシーフードプラッター。マッドクラブとロブスターが丸ごと1匹、大エビのボイルやムール貝やオイスターなどオーストラリア産シーフードが盛りだくさんです。日本人の店員もいて日本語メニューもあります。心地よい潮風に吹かれながら贅沢にシーフードを味わいましょう。

オースラリアならではのワニ、カンガルー、エミュー、バッファローやクロコダイルの料理なら、トリニティー湾の目の前にある「ダンディーズ」でどうぞ。普段口にできないパワフル料理は貴重な経験にもなります。

治安のよさにも定評あり

ケアンズはオーストラリアの中でも治安の良い街として知られ、ワーキングホリデー先としても人気があります。
森と海、ふたつの大自然の息吹が身近に感じられるケアンズで、森林パワーと潮の香りと陽光をからだいっぱい浴びに行ってみませんか。

掲載内容は執筆時点のものです。 2010/06/05−2010/06/09 訪問

- PR -

条件を指定して検索

- PR -

この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -