信濃川の上流にある梓川。これに沿って広がる上高地は、約10kmに渡り穏やかな川の流れを堪能する事ができます。ここは、約1時間のウォーキングを楽しむ事が可能で、上高地の絶景が堪能できるスポットとしても人気が高い場所です。
「歩くのが大変なんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、火山活動によって体積した土砂からできた「堆積平野」である上高地は、山岳地帯では珍しい平坦な土地。日本では例が少ない「高地」にある「平野」である為、小さなお子様連れの方でも気軽に楽しむ事ができるのです。
飛騨山脈の谷間に位置する上高地は、標高1500mもの高さにある山岳景勝地で、その美しい光景は国の「特別名勝」に指定されています。
春の若芽・夏の新緑と四季折々の見所が満載ですが、多くの方に感動を与えるのはやはり秋。ブナ・ミズナラ・シナノキ・ウラジロモミジなと、種類豊富な樹木達が上高地一帯を黄金に染め上げます。
例年見頃となるのは10月中旬以降で、その美しさは”錦の織物”のよう。今はまだ青々とした木々が生い茂っていますが、徐々に変わりゆく表情も秋の楽しみ方のひとつです。
また、「田代池」まで足を運ぶと、夏から秋にかけて花開く「梅花藻(ばいかも)」を楽しむ事も可能。
梅のように白く小さい可憐な花は、イギリス人宣教師ウォルター・ウェストンが最も愛した風景で、著書「日本アルプスの登山と探検」の中で上高地を称賛し、世界にその名を知られるきっかけとなりました。
文豪・芥川龍之介の名作『河童』で取り上げられた事から、一躍有名となった河童橋。当時から現在まで、上高地随一の人気スポットであり、シンボル的存在でもあります。
悠然と広がる大自然は、芥川龍之介に描かれた当時の風景が蘇るかのように美しく、旅人の心をとらえて離しません。
梓川の上にかかる河童橋の上に立つと、穂高の山々を染める色とりどりの紅葉と青い空、そして上高地の景色を一望する事が可能。まさに、上高地一の絶景スポットと呼べる場所なのです。
緑から黄色、そして赤…。刻一刻と深まり、その表情を変える秋の上高地は、世界の人々をも魅了する日本の絶景スポットのひとつ。本格的な登山装備も不要で、気軽に楽しむ事ができますので、家族や友人とぜひ訪れてみてください。
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(2024/4/26更新)
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