「うだつが上がらない」という慣用句の語源でもある「うだつ」とは、二階屋根と一階屋根のとの間に有って、防火壁の役割を果たす袖壁で、本来の機能は防火ですが、江戸時代以降装飾的な意味が強くなり、豪商が立派な「うだつ」を競って作ったと言われています。
徳島県は明治中頃まで染料「藍」の一大産地で、この脇町でも「藍」を扱う豪商がたくさんあって大いに栄え、今もその当時の建物が数多く残っています。
昭和63年には、全国で28番目の「重要伝統的建造物群保存地区」に指定され、美しい町並みは観光客の方が多数訪れる場所となっています。
秋には「うだつまつり」が行われ、「阿波おどり」があったりもします。和服姿が町並みに映え、風情ある風景が見られます。
美馬市観光協会ホームページにイベント開催案内掲載されますので、訪れる時には参考にしてください。
藍を保管する蔵であった建物を改造し、お土産コーナーやカフェコーナーとした「藍蔵」は、訪れた時には立ち寄りたい場所です。
一階が土産物、二階が食事・休憩の場所となっています。
白壁が美しい建物の二階の北向きの壁はガラスになっていて、少し高い位置からの眺望が楽しめます。また、室内は大きな梁がむき出しとなっていて、昔ながらの風情が感じられます。
「藍蔵」での食事メニューはそれ程たくさんはありませんが、地鶏を使ったせいろ飯は、なかなかの逸品です。
熱々を頬張ると、鶏の旨味が口中に広がります。
「藍蔵」には、限定販売のアイスが数種類あります。
ここにしかないという、特にお勧めなのが、「みまからアイス」。
「みまから」とは、地元で栽培されている、とっても辛い中に甘み成分も含まれている青トウガラシを、佃煮風にした薬味で、テレビ番組でもよく紹介され、人気商品となっています。
それがほんの少しですがアイスに入っていて、冷たいアイスを食べながら、じわーっと辛みが体の中で感じられ、暖かくなってきそうな不思議な食べ物です。
脇町うだつの町並みを訪れた記念に召し上がってはいかかでしょうか。
美馬市の公認ゆるキャラ「うだつまる」は、2013年ゆるキャラグランプリで70位と健闘していました。「うだつ」の形をした「うだつまる」。藍蔵にはグッズがたくさん並んでいます。
せんべいなどのお菓子から、ストラップもあって、脇町うだつの町並み訪問のお土産に最適かもしれませんね。
古くは江戸時代に作られた「うだつ」のある建物が昔の姿で多く残る「脇町うだつの町並み」は、テレビドラマのロケ地となったり、最近では、コスプレイヤーの方たちが町並みを背景に写真を撮ったりと、歴史情緒がとても感じられる場所です。
特に秋は気候も良く散策には最適の季節です。休日にはイベントが行われ、和服姿の人に遭遇することがあるかもしれませんね。
徳島県を訪れた時には是非立ち寄ってみてください。
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(2024/4/25更新)
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