赤目四十八滝でマイナスイオンシャワーを浴びよう!

赤目四十八滝でマイナスイオンシャワーを浴びよう!

更新日:2012/11/06 14:50

SHIZUKOのプロフィール写真 SHIZUKO 舞台演出者
滝自慢は、日本全国あちこちにあります。
関西なら、滝そのものがご神体の那智の滝や紅葉の名所・箕面の滝。神戸の布引の滝も地元の人々にとても親しまれています。関東では日光の華厳滝が一番有名でしょうか。

赤目四十八滝の真髄は、多くの滝を集合体として味わえるところにあります。日本に数ある滝の中で、この素晴らしい風景は感動の度合いが違うんです。

全長4キロの散策路に、21の見所アリ

全長4キロの散策路に、21の見所アリ

写真:SHIZUKO

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『赤目四十八滝』は、三重県名張市にある室生赤目青山国定公園にある滝の景勝地。紅葉の名所としても人気の場所です。

アップダウンのある全長4キロの散策路は、変化に富んだ風景の連続。ゆったり歩ける場所が多いのですが、たまに急な階段や坂を登らなければなりません。でも、ちょっと頑張って、ゆっくり一歩ずつ歩けば、素晴らしい風景が目の前に広がります。

滝の散策路は携帯電話が通じないし、日が暮れるととても危険で歩けないので、午後3時以降には、奥へと踏み入らないでくださいと注意書きがあります。足もとがキケンな場所もあるので、無理せずマイペースで楽しんでください。

四十八滝と言いつつ、見所が21箇所なのは、嘘つき! と思われるかもしれませんが、古来より数が多い場合の表現に『四十八』という数字が使われてきました。

名前がつけられている場所が21箇所だけど、お気に入りの風景を見つけて数に加えれば、四十八では足りないかもしれないです。

徒歩6分で出会える不動滝

徒歩6分で出会える不動滝

写真:SHIZUKO

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赤目四十八滝の入り口は、日本オオサンショウウオセンターです。

ここでは、国の特別天然記念物で、古来よりその姿が変わっていない、世界最大の両生類であるオオサンショウウオがたくさん飼育されています。

サンショウウオを見ようと、ガラスごしにじーっと見つめるのですが、砂や岩のような姿をしたオオサンショウウオは、かなりしっかり見ないと判別できません。でも、大丈夫。しばらく見ていると、その小さな目やヌメっとした体表が見分けられるようになり、なんだか可愛く思えてきます。

センターを出ると、いきなり涼やかな谷あいの道。

『銚子滝』『行者滝』を越え、深い滝壺を持つ『霊蛇滝』を過ぎると『不動滝』です。

高さ15メートル・幅7メートルの勢いのある滝は、思わず、わぁぁっ! と声がでる美しさ。明治の中ごろまでは、この滝から奥へは進めなかったのですが、現在は、滝の上を通る階段が作られ、その先に散策路が整備され、赤目四十八滝へのエントランスとなっています。不動滝を突破する道によって、四十八滝の扉が開かれたといっても過言ではありません。

足に自信のない方は、ここでも折り返すのもアリ。
『滝参り』といわれる風習は、この滝にお参りすることですから、ここで充分ともいえます。

でも、ちょっと頑張って、次の名瀑に向かいましょう。

千手滝は、渓谷ならではの美しさ

千手滝は、渓谷ならではの美しさ

写真:SHIZUKO

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不動滝から15分ほど歩くと『千手滝』です。

ここに到着するまでに『乙女滝』『大日滝』『八畳岩』を越えてきますが、道はなだらかな登り道。楽しんで歩けます。

千手滝は、高さ15メートル、幅4メートル。

複雑な岩を滑り落ちる美しい姿から、千の手を持つ千手滝と名付けられたそうです。

布曳(ぬのびき)滝は、数多くあれど…

布曳(ぬのびき)滝は、数多くあれど…

写真:SHIZUKO

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『ぬのびき』と名のつく滝は、全国あちこちにあります。

例えば、神戸にある『布引の滝』は、新幹線の新神戸駅下車すぐの山側、六甲山脈を流れる美しい滝。雄滝(おんたき)・雌滝(めんたき)・夫婦滝(めおとだき)・鼓ヶ滝(つつみがだき)の4つの滝の総称で、なかでも雄滝は高さ43mの名瀑です。ぜひ、一度、行ってみてください。

赤目四十八滝にある『布曳滝』は、高さ30メートル。白い布を長々と垂らしたように流れ落ちる姿は、とても優美です。

細く急な滝がうがった滝壺の深さは、実に30メートル! 深い滝壺は、引き込まれそうな美しさ。滝の上部から見ると、垂直に流れ落ちる清流の美しさに、目を奪われます。

その先には、『竜ケ壺』『縋藤(すがりふじ)滝』『陰陽滝』『百畳岩』。

トイレのある広い岩場の先は、健脚向きのコースです。

『七色岩』『姉妹滝』『柿窪滝』『笄(こうがい)滝』『雨降滝』『骸骨滝』『斜滝』と、いくつも滝を越えていくと…

荷担(にない)滝までは、ぜひ行ってみましょう

荷担(にない)滝までは、ぜひ行ってみましょう

写真:SHIZUKO

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いよいよ『荷担滝』にたどり着きます。

ここまでいろんな滝を見ながら歩いてきて、そろそろ滝の感動にも慣れて、感覚が麻痺してきた時に出会う滝。

歩いてきてよかったー! ああー、すごい! と思える風景に改めて目を見開くこと請け合いです。

高さ8メートル、二つに分かれて流れる姿が、背中に荷物を背負っているようだということから名づけられました。

日本オオサンショウウオセンターから70分。写真を撮ったりしていると、もう少し時間がかかりますから、戻る時間を計算しつつ散策して下さいね。進んだ分だけ戻る必要がありますから。

この『荷担滝』を含め、ご紹介した『不動滝』『千手滝』『布曳滝』と、この先徒歩10分にある『琵琶滝』が、赤目五瀑と呼ばれています。本当に美しい風景の連続ですし、マイナスイオンいっぱいの散策道は、リフレッシュには最適。

お茶目なオオサンショウウオに会って、心をリフレッシュ。
四十八滝を散策して、身体もリフレッシュ。
この秋、ぜひ、お出掛けしてみませんか!

掲載内容は執筆時点のものです。 2012/10/26 訪問

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