日本一うみゃ〜「富士宮やきそば」を徹底分析!!

日本一うみゃ〜「富士宮やきそば」を徹底分析!!

更新日:2014/08/21 17:18

「B級グルメ」と言ったら、真っ先に思い浮かぶのが富士宮やきそばという方も多いかと思います。旨さは、B−1グランプリで2連覇した保証付。一口で「富士宮やきそば」と言っても、麺は数種類あって、なかなか奥が深いもの。そこで、工場でなければ手に入らない知られざる麺や麺作りを見学できるスポット、美味しく食べられるお店など、富士宮やきそばのすべてを徹底分析!! 今さらでも知りたい、富士宮やきそばをご紹介します。

これぞ!有名な富士宮やきそば!

これぞ!有名な富士宮やきそば!
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富士山があることで知られる富士宮市。そんな市の中心部、富士山本宮浅間大社の目の前に「お宮横町」があります。富士宮やきそばの発信地とも言えるところで、お宮横町の前を通っただけで香ばしいソースの香りが立ちこめるなど、やきそばムード満点な場所。ここには、B−1グランプリに出場した「富士宮やきそば学会」直営のアンテナショップがあって、全国の人々を唸らせた焼きそばが味わえます。

こちらは、そんなアンテナショップの富士宮やきそば。このやきそばは、本格的なやきそばで、やきそばにかかる「けずり粉」は富士宮やきそばの特徴の一つ。これはイワシ節の粉で、青のりと一緒に混じったけずり粉をかけることによって、イワシのダシと青のりの磯の風味が増して、美味しさが一層引き立ちます。一口、やきそばを頬張ってみると、コシのある独特の歯ごたえの麺に「肉かす」と呼ばれる豚の背油から何とも言えない旨味が調和されています。
その上、香ばしく焼かれたキャベツなど、この絶妙なハーモニーが、富士宮やきそばを有名にさせた秘密。

富士宮やきそばの麺は、生地を練って蒸したあと、強制的に冷やして、油でコーティング。
そのため歯ごたえのある麺になり、肉かすと共に富士宮やきそばの大きな特徴。オレンジ色がトレードマークの富士宮やきそばの幟に書いているように「う宮(みゃ)!」と思わず声がこぼれてしまうほどの旨さ!

テレビなどでも紹介されていて、皆さんもご存知かもしれませんが、お宮横町を訪れたら絶対におすすめなお店。他にも富士宮特産のにじますや、牛乳を使ったジェラートなどが味える様々な富士宮ならではのお店があります。

最もポピュラーな麺

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先程ご紹介したアンテナショップのやきそばは、こちら「マルモ食品工業」の麺を使用しています。この麺は、マルモ食品の創業者が、戦地で食べたビーフンを再現しようと試した過程で生れた麺で、弾力のある麺は、何と言ってもたまりません。何度も言うようですがB−1グランプリに殿堂入りした麺で、富士宮やきそばの先駆けになった存在。

しっかりとした太麺が特長で、富士宮やきそばを代表する麺と言っても過言ではありません。
マルモ食品の麺は、学校給食で登場するなど市民にとって馴染み深いもので、市内や近隣の市などのスーパーで売られています。富士宮市役所のすぐ近くにある工場でも直売していて、出来たての麺を買うこともできますよ。

工場で味わえる穴場スポット!!

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変わって、こちらは木下製麺所で味わえる富士宮やきそば。木下製麺所は、先程ご紹介したお宮横町から南へ車で5分ほどの場所にあります。
製麺所で味わえる、とても珍しいやきそばで、焼くのは当然、製麺所で働く麺に詳しい方。
そんな方が、鉄板で丁寧に焼き上げてくれます。どれ位のタイミングで水を入れるのかなど、見極めて調理してくれるので、食べる側にとっても、安心して任せられます。
麺を知り尽くした達人とも言える方が焼いた出来たてのやきそばは、どこのお店よりも特別で、格別です。

メニューは、木下製麺所で作られている4種類のタイプの麺から選ぶことができ、こちらは富士宮やきそばらしい歯ごたえがたまらない「黒麺」を使ったやきそば。硬麺好きにはたまらないやきそばで、出来たてのアツアツの麺を「ふーふー」言いながら食べるのも乙なもの。ちょっぴり焦げ目がついた肉かすは、噛めば噛むほどジューシーな味わいでたまらない旨さ。

木下製麺所で味わえるやきそばは、工場が休みの日の日曜日のみ営業。製麺所ですが、日曜日は「日曜出店 富士宮やきそば こころ」という名前で、営業時間は11時から15時。
ここは、あまり知られていない富士宮焼きそばの知られざる穴場なので、富士宮へお越しの際は立ち寄ってみる価値あり!

市場にあまり出回らない幻の麺

市場にあまり出回らない幻の麺
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これらは、木下製麺所で作られている富士宮やきそば。左上から時計回りに、ソフトな歯ごたえの「赤麺」・歯ごたえ抜群の「黒麺」・地粉を使った山芋入りの「極上麺」・こんにゃく成分が入った「ヘルシー麺」・木下製麺のソース「こころソース」。

先程ご紹介した富士宮やきそばは、この黒麺を使用したやきそばで「こころ」では、この種類を味わうことができます。木下製麺所のやきそばは、スーパーなどで売られていないため、地元の方でもめったに手に入らない麺。この製麺所は一度廃業したものの、2009年に再稼働。赤麺は、昭和の全盛期の製法を再現して進化させたオリジナルの麺で「幻の麺」とも呼ばれ、底力が感じられる昭和レトロの麺。ヘルシー麺は、麺にこんにゃく成分を入れてしまった大胆な麺で、ヘルシー志向の女性に大人気な健康美味麺。富士宮やきそばの歯ごたえがあり、あっさりした麺でヘルシーなので、ついつい食べ過ぎてしまう旨さ。

平日は、麺が作られる作業工程の工場見学が無料ででき、ガラス越しに生地作りから、蒸す作業の様子などを見ることができます。見学通路の奥は売店になっていて、麺1袋から購入がOK。富士宮やきそばの作り方が分からない場合は、直接教えてくれたり、詳しく書かれたレシピがもらえたりして、親切に教えてくれます。

土曜日には「GOGO(ゴーゴー)セール」と題されて、麺がお得に買えてしまう直売所ならではのセールを行っているので、こちらも見逃せません!!

※GOGOセール・日曜出店 富士宮やきそば こころ・工場見学などについての詳しい内容は、下記のMEMO【木下製麺所】より、お問い合わせ下さい。工場を見学する際は、写真撮影は禁止。マナーを守ってご覧下さいね。

工場直売でないと手に入らない麺!

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こちらは、叶屋の麺。上から麺にお茶が入った「富士山茶やきそば」・右下は富士宮やきそばの定番「焼きそば用むしめん」・左下は国内小麦100%使用した地粉「むしめん」。地粉むしめんは、叶屋直売所でなければ売っていない貴重な麺。富士宮やきそばに使われているむしめんより、麺が細く噛めば噛むほど、小麦の甘みが楽しめる麺です。

富士山茶やきそばは、2014年2月に発売されたばかりの他の製麺所に見られない斬新で新しい麺。醤油ベースの専用のソース(写真上右側)で炒めると、最大限に味が引き立ち、強火で一気に焼きあげるのがやきそばがうまくなるコツ。食べてみると、お茶が入っているにもかかわらず、富士宮やきそばならではの強い歯ごたえは健在!ほんのりお茶の香りがして、その上、塩味の前代未聞の不思議な味が楽しめます。

叶屋は、1948年創業で、富士山の湧水を生かしたこだわりの製法を守り続ける製麺所。
お宮横町から県道414号線を西へ5分ほどの場所にあって、直売所ではラーメンやうどんなどの、生めんの販売もしていますよ。叶屋の地粉麺を使った美味しい富士宮やきそばは、富士宮の西側を流れる潤井川沿いにある「うるおいてい本店」で食べることができます。お店にはお座敷があるので寛いで食べることができますよ。

おわりに

ご紹介した以外に「曽我めん」と呼ばれる製麺所があって、これらは4大製麺所と呼ばれています。曽我めんは、富士山の伏流水の白糸地下深層水を使った美味しい麺。国道139号線上井出ICで降りて、白糸方面へ県道71号線を北上した車で5分位の場所にある「むめさん」で食べることができます。

如何だったでしょうか?市内各所に富士宮やきそば食べ歩きマップが置かれているので、地図を片手にやきそばの食べ歩きをしてみても面白いかもしれませんね。一度訪れたことがある人もない人も、もう一度、違った富士宮焼きそばを探しに、富士宮を訪れてみませんか?

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/10/25−2014/08/16 訪問

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