世界遺産ジョージタウンのハーモニーストリート マレーシア・ペナン島

世界遺産ジョージタウンのハーモニーストリート マレーシア・ペナン島

更新日:2018/08/14 18:59

阿部 吾郎のプロフィール写真 阿部 吾郎 フリーカメラマン、ライター、日本旅のペンクラブ会員、日本旅行写真家協会会員
2008年にマラッカとともに世界文化遺産に登録されたマレーシア・ペナン島のジョージタウン。19世紀初頭に英国人のキャプテン・フランシス・ライトが上陸し英国の植民地として統治され、東インド会社の拠点が置かれました。町には今でもコロニアル調の建物が多く残されています。
さて、今回はこのジョージタウンの中でも最もメジャーな観光スポット「ハーモニーストリート」をご紹介します。

19世紀初頭建築の英国式教会・セントジョージ教会

19世紀初頭建築の英国式教会・セントジョージ教会

写真:阿部 吾郎

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ハーモニーストリートとは、ジョージタウンの中心部を南北に走る、マスジット・カピタン・クリン通りの通称です。この通り沿いには、キリスト教の教会、中国寺院、モスク、ヒンズー寺院が仲良く並んでおり、この地で異なる宗教の人々が仲良く共存してきたことの証とされています。この通りを散策していると、自分が今どこの国にいるのかわからなくなってきます。

写真は、ハーモニーストリートの出発点に立つセントジョージ教会です。東南アジアにおける最古の英国式教会です。1819年に竣工した建物で、のちに日本軍の空襲で深刻な被害を受けましたが1948年に修復されました。教会の手前には、キャプテン・フランシス・ライト上陸100年を記念して建てられたパビリオンがあります。

セントジョージ教会の内部

セントジョージ教会の内部

写真:阿部 吾郎

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セントジョージ教会は内部を見学することもできます。外観の美しさもさることながら、真っ白な柱に支えられた聖堂内はとても神々しく、心があらわれるような清廉さを湛えています。

聖堂内の見学無料

見学時間 
月〜木曜日 10:00-12:00/14:00-16:00
金曜日 14:00-16:00
土曜日 10:00-12:00
日曜 ミサがあり見学不可

ペナン最古の中国寺院・観音寺

ペナン最古の中国寺院・観音寺

写真:阿部 吾郎

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ペナンに入植した広東人と福建人により1830年に建てられたペナン最古の中国寺院です。観音仏が祀られ、家内安全、商売繁盛などを祈る沢山の信者が次々と訪れます。お寺の前には巨大な線香が立っています。お寺の周辺にはお供え用の花や線香を売るお店が並んでいます。

内部見学無料
09:00-18:00

1801年創建のインド系モスク・カピタンクリンモスク

1801年創建のインド系モスク・カピタンクリンモスク

写真:阿部 吾郎

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1801年イスラム教徒の商人カウダー・モフディンによって築かれた、マレーシアでも最大級のモスクの一つです。現在のようなドーム型の屋根が付いたインドのムガール式建築が取り入れられたのは、1910年の改修工事によるものです。
「カピタン・クリン」とはこのモスクを建てたモフディンの尊称です。
ミナレット(写真手前の塔)にあるインフォメーションセンターでガイドツアーを受け付けています。

内部見学無料
11:30-13:00/14:00-18:00(金曜日は14:30-18:00)
礼拝がある場合は見学できません。

スリマハマリアマン寺院

スリマハマリアマン寺院

写真:阿部 吾郎

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1883年に創建されたヒンズー教寺院で、ジョージタウンでは最も古い寺院です。38の神々と動物などの色鮮やかな彫像が飾られた入り口の塔が目を引きます。
内部には多くの神々が祭られており、日本ではなかなか目にすることのできないヒンズー教の世界を垣間見ることができます。
内部の正面に祭られている御本尊だけは撮影禁止ですので、ご注意ください。

内部見学無料
07:00-12:00/18:00-21:00

まだまだジョージタウン入門編です

ジョージタウンはとても見どころの多い街です。またおしゃれなカフェや雑貨屋もたくさんあります。町のあちこちにはストリート・アートが描かれおり、これを探して歩くのがジョージタウン観光の楽しみの一つになっています。
伝統的なニョニャ料理のレストランや地元グルメが味わえる屋台村など、おいしいものが多いことで有名な街でもあります。
今回ご紹介したのは、ジョージタウンのまさに入門編です。
今後さらにジョージタウンのすばらしさをご紹介していきたいと思います。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/04/22−2013/04/27 訪問

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