富士山吉田ルートを日帰り弾丸登山で済ます場合、前日の21時に富士スバルライン五合目を出発すればとても都合が良いです。
事後順調にいけば、早朝4時前後に吉田ルート頂上に到着でき御来光、お鉢めぐりをしたならば12時前に下山といったところです。
夜間登山といっても吉田ルートは殆ど一本道(登り道と下山道は一部分かれています)で、富士スバルライン五合目から富士山安全指導センターがある六合目の中間にある、泉ヶ滝で間違わなければそのまま道なりに進めば迷うことはありません。
それより最大限注意を払いたいのが高山病です。
頭痛や吐き気など二日酔いに似た症状に由来して、山酔いなんて言われています。
さらに進行すると、咳が出だし、この頃になると一刻も早く下山が必要になってきます。
早い方で富士スバルライン五合目から症状が出るようで、3000メートルを越える辺り、富士山でいえば八合目過ぎてから注意深く自分を観察する必要があります。
高地順応に関しては、五合目で一時間程度、各ポイントごとに5〜10分、できたら八合目で30分は慣らして欲しいです。
早めに頂上にいっても寒いだけなので、順応がてら帳尻合わせて行くと尚良しです。
吉田ルートは道に迷うことが比較的無い登山道です。
ただそれは正常に頭が回転しているときの話で、疲れや高山病によって判断を間違う恐れが十二分にあります。
もし判断に迷ったら、頭に叩き込んだ情報や持参した資料に目を通し、少しでもトラブルを避けましょう。
ここで一つ、吉田ルート頂上に到着後どうするか?
お鉢めぐりをするか、しないか。
せっかくきたのだから、富士山の本当の頂上を目指したいところです。
一周、1時間半程度とそれほどかかりません。
ですが高山病にかかっているなら、どう進行するか分かりません。
軽い頭痛や吐き気程度なら続行で良いと思います。おそらく急に動いたりしない限り悪化はしません。問題は痛みと付き合いながら、下山するだけの体力を有しているかどうかです。
正直なところ、吉田ルートの下山道(八合目までは須走りルートと共有)はなかなか曲者です。というのも八合目から七合目までのクネクネ道(左右に約20往復程度)を延々と降りなければいけません。さらに、それ以降の泉ヶ滝から緩やかに登っていかなければならず、結構キツイものがあります。
日本最高峰の富士山に登っている以上、多少の無理は必要だと思います。
ですが一ついえることは、富士山は足がついているわけではないので何処にも行きません。
下手をすれば取り返しのつかない状況に陥りかねません。
正しい判断をお願い致します。
実は富士山の頂上でラーメンを食べることができます。
山では水分確保も難しいというのに、頂上でラーメンとは恐れ入ります。
これは富士山ならではの食事事情かもしれませんが、この温かい食べ物に救われた方は数多くいらっしゃるでしょう。
たまに注文したラーメンが誰も名乗りでないことがあり、そういった時は大将が、ラーメン食べたい人、と募集する光景があります。
この時はいくらか割安で食べることができるので、是非名乗り出てみましょう。
他にも日中はお土産も販売しているので、荷物にならない程度で購入するのもいいかもしれませんね。
富士山頂郵便局は、お鉢めぐりを吉田ルート頂上から時計周りに三分の一程度進むとあります。
営業時間は6時〜14時、勿論ATMはありません。
ここならではのハガキが販売されていますので、備え付けの記念スタンプや付属のシールで装飾して大切な方々に送ってみましょう。
疲れや寒さから、書く文字がぶれてしまうかもしれませんが、それもまた一興、貰った相手はきっと喜んでくれるはずです。
重くかさ張るお土産の代替物として、丁度良い塩梅ですね。
富士山を登るうえで是非、意識していただきたいのが呼吸方法です。
呼吸は浅く速くではなく、複式呼吸でゆっくり深く、体全体に行き渡るようにしましょう。
水分も忘れてはいけません。
一説には高所順応には一日5リットルは必要だとか。
ただそうなってくると、荷物も多くなってしまうので最初に500mmペットボトル×三本程度を持参、夜明けまでに飲みきる気持ちでいましょう。
足らない水分は山小屋や頂上の自動販売機で購入するのが得策です。
因みにトイレは有料で100円が沢山必要になってきます。
小銭入れ持参ですぐ取り出せる場所にしまっておきましょう。
吉田ルート頂上についてからですが、夜通し登ってきて眠いかもしれませんが、仮眠をとるのはやめましょう。
呼吸が浅くなり、症状が一気に進行する可能性があります。
ご来光までそんなに空いてなければ、動き続けて有酸素運動、体に常に酸素を循環させましょう。
散歩がてら、御来光にうってつけと評判の吉田ルート頂上付近の、成就岳にいってもいいかもしれません。
いずれにせよ止まっていると寒いです。
出発前の睡眠は必ずとる必要があります。
日帰り弾丸登山といいつつも、二日間は必ず確保して、一日目は自宅で睡眠そして移動。
二日目に登山といった流れで、山小屋に泊まる場合と比べて順番を変えるだけの話です。
出来る限りの準備を行い、日本で一番高い場所、富士山の剣ヶ峰を目指しましょう。
富士山までのアクセス方法は、MEMOのリンク先でそれぞれ分かるかと思います。
自分やグループで都合の良い行き方を見つけましょう。
吉田ルートを日帰り弾丸登山で登るのは、高山病にかかるリスクを背負うことになります。
ただ一日の間に、登って御来光を拝んで感動して、苦しい思いをして下山。
一連の流れで達成感はかなりあります。
むしろ達成感だけのためにやっているかのように勘違いするかもしれません。
仮に山小屋で一泊すると、一連の流れが分断する恐れがあります。
山小屋で一泊することをやめておいた方がいい、と言っているわけではありません。
要は山の楽しみ方は千差万別、日帰り弾丸登山はその中の楽しむ方法の手段の一つだということです。
楽しみ方は人それぞれ、吉田ルート日帰り弾丸登山を基準に、自分なりの方法を追求してみてはいかがでしょうか?
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(2024/4/19更新)
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