42社60余の神々を祭る栃木・太平山神社!御神石に願いを込めろ!!

42社60余の神々を祭る栃木・太平山神社!御神石に願いを込めろ!!

更新日:2014/08/03 18:38

太平山は栃木県南部の栃木市にある標高340mの小さな山、約1,000段に及ぶ長い表参道の石段を登ったところに太平山神社があります。

827年、慈覚大師(円仁)により創建され、武門をはじめ多くの人から信仰を集め社運は隆盛したと伝えられています。神社には42社60余の神々を祭ってあり、「全ての神々この山に有り全ての御神徳この山より始まる」と言われるパワースポットです。

神仏分離令により数奇な運命をたどった六角堂!知慧と福徳を授かる!!

神仏分離令により数奇な運命をたどった六角堂!知慧と福徳を授かる!!
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大平山神社の表参道(通称・あじさい坂)入り口に太平山連祥院が有ります。明治期以前まで、太平山は神仏が混在していて、山上には慈覚大師円仁が創建した太平山大権現社があり、虚空蔵菩薩を安置していた本堂や釈迦堂、大日堂が並び、下に仁王門(現在の随神門)がありました。

しかし、明治期の神仏分離令により大平山の仏閣、寺院は破棄されましたが、明治38年に現在の連祥院本堂が設立されたとされています。本堂は京都の六角堂を摸したことから六角堂と呼ばれています。

堂内には、知慧と福徳の仏様といわれる「虚空蔵菩薩(秘仏)」、良縁成就や結婚成就、夫婦円満などの愛敬開運を授ける「愛染明王」、煩悩や罪滅を断つといわれる「不動明王」が安置され、新年の1月1日〜5日の間、秘仏の虚空蔵菩薩が開扉されています。

長い石段を上った先に鮮やかな朱色の随神門が迎えてくれる!!

長い石段を上った先に鮮やかな朱色の随神門が迎えてくれる!!

六角堂前から随神門までの太平山神社表参道には、石段の両側に、西洋アジサイや額アジサイ、山アジサイなど約2,500株が植えられています。見頃の6月下旬から7月上旬には一斉に咲き競い合い目を楽しませてくれます。

息を切らせながら石段を登っていくと随神門が迎えてくれます。随神門は、1723年、太平山神社の下に寺院があった時に仁王門として建てられたものです。明治の神仏分離令によって寺院は別の場所に移りましたが、門はそのまま残されました。天井には雪舟の弟子磯辺等随によって描かれた龍の絵があり、門とともに市の指定文化財となっています。

本堂に続く石段は「厄除けの石段」といわれています。体力に自信のある方は1,000段の石段にチャレンジして「厄」を落してお参りをお勧めします。きっと願い事が叶います!!

本殿に祭られているのは天照皇大御神、豊受姫大神、瓊瓊杵命!!

本殿に祭られているのは天照皇大御神、豊受姫大神、瓊瓊杵命!!

第53代淳和天皇の御代、風水害や疫病で人々が苦しむさまに御心を痛められ、「下野国(今の栃木県)の霊峰三輪山に天下太平を祈る社を造営せよ」との詔を賜り、日の神であり太陽のように命を育む、天照皇大御神(あまてらすおおみかみ)、月のように人々に安らぎを与える、豊受姫大神(とようけひめのおおかみ)、星のように人生の道案内をしてくださるね、瓊瓊杵命(ににぎのみこと)、この「日・月・星」の御神徳をあらわす三座の神様をお祀りするために太平山神社を造営されたと伝えられています。

本殿には、太平山神社の主祭神である瓊瓊杵命、天照皇大御神、豊受姫大神が祭られ、隣には「交通安全神社」が有ります。祭られているのは、猿田彦命(さるたひこのみこと)。「交通安全神社」という名前の神社は全国でも珍しく、その名の通り「交通安全」に非常に霊験あらたかな神社です。

「福神社」は、天之受売命(あめのうずめのみこと)、恵比須神(えびすのかみ)、大国主命(おおくにぬしのみこと)をお祭りしています。天之受売命は主に芸能の神様として信仰されています。恵比須神は生産・販売など商売繁盛の御利益をもたらします。大国主命は、経営・医薬・開拓・縁結び・五穀豊作をお守りしています。

御神石(撫で石)を撫でて霊験を賜ろう!!

御神石(撫で石)を撫でて霊験を賜ろう!!

このほかに、金運守護にご利益がある「蛇神社」や、磐裂根裂神(いわさくねさくのかみ)、天之加々背男命(あめのかがせおのみこと)、天海水木土火金地などの森羅万象の神々をお祭りしている、「星宮神社」など、42社60余の神々を祭られています。

本堂前には御神石(撫で石)があり、この石を撫でることにより災厄を祓い、霊験を得るという信仰があります。手水舎で身を清め御神石を撫でた後、本堂に参拝するのが太平山神社の参拝順序です。

こうしてみると太平神社は神様のデパートのよう。事前にお願いごとと、ご利益がある神社を調べ、より良いご利益を賜ってください。

太平山の南側には謙信平!陸の松島と呼ばれています!!

太平山の南側には謙信平!陸の松島と呼ばれています!!

県立公園にも指定されている太平山は、標高約340mの関東平野の切れ目に位置する小高い山です。標高は高くありませんが、南がすべて関東平野であるためその眺望は抜群です。

戦国時代、関東管領上杉氏を襲名した戦国武将上杉謙信がその眺望の見事さに感嘆したことから「謙信平」と名付けられました。また、渡良瀬川・古利根川の合間に丘陵が見えることから、その眺望は“陸の松島”とも呼ばれています。

太平山神社の名物は、焼き鳥、卵焼きと団子

昔、夜鳴きするニワトリは災難を招くものとして太平山に奉納する風習がありました。奉納されたニワトリの卵を集め「玉子焼き」、肉を「焼き鳥」にして功徳したことがきっかけとなり大平山神社の名物となりました。また、五穀豊穣を願い毎年たくさんの穀類が奉納されていました。奉納された米を分けて頂き粉に曳き、「太平だんご」となりました。

謙信平付近にある、あずま家やいずみ家などの茶店では、名物の焼き鳥、卵焼き、大平山だんごが看板メニューです。柔らかく焼かれた玉子焼きに大根おろしを乗せて口に入れると玉子焼きの甘さと大根の苦みが口の中に広がります。目の前に広がる関東平野の風景を見ながら食べる名物は絶品です。

春の桜、初夏のアジサイと四季折々の植物と、奉納品から生まれた、焼き鳥や太平だんごなどの名物と太平山の見どころは盛りだくさんです。あなたも、42社60余の神々を祭る太平山神社で霊験を賜ってください!!

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掲載内容は執筆時点のものです。 2014/07/26 訪問

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