世界的な不思議風景のカッパドキアは、驚きの連続!

世界的な不思議風景のカッパドキアは、驚きの連続!

更新日:2014/08/19 10:09

SHIZUKOのプロフィール写真 SHIZUKO 舞台演出者
世界遺産の『カッパドキア』はトルコ最大の観光地。度重なる火山の噴火と、その後の侵食によって生み出された、世にも不思議でちょっとユーモラスな奇石が作り出す光景を目の当たりにすると、きっとあなたもカッパドキアのとりこになることでしょう。個人旅行なら1週間くらい滞在したいところです。でも、なかなかそんな時間が取れない人は、現地発着ツアーを利用して効率よくカッパドキアを楽しみ尽くしましょう。

神秘と奇石のバルーンツアー

神秘と奇石のバルーンツアー

写真:SHIZUKO

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日本からカッパドキアに行くには、飛行機で17時間、そのあとバスに乗り換えて2時間。移動だけで1日必要ですが、その時間をかけてもぜひ行ってみてほしい場所です。

かつてエルジエス山とハッサン山の2つの火山が噴火を重ね、カッパドキアは火山灰に覆われました。その火山灰が長い年月をかけて凝灰岩となり、氷河時代の雨に侵食され、現在、私たちが目にする、この世のものとは思えない不思議な風景を作り上げました。

広大なカッパドキアの全体像を感じるのに最適なのは、空からカッパドキア全体を見渡す『バルーンツアー』。高所恐怖症の方も、絶対に参加していただきたいアクティビティです。本当に今まで見たこともない世界をダイレクトに感じられるお勧めのツアーです。(バルーン搭乗には、免責同意書の提出が求められます。搭乗に関しては、自己責任となります)

ほとんどのバルーンツアーは、ホテルを4時過ぎに出発して、バルーン会社で朝食。パイロットの名前の書いてあるワゴン車で、出発地点へという流れでしょう。

胸の高さくらいあるバルーンのバスケットには扉はなく、乗り越えて乗り込み、すぐに緊急着陸姿勢の練習をしてからツアーのスタートです。

バルーンは、ゴーと、何度もバーナーの熱気を送られて、フワーと浮いたかと思うと、あっという間に上昇。あっという間に上空へ。そこに広がっている世界は感動的。言葉に出来ないほど、胸が震えます。大地が、地球が生きていて、呼吸しているのが判るんです。予想以上に機敏な動きができるバルーンは、岩にギリギリまで近づいて、急上昇したり、谷に下りていって、岩山を越えて、さっきまで上に見えていたバルーンを上から見下ろしたりと自由自在に空を闊歩します。

そして、広大な大地に朝日が降り注ぎ、日の出を堪能して、無事地上に降りると、パイロットによるシャンパンの振る舞いまであるんですよ。快適な一時間の旅にみんなテンションマックス間違いなしです。

ギョレメの谷とギョレメ野外博物館

ギョレメの谷とギョレメ野外博物館

写真:SHIZUKO

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現地発着ツアーには、1日ツアー、1泊2日ツアー、2泊3日ツアーなどいろんなバリエーションがあります。どこに行きたいか、何を観たいか、時間的にどうなのかという諸条件を考えて、ツアーに参加してみて下さい。バスの時間待ちがなくて、余裕をもって素晴らしい場所を堪能出来るでしょう。

カッパドキアの写真を見ると、キノコのように天辺だけが茶色く残っている岩をご覧になることがあるでしょう。カッパドキアの中でも、ギョレメの谷やデブレント、ゼルバの谷などに多い風景です。きのこ岩や妖精の煙突と呼ばれる可愛い岩を見ながら数箇所を散策しましょう。さっきまで空から見ていた風景を、地上からあらためて見ると、その大きさに驚きます。

やわらかな火山岩で出来ている岩には、無数の洞窟が堀られています。冬暖かく夏に涼しい洞窟の特性もあり、古くから多くの人が住んでいました。

ギョレメとは、見えない・見てはいけないという意味がある言葉です。

東西文化の要衝であるトルコのこの地は、初期キリスト教の聖地でもあり、イスラム教による迫害から逃れるために多くの洞窟教会が作られました。それらを保護・保存しているギョレメ野外博物館には、30分もあれば充分歩ける場所に、4本の柱と6つのドームからなる洞窟教会が、なんと30箇所もあります。この地にどれほどに人が住んで、信仰を守ったのだろうと思うと、人間の強さを感じます。フレスコ画も多く残っていますので、ゆっくりと見学してください。

カイマクル地下都市はなんと!地下8階

カイマクル地下都市はなんと!地下8階

写真:SHIZUKO

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ギョレメを離れて『カイマクル地下都市』へ行ってみましょう。

迫害を逃れたキリスト教徒たちは、巨大な地下都市を、この奇石群の中に築いて暮らしていました。そこはまさに迷路。地下8階まであるそうですが、実際入れるのは地下4階まで。各階に食堂やワイナリー、貯蔵庫などがとてもうまく配置されています。ここは、閉所恐怖症の人はかなり厳しい見学になります。本当に通路が狭いし、とにかく地下ですから。

蟻の巣のように、内部は迷路になっているから、迷ったら大変。とにかく、ガイドさんの後をしっかりと追いかけていきます。よくぞまあ、こんなにもうまく多くの部屋を配置したものだと感動すること間違いなしです。

地下都市と言っても、人々はずっとここに篭もっていたのではなく、昼間は外で農業などをして、夜はここに戻るという生活だったようです。

地下都市の見学の後は、入り口付近にお土産物屋さんが並んでいるので、お店を見て歩くのも楽しいでしょう。

ウチヒサールはカッパドキアで一番高い場所

ウチヒサールはカッパドキアで一番高い場所

写真:SHIZUKO

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地下を離れて、カッパドキアで一番高い場所にある『ウチヒサール』にも行ってみましょう。ウチヒサール城は、紀元前から岩の要塞としてここに建っています。この全体のスタイルといい、あちこちに空けられた窓のような洞窟といい、まるでアニメの世界のようです。まっすぐに建っているビルや、直線的な窓の風景を見慣れているものにとって、こんなに不規則で丸みを帯びた世界は新鮮そのもの。夕方まではお城のてっぺんまで登ることが出来ますから、時間のある方はチャレンジしてください。

ウチヒサールのそばには、夕日が最も美しい『ローズバレー』や、とがった帽子のような岩が集まっている『鳩の谷』があります。見どころもたっぷりなので、見晴らしのいいレストランでゆったり過ごすのも素敵です。

泊まるなら洞窟ホテル〜ギョレメカヤ

泊まるなら洞窟ホテル〜ギョレメカヤ

写真:SHIZUKO

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カッパドキアに行くなら、絶対に泊まってみたいのが『洞窟ホテル』。他の国ではなかなか体験できないホテルなので、お勧めです。

洞窟ホテルは、夏は涼しく冬暖かいという特徴があります。なので冷暖房なしというホテルも多いようです。また、洞窟そのものを利用しているので同じ部屋が二つとなく、入り組んだ階段や構造も洞窟らしく楽しめます。グループで行った場合、お互いの部屋を訪ねて、違いを感じるのも楽しいです。

カッパドキアの各地に洞窟ホテルはありますが、その中でも『ギョレメカヤ』をご紹介。外観はキノコ岩です。窓から見える奇石の山の風景も素敵です。床にはトルコ絨毯が敷いてありました。そしてこのホテルには、トルコのお風呂『ハマム』があります。蒸し風呂のようなお風呂で、お風呂の前には室内プールで体を動かして、お風呂で蒸されて、そのあとあかすりまでできるフルコースが体験できます。イスタンブールなどでハマム体験を予定している人も、こちらでゆったり体験するのもいいのではないでしょうか。

ツアーを利用して楽しむ

日本からトルコ周遊のツアーで行けば、カッパドキアをコンパクトに回ることが出来ます。また、個人旅行で行くとしても、現地ツアーに参加する方が賢明でしょう。カッパドキアのツアーは大きく分けて北部ツアー、南部ツアーに分かれていて、また乗馬ツアーも大人気です。宿泊を伴うツアーもあります。

素敵なホテルが点在していて、のんびりとした時間が流れているカッパドキア。ワインも最高においしいですし、素晴らしい陶器の工場見学や絵付け体験などもでき、本当に素敵な場所です。ぜひ、一度、行ってみていただきたいです。

掲載内容は執筆時点のものです。 2012/08/30−2012/09/01 訪問

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