写真:井伊 たびを
地図を見る手賀沼の柏市岩井新田地先から、箕輪にかけての水面に見事な「ハスの大群生地」がある。関東近辺でこちらほど、大規模な自生地は、他に類を見ない。この群生地のはじまりは、昭和20年代初期、岩井新田地区の農家が市場出荷するために、市川市の行徳から種根を取りよせ、沼内の浅瀬や付近の水田で、栽培していたハスが拡がったものとされている。
当時の手賀沼には、完全な堤防もなかったため、根茎が沼地内へ伸びたり、出荷時に沼の澄んだ水で蓮根を洗った際に、不良品として捨てられたものが自生。60年あまりの歳月を経て、10ヘクタールあまりにも及ぶ大群生地となった。
蓮葉の下は小魚の産卵場所となっており、ハスの実は手賀沼で越冬する鴨など、水鳥の貴重な餌となっている。群生する蓮は、手賀沼浄化のシンボルだ。また対岸には、我孫子市立の「鳥の博物館」や千葉県立の「水の館」がある。
写真:井伊 たびを
地図を見る咲き始めは、夜明けと同時に半開きの形で、可憐でピンク色も濃く、お昼頃閉じる。2日目には、全開に咲き、蜂が好む蜜があふれ、香りもよく一番形が美しい。3日目の朝方は、2日目と変わりないが、お昼近くになると少し形が崩れ、白っぽくなりお昼過ぎには閉じてしまう。
4日目はピンクの色も薄れ、花托(ハチス)の色も黄色から黄緑になり大きくなってくる。風など吹けば、お昼頃に花びらが葉の上、水の上に「ちりれんげ」となって花托と雌しべが残る。
いずれにしても、午前中が見頃だ。それも、できるだけ早い時間がオススメだ。まさに、「早起きは三文の徳」也!ちなみに、この画像は、朝9時16分の撮影だ。
写真:井伊 たびを
地図を見る今日!咲き始めでしょうか?可憐さがココロをくすぐる。独り占めにするのがもったいない姿!カタチ!こんな可憐なハスの花に逢いに行きませんか?
写真:井伊 たびを
地図を見るよく整備された木製の遊歩道が、ハスの群生地まで延び、間近でハスが心ゆくまで鑑賞できるのがウレシイ!降り注ぐ夏の暑き日差しも、暫し忘れるほどに優雅なハスの花に見入ってしまう。
写真:井伊 たびを
地図を見る遠くまで群生するハスを高い場所から眺めることができる展望台。対岸へ届きそうなハス!ハス!ハス!の風景は絶景のひとこと。
「ハスの大群生地」は、千葉県立の手賀沼ふれあい緑道のおよそ中程に位置する。この緑道は、都市化の著しい東葛飾地区に、残された手賀沼の貴重な緑と、水辺空間など優れた自然と身近にふれあいながら、サイクリングや散策を楽しめる都市公園(緑道)だ。
この緑道は、北柏橋から手賀沼沿いに、手賀曙橋まで約10kmにもおよぶ。手賀大橋のたもとには「道の駅しょうなん」があり、地元で採れた新鮮な野菜の直売所や、手賀沼が一望できるレストランがあり、レンタルサイクルも用意されている。
また、時間に余裕があれば、対岸の「鳥の博物館」や、「水の館」にも足を伸ばされることをオススメする。「自然との共生」の大切さを再認識されることだろう。
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(2024/4/20更新)
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