世界最高所の湖 ペルー“チチカカ”に浮かぶタキーレ島の魅力

世界最高所の湖 ペルー“チチカカ”に浮かぶタキーレ島の魅力

更新日:2014/07/29 17:48

市川 芽久美のプロフィール写真 市川 芽久美 南米現地旅行会社 代表
ペルーとボリビアの国境に位置するチチカカ湖。
海抜3890mにあり、琵琶湖の12倍(8300平方キロメートル)の面積をもち、水深は281m。その巨大な湖には大小約40の島が浮かび、プレインカ(インカ以前)からの生活様式をいまでも取り入れながら、各島異なる民族が暮らしています。
これらの島々へは観光船で訪れる事が出来ます。今回は中でも独自の文化をもつ、プーノ側から船で約3時間のタキーレ島をご紹介。

平地がほとんど無い島の頂上から湖を一望

平地がほとんど無い島の頂上から湖を一望

写真:市川 芽久美

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タキーレ島(Isla Taquile)は、人口約1600人の純粋ケチュア民族の島。この島に上陸し、600段の階段をぐんぐん登ると、登りきった場所に広場を中心とした村があります。
まず驚くのが、そこから眺める広大で穏やかなチチカカ湖と島の段々畑の穏やかな景色。

「タキーレ島とその織物技術」は世界無形文化遺産!

「タキーレ島とその織物技術」は世界無形文化遺産!

写真:市川 芽久美

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次に目につくのが、この島に暮らす人々の服装。
女性は黒いマントを、男性は手編み帽子をかぶっています。
女性は、マントにについているボンボンが大きければ既婚者。男性のかぶる帽子の先が白ければ、未婚男性。なんだとか。
ここでは男性も至るところで編み物をしているのも特徴で、男女それぞれの衣装を作り合うのだそう。
タキーレ島は、その織物技術も含めて2005年にユネスコ世界無形文化遺産に指定されています。

助け合いの精神・共同生活意識が強力な島民

助け合いの精神・共同生活意識が強力な島民

写真:市川 芽久美

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この島には、電気も水道も無く、自給自足・助け合いのスタイルで成り立つ、共存・平等意識が強い穏やかな人々が暮らしています。
村にはいくつか観光客向けのレストランがありますが、すべてのレストランで同じ調理法で同じ料理を提供し、一律料金。チチカカ湖でとれるトルーチャ(鱒)か、ベジタリアン用のオムレツのいずれか!

コカの葉は友情の証しと高山病対策

コカの葉は友情の証しと高山病対策

写真:市川 芽久美

行き交う成人男性は、ニット帽をかぶり、織物のポシェットを斜めがけしています。そして、男性同士がすれ違う度にそのポシェットから何か取り出し交換している姿を良く目にします。
実は、ポシェットにはコカの葉が入っており、コカの葉を交換するのが、挨拶代わり。
高地予防としてバリバリと乾燥したコカの葉をガムの様に噛んだり、コカ茶としても良く飲まれています。

観光客は島民への配慮を!

観光客は島民への配慮を!

写真:市川 芽久美

島民の子供と一緒に写真を撮ると、子供達は物欲しそうな表情をしますが…。ここは、お金ではなく、文房具やフルーツをあげましょう。
この島では、物々交換が昔からの基本スタイル。また甘いお菓子やキャンディーも、虫歯を治療する場所がないので避けたいところ。

今も細々と独自の生活を送るインディヘナの人々に出会う旅

タキーレ島(Isla Taquile)の頂上から見下ろす事の出来る段々畑や広大なチチカカ湖の風景、プレインカの遺跡も残るこの島で、その時代から受け継がれる生活スタイルを続けている人々に出会う。
プーノから船で往復6時間かけても、実際に訪れ、体感したい島です。

プーノの街の旅行会社では、トトラの茅葺きで出来た浮き島、ウロス島(Isla Uros)と、こちらのタキーレ島をセットにしたツアーが催行されています。

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/12/28−2013/12/30 訪問

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