写真:市川 芽久美
地図を見る1950年代、知的障害を持った子供達によって開かれた山の葡萄畑には、一度も除草剤が撒かれたことがありません。
室内では出せなかった少年達の力が、朝から晩まで人の手だけで葡萄畑を世話する事で、たくましい農夫の手になって生き生きと活躍する場所を見つけ、同時に化学肥料や除草剤は一切使わない自然派(「BIOビオ」)ワインが生まれました。
葡萄をワインにする醗酵も、野生酵母(天然の自生酵母)によるもの。常に自然に寄り添い、人の手を重んじる農法が、このワイナリーの温かい雰囲気を造り出しています。
写真:市川 芽久美
地図を見る土を耕すことから始まり、グラスにワインが注がれるまで、ワインづくりには最低でも10年という膨大な時間と手間がかかります。
その行程を造り手が熱心に案内してくれるワイナリー見学ツアーが毎日開催されています。
スパークリング・ワインから、白ワイン、ロゼワイン、赤ワイン、そしてデザートワインまで、葡萄本来の味わいを大切にしながらいろいろなワインを醸造しており、醗酵の時期や熟成期間も様々。山の地下に夏涼しく冬暖かいセラーをつくったり、地元山林の間伐材で薪ストーブを焚いたり、葡萄畑に手押しポンプの井戸を掘ったり、2014年からは太陽光発電を設置するなど、ココ・ファーム・ワイナリーでは設備面でも自然をとりいれたワインづくり研究に力を注いでいます。
写真:市川 芽久美
地図を見るこちらのファームには、ここで作られた豊富な種類の純日本製ワインを一緒に楽しめるカフェがあります。自然素材を使ったフルコースの料理から、カフェメニューまで揃っています。
お勧めは、飲みごろのグラスワイン3種(赤・白・ロゼ)と「生ハムとチーズの盛り合わせ」がセットになっているテイスティングセット(¥2,200)。テラス席から、斜面にあるワイン畑を目の前に眺め、多くの人の手と思いが込められたワインをゆっくり味わえます。
サミットでも使用されたココ・ファームのスパークリングワインの名前は 「のぼ・ドゥミセック」、 赤ワイン は「風のルージュ」や「農民ロッソ」。デザートワインの名前は『ロバの足音』…ココ・ワイナリーではワインの商品名も凝っており、名前からもワインに対する愛情が伝わってきます。
更にワインの裏ラベルにあるQRコードにアクセスすれば、そのワインに関する詳細データやワインの飲み頃予測、ワインとお料理の組み合わせまで詳しく知る事が出来ます。
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(2024/4/26更新)
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