写真:SHIZUKO
地図を見る例年10月下旬から11月下旬、甲子園球場よりちょっと少ない面積一面に、ピンク・白・黄色のコスモスが咲き乱れる『髭の渡し(ひげのわたし)』コスモス園。
河原を埋め尽くすコスモスの優しい姿は、ああーここに来てよかったと思える風景。
急な武庫川の堤防の階段を上りきると、気持ちいい風。思わず、はあーっと深呼吸。遠目で見るコスモス園の柔らかな色合いは、毛足の長い絨毯のよう。大急ぎでそばに行きたいけど、河川敷はちょっと歩きにくい。行かれる際には、歩きやすい靴をお勧めします。
見渡す限りのコスモス、期待通りです。
【アクセス】阪急武庫之荘駅北側から市バス「宮ノ北団地」行き40番・41番、または駅南側より43番(やや遠回り)に乗車。「西昆陽」で下車、西へ徒歩約350メートル。
写真:SHIZUKO
地図を見る秋になると、コスモスはあちこちで目にします。花壇に咲いていると、誰かが種を撒いて育てているのだなって思いますが、これだけ広大なコスモス園だと、自生しているのかと思っていました。が、もちろん誤解でした。
毎年9月に、ボランティア団体の方を中心に、多くの方々によって種が撒かれ、その後も雑草抜きや肥料やりなどの管理をされ、丹精こめて育てられているのです。
かの地震から18年が経とうとしていますが、このコスモス園は復興の一つのモデルケース。心を潤す復興の形です。人々が集り、楽しみ、豊かな心を共有出来る場になってこそ、本当に意味での復興。
ぜひ、多くの方に足を運んでもらいたいと思います。
写真:SHIZUKO
地図を見る文化財説明板によると『この付近には江戸時代に武庫川を越える西国街道の渡し場がありました。街道沿いの西昆陽村に髭をはやした老人が営む茶屋があったことから「髭の渡し」と名付けられたといわれています。…』とあります。
1909年に甲武橋がかけられるまで、渡しは続けられていました。
武庫川は、兵庫県の山間部・篠山に源流を持ち、宝塚市を流れて、下流で西宮市と尼崎市の境界となっている川。渡しの事業も、西行きは川の西側の尼崎の村が月ごとに担当し、東行きは川の東側の西宮の村が担当していたそうです。
写真:SHIZUKO
地図を見るコスモス園を堪能したら、かつて西国街道だった国道171号線が通る甲武橋を渡って、東側の河川敷をウォーキングするのも楽しいです。
阪急神戸線の高架をくぐったら、上武庫大橋があります。しばらく行くと、名神高速道路。その次には、山手大橋。JR神戸線の高架をくぐる頃には、そろそろ喉も渇いてきます。街中に出て、ゴールをJR甲子園口に設定すると、約4キロ、ゆっくり風を感じて歩いて2時間くらいのウォーキング。
マラソンをする人やサイクリングをする人。水辺の鳥の姿を見ていると、心も体も軽くなってきます。武庫川は野鳥も多く、バードウォッチングも楽しいでしょう。
秋に、関西に旅行にこられた時、時間があればちょっと足を伸ばして訪ねてみてください。普段着の息遣いの中に、まだまだ続く震災復興への取り組みを感じていただけることと思います。
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(2024/4/26更新)
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