港町神戸ならでは。レトロ建築・洋館を楽しめるカフェまとめ

港町神戸ならでは。レトロ建築・洋館を楽しめるカフェまとめ

更新日:2014/07/21 10:53

下川 尚子のプロフィール写真 下川 尚子 ライター
古くから港町として発展してきた神戸。異国情緒を伝えるレトロなビルは、今でも神戸の街をさりげなく彩っています。観光の合間、そんなレトロビルや洋館でひと休憩してみてはいかがでしょうか?レストランやカフェとして一般に公開されているスポットも多いので、ランチやお茶に利用できます。
どっしりとした調度品や独特でレトロなにおいが、当時を感じさせてくれます。異国文化ただよう「神戸らしさ」を感じてみてください。

神戸観光の穴場。プールサイドで優雅にお茶が楽しめる「プラトン装飾美術館(イタリア館)」

神戸観光の穴場。プールサイドで優雅にお茶が楽しめる「プラトン装飾美術館(イタリア館)」

写真:下川 尚子

地図を見る

レトロ建築や洋館カフェが多いエリアは、異人館街がある北野と、神戸の玄関口としての機能を果たしてきた旧居留地。「プラトン装飾美術館(イタリア館)」は北野エリアに位置します。
カフェとしてご紹介するのは、ここのテラスにある喫茶室。写真がそのテラスですが、この柵の向こうにはプール。洋館のプールサイドにあるテラスでお茶、というだけで、なんだかいい気分がしませんか?イタリアンのランチもできます。

ここはその名のとおり、イタリアを中心とした装飾性の高い美術品や骨とう品、家具などを収集し、展示している美術館。美術品や絵画の数々はもちろんのこと、各部屋の装飾も見ごたえがあります。美術館には寄らずにカフェのみの利用もOKですが、お時間がある方はぜひ美術館の方もご覧になってみてください。

一度行けばその雰囲気に魅了される人も多いこのカフェですが、意外に知られておらず、ガイドブックに載っていることも少ないです。神戸観光の穴場「とっておき」としてご紹介しておきたいと思います。

蔦の絡まる赤レンガの壁、レトロな異空間。「北野坂にしむら珈琲店」

蔦の絡まる赤レンガの壁、レトロな異空間。「北野坂にしむら珈琲店」

写真:下川 尚子

地図を見る

続いてご紹介するのは、「北野坂にしむら珈琲店」。北野異人館街から神戸の中心地・三宮をつなぐ「北野坂」に位置します。外観は赤レンガに蔦が絡まり、一見しただけで歴史を感じる重厚感のある建物。緑あふれるエントランスをくぐって店内に入ると、どっしりとした質感の調度品が配され、柱時計が大きな音で時間を告げる姿も、なんともレトロ。外界とは隔絶された「異空間」を感じさせてくれます。以前は会員制喫茶室だった、この北野坂店。まさに昔にトリップしたような「特別な時間」を過ごせます。

店内の構成は、一階は喫茶、二階はフレンチのレストランとなっています。「にしむら珈琲店」は神戸で昔から愛されてきたコーヒー専門店ですので、ぜひ「にしむらブレンド」を召し上がってください。サンドイッチなどを頼んでも、アンティークな銀のトレイで運ばれてきますので、思い切りレトロ感を楽しめますよ。ゆったりと流れる時間をお楽しみください。

この建物がスタバ?!特徴的なコンセプトストア「スターバックス神戸北野異人館店」

この建物がスタバ?!特徴的なコンセプトストア「スターバックス神戸北野異人館店」

写真:下川 尚子

地図を見る

気軽に入ることができる洋館カフェをひとつご紹介。北野坂にしむら珈琲店からほど近くに位置するスターバックスは、ちょっと変わった店舗。異人館の中にスタバが入っている、という趣のお店です。スターバックスでは、全国にいくつか「コンセプトストア」と呼ばれるその地域に特徴的な店舗を構えていますが、ここはそのひとつ。阪神淡路大震災を機に北野町から移築・復元された異人館を、そのまま店舗として使っているのです。なお、この洋館「北野物語館」は登録有形文化財にも指定されています。

店内は当時の面影がそのまま残されており、ラウンジ、ダイニング、ゲストルームなどのいくつかの部屋に分かれ、それぞれアンティークな家具が配された空間です。ですが、スターバックスのメニューや注文の仕方は、他の店舗と同じ。異人館の雰囲気を手軽に味わいたいときには、おすすめの休憩スポットです。

旧居留地のおしゃれな邸宅!「旧居留地十五番館(TOOTH TOOTH maison 15th)」

旧居留地のおしゃれな邸宅!「旧居留地十五番館(TOOTH TOOTH maison 15th)」

写真:下川 尚子

地図を見る

続いて、旧居留地エリアからもお店をご紹介。ベイエリアに近い旧居留地は、神戸の玄関口としての機能を果たしてきたエリア。異国文化を反映した建築は、震災を経た後も復旧・保存され、当時の情緒を今に伝えています。

こちらは、アメリカ領事館としても使用されていた建物「旧居留地十五番館」。その後、いくつかの企業によって所有されたのち、現在はレストラン・カフェとして利用されています。国の重要文化財としても指定されており、夜にライトアップされる姿もまた美しいです。
入っているお店は、神戸生まれでパティスリーやレストランを展開している「TOOTHTOOTH」。ランチやお茶、ディナーなど、幅広く利用することができます。

もとは銀行!昼夜問わずしっとりと落ち着ける「E.H.BANK」

もとは銀行!昼夜問わずしっとりと落ち着ける「E.H.BANK」

写真:下川 尚子

地図を見る

最後に、旧居留地エリアから、もう一店舗ご紹介。写真の「チャータードビル」は神戸・旧居留地の海岸通りに位置し、ランドマーク的存在の建物。この建物、往時は英国の銀行「チャータード銀行神戸支店」だったといいます。重厚な回転扉やエントランスにもその名残が見て取れます。店内へ入ると天井が高く、いくつも吊り下げられた照明や石造りの壁が雰囲気たっぷり。なお、元・金庫であったエリアが現在はトイレへのアプローチとして使われていますので、ぜひトイレにも寄ってみてください。

現在は結婚式場として使われているほか、一階はカフェレストランの「E.H.BANK」として営業しています。夜遅くまで開いていますので、カフェ利用だけでなく、夜にちょっとお酒を飲みに立ち寄るにもオススメですよ。

おわりに

神戸には、ここでご紹介したような特徴的なカフェが数多くあります。なかでも、オススメを5店ご紹介してみましたがいかがでしたか?
ここで紹介した以外にも、北野の異人館カフェ「パラスティン邸」や、教会を改築して作られた「フロインドリーブ」などもオススメ。
ぜひ、神戸に流れる異国情緒を感じながら、格別な時間をお過ごしください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/12/03 訪問

- PR -

条件を指定して検索

- PR -

この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -