中国王朝の至宝がズラリ!「故宮博物院」を満喫する4つの楽しみ方

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中国王朝の至宝がズラリ!「故宮博物院」を満喫する4つの楽しみ方

中国王朝の至宝がズラリ!「故宮博物院」を満喫する4つの楽しみ方

更新日:2014/07/24 17:13

吉川 なおのプロフィール写真 吉川 なお 台湾在住ライター、元旅行会社勤務の旅行マニア

台北市士林区にある故宮博物院は、中国歴代王朝の皇帝たちが収集したコレクションを基に、69万点もの至宝を収蔵する中国文化と芸術の殿堂です。
常時約2万点が展示されている広い館内を見てまわるには最低でも3〜4時間は必要です。

必見文物を見逃さず、効率よく鑑賞するためには、事前に見どころをチェックし、情報を入手しておくことが肝心です。
そこで、至宝をより深く堪能できる4つの楽しみ方を伝授します♪

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まずは設立の歴史を知りましょう

まずは設立の歴史を知りましょう

写真:吉川 なお

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故宮博物院は、1925年に北京の紫禁城(故宮)内で歴代皇帝が所有していた美術品を一般公開したのが始まりです。

1931年、満州事変による戦火を避けるために南京に移され、その後四川省に避難し、太平洋戦争が終わった後、再び北京と南京に戻されました。

その後、蒋介石率いる国民党と毛沢東率いる共産党との内戦で、共産党軍が首都南京を脅かすようになると、蒋介石は厳選した貴重な文物を台湾に移すことに決め、1948年に多くの宝物が海を渡りました。
台北に着いた宝物は17年間もの間、倉庫に保管されていましたが、1965年に故宮博物院が建設され、やっと陽の目を見ることになったのでした。

館内の展示品は3〜6カ月ごとに入れ替えられていますが、人気のある秘宝は常設で展示されています。その中から厳選して必ず見ておきたいお宝5つをご紹介します。

楽しみ方【1】 必見の5大宝物を鑑賞する

楽しみ方【1】 必見の5大宝物を鑑賞する

写真:吉川 なお

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展示室は1階から3階で、文物は時代順にカテゴリーに分けられて配置されています。まず本館1階西側102室のオリエンテーション・ギャラリーで、中国の歴史を早分かりで理解した後、3階から2階、1階と下りていくのがお薦めです。
時間があまりない方は3階に集まる必見秘宝だけをご覧になるといいでしょう。日本語の音声ガイド(100元)を使うと、文物の情報と背景をより深く知ることができます。なお館内は撮影禁止です。

301室の「毛公鼎」は周末期に作られた獣を模した3本足を持つ祭礼器具で、器の内側に刻まれた500文字の銘文は現存する銅器の中で最も長く、歴史的資料として高い価値を持っています。

302室の「翠玉白菜」と「肉形石」は、最も人気が高い2大至宝です。初めて見るとその小ささに驚きます。入場制限があるので、たいてい行列ができていますが、割と回転が早いので臆せず並びましょう。

「翠玉白菜」は清の第11代皇帝光緒帝の后、瑾妃の嫁入道具として紫禁城の永和宮に飾られていたもので、白菜の形をしたヒスイ輝石にキリギリスとイナゴの彫刻が施されています。白菜は清廉潔白を、キリギリスとイナゴは子孫繁栄と多産を意味します。本来はこのように色が分離したヒスイは二級品なのですが、その天然の色合いを活かし、洗練された技巧でもって完璧な工芸品に仕上げられています。

「肉形石」は3層に分かれた天然石に彩色と加工を施し、豚の角煮そっくりに仕上げた置物です。皮、脂身、赤身肉の本物のような質感は見事の一言です。皮の表面には細かな毛穴もあり、鉱物を食品に仕立てるセンスにも脱帽です。

隣の304室にも神業の作品が目白押しです。
清代に作られた「雕橄欖核舟」は高さ1.6センチ、縦1.4センチ、横3.4センチという極小彫刻で、オリーブの種に8人が乗船する小舟を彫り、扉は開閉可能、船底には300字の細刻までされています。

同じく清代の「彫象牙透花雲龍紋套球 」は1本の象牙から独自に回転する21層の球体を削った多層球で、中にある球の全てに透かし彫りが施されており、現在では制作不可能と言われる超絶技巧の象牙細工です。

個人的にお薦めなのは、チケットの半券に載っている白い赤ちゃんの枕「白磁嬰児型枕」です。両足を交差させた愛らしい表情が微笑ましく、2階203室に展示されています。

楽しみ方【2】 茶芸館「三希堂」でまったりする

楽しみ方【2】 茶芸館「三希堂」でまったりする

写真:吉川 なお

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館内を歩き疲れたら、ゆっくり休憩タイムを取りましょう。第一展覧本館の1階にはカフェ「閑居賦」が、4階には茶芸館「三希堂」があり、ここには専用エレベーターで上がります。

「三希堂」は紫禁城の養心殿にあった清の第6代皇帝乾隆帝の書斎の名前が由来です。そこに東晋時代(317年 - 420年)の書の名家、王羲之の「快雪時晴帖(台湾故宮博物館蔵)」、王献之の「中秋帖(北京故宮博物館蔵)」、王cの「伯遠帖(北京故宮博物館蔵)」の3帖の傑作があり、乾隆帝が「希世の珍」と室中に蔵したことから「三希堂」と名付けられました。

現存する三希堂は畳3畳分に4畳半くらいの前室がつながる小部屋ですが、ここは三方ガラス張りの開放感ある空間です。シックな色合いの内装と高い天井が居心地の良さを演出しています。壁の上部には書庫を連想させるよう本が並べられています。

ここで味わいたいのは、乾隆帝が自ら調合し愛飲していたという「三清茶」です。梅の花と松の実、仏手柑をブレンドした縁起の良いお茶で、ハーブティのような味わいです。
人気の「蓮心茶」は湯を入れるとポットの中で蓮の花が開きます。お湯の継ぎ足しは無料です。

お茶と一緒に、宮廷菓子や飲茶もどうぞ。
台湾の形をしたパイナップルケーキもありますよ。
「台湾茶香套餐」はハスの葉の鶏入りちまきと魚丸スープ、お茶ゼリーの台湾らしい軽食3点セットです。

さらに余韻に浸るなら、故宮博物院の西側にあるレストラン「故宮晶華」で国宝宴コースをどうぞ。収蔵する名品の数々を台湾産の新鮮な食材で再現した料理で、名宝を目と舌で楽しめます。

楽しみ方【3】 ミュージアムショップでおみやげをゲットする

楽しみ方【3】 ミュージアムショップでおみやげをゲットする

写真:吉川 なお

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至宝をじっくり鑑賞した後は、ミュージアムショップをのぞいてみましょう。本館2階にはレプリカが充実している「玲瓏館」が、地下1階には広くて明るい「多宝格」があります。

「多宝格」には、収蔵品をモチーフにしたグッズがたくさん並んでいます。実用的なものから鑑賞用、デザインに長けたものからちょっと笑ってしまうものまでさまざまで、その数4000アイテムに及びます。

人気はやはり「翠玉白菜」と「肉型石」グッズで、ストラップやマグネット、置物やアクセサリー、文具やTシャツ、お菓子に至るまでこれでもかというくらい種類豊富です。

ショップ横の郵便局では文物が印刷された記念切手を買うことができます。ここから郵便物を出すと、故宮博物院の風景印を押してもらえます。

楽しみ方【4】 中国庭園「至善園」を散歩する

楽しみ方【4】 中国庭園「至善園」を散歩する

写真:吉川 なお

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至善園は故宮博物院の敷地内、天下為公牌坊の門のある大門広場の東側に広がる中国式庭園です。
入口は展示エリア1階に続く外階段のすぐ横と、大門広場近くの正門の2カ所で、正門から入場すると博物院の入場券半券の提示で無料で入園できます。

中国宋代の庭園の景観を再現した園内には、筆洗池と龍池を中心に小川や散策路が設けられ、景色を愛でながら一周することができます。松凰閣や蘭亭などの中国風の建築物も彩りを添え、四季折々の花々が咲き、山水画のような雰囲気の中を散策できます。

芸術に触れた後で自然に親しむと、心身ともにリフレッシュできます。
ただし月曜日は休園なのでご注意下さい。

台湾南部の嘉義県にも分院開館へ

中国文化財の収蔵数世界一を誇る故宮博物院は、フランスのルーブル、アメリカのメトロポリタン、ロシアのエルミタージュと並び世界4大博物館の1つに数えられています。

年中無休で、午前8時半から日曜〜木曜は午後6時半まで、金曜日と土曜日は午後9時まで開館し、海外の芸術も特別展を催して広く紹介しています。

2015年末には嘉義県太保市に南部院区の開館も決まっており、こちらは台湾・アジアの文化財が中心となる予定です。
ますます進化する故宮博物院、これからも注目です!

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/07/12 訪問

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