写真:bow
地図を見る日本最後の秘境、八重山諸島・西表島。その西表島から歩いても渡れる程に隣接した島、由布島。西表島と由布島との間の海は、満潮時でも1m程度。大人が歩いても5分程度の距離しかない所を水牛車が15分かけてゆっくりと渡っていきます。
この水牛車が浅瀬を渡っていく姿はなんともノスタルジックで、日本人の琴線に触れる素晴らしい光景です。海風に吹かれながらぜひ浸ってほしいものです。復路では三線の演奏と唄を楽しむこともできます。
水牛がゆっくりと運んでくれた先にある由布島。ここは島全体が「亜熱帯植物楽園」という名の植物園になっている島でもあります。
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地図を見る由布島の入口からハイビスカスなどの熱帯の花々を楽しみつつ、歩いて5分程の所に大きな温室のような建物「蝶々園」があります。ここでは日本最大のチョウ、「オオゴマダラ」を飼育・繁殖しています。
ヒラヒラと舞うようにゆっくり飛ぶ「オオゴマダラ」は、羽を広げると約13cmにも及ぶ大きなチョウ。しかもあまり人を避けるようなチョウでなく、むしろ近寄ってくるようなチョウなのです。赤い色を好む性質があり、赤い服を着ている人などにはチョウが止まることも。
その人懐っこさの理由としては、幼虫時代に食べる葉に毒性があり、その毒が成虫になっても残っているため、捕食されにくいという特徴があるためとされています。つまり、外敵から必死になって逃げなくてもいいからゆっくり飛んでいるんですね。
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地図を見る「オオゴマダラ」はその大きさだけでなく、蛹(さなぎ)が黄金色に輝くことでも知られています。その輝きは想像以上にゴールデン!!まるで金属のような輝きを放っています。この派手さの理由は前述にもあるように、毒を持っていることのアピールでもあるとされています。自然界ではハデな色の生物は大抵猛毒を持っているなど、触るとロクなことが無いもの。そんな方程式、この「オオゴマダラ」にも当てはまるのです。
そして、この黄金色の蛹、実は蛹じたいが黄金色なのではなく、蛹の内部に黄色の体液が満ちているためにそう見えるのだとか。実際に蛹の抜け殻は無色透明!これは「構造色」と呼ばれ、コンパクトディスクのように、実際に色がついていないものに色が見えるものと同じ現象として知られています。
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地図を見る「オオゴマダラ」は飼育が比較的容易であり、さらに1年中繁殖することができ、ここ由布島の蝶々園では常に黄金色に輝く蛹を見ることができます。蛹が多ければ当然羽化するチョウもいるわけで、運が良ければ蛹から成虫へと羽化するシーンに遭遇できるかもしれません!
また、蝶々園では「オオゴマダラ」以外にも「リュウキュウアサギマダラ」などの南国に住む数種類のチョウも飼育されています。いずれも存在感のある大きなチョウばかり!蝶々好きにはたまらない場所なのです。ぜひ南国のチョウたちに囲まれてみて下さい!
由布島は1周約2km程の小さな島。愛らしい水牛たちや亜熱帯の植物たちが出迎えるのんびりとした島です。また、カフェや売店なども充実していますので半日くらいかけて楽しんでもいいかもしれませんね。
島へ渡る水牛車は30分間隔で運行されており、チケットは由布島の対岸にある「旅人の駅 由布島」で購入できます。往復水牛車乗車券・入園料が1400円です。
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(2024/4/20更新)
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