写真:東郷 カオル
地図を見る川湯温泉は屈斜路湖と摩周湖の間に位置する温泉です。その泉質は、殺菌性があり皮膚病にも効果があると言われる強酸性。温泉に釘を浸けておくと10日ほどで溶けてなくなってしまうとか。強酸性で循環機器に不適なため、川湯温泉ではすべてが掛け流しです。日本源泉かけ流し温泉協会の会員で、2004年には「源泉かけ流し宣言」もされており、まさに北の名湯。近くまで行くことがあれば、ドライブがてら是非立ち寄り湯だけでも、いや、足湯だけでも利用したい名湯です。
川湯温泉街の中心には広い足湯があり、屋根もありますので少々の雨や雪でも楽しむことができます。24時間いつでも利用できるのが嬉しいですね。足湯の奥の、川湯エコミュージアムセンターの前には公共の駐車場がありますので、足湯を利用する場合はここに駐車すると便利です。川湯エコミュージアムセンターでは、川湯温泉や硫黄山までの散策路などの情報を得ることもできますので、時間があれば是非立ち寄ってみてください。
写真:東郷 カオル
地図を見る時間があれば是非歩いていただきたいのが、川湯温泉から硫黄山へと続く散策路。北海道の北部・東部でよく見られるアカエゾマツやシラカバの林を抜けて、つつじケ原を通って硫黄山へと向かいます。6月中頃はつつじヶ原の名の通り、真っ白なエゾイソツツジの群生を見ることができます。散策する時間がなくても川湯温泉から硫黄山へと向かう道路の両脇は、季節になると真っ白に彩られますので、車窓からの眺めでも楽しむことができます。
写真:東郷 カオル
地図を見る川湯温泉街から硫黄山へと車を走らせると、徐々に景色が変貌していき、もくもくと噴煙を上げる岩肌の山が見えてきます。これが硫黄山、アイヌの言葉で「アトサヌプリ」と言われている山です。「アトサ=裸」「ヌプリ=山」で、裸の山という意味です。北海道で〇〇ヌプリという名前がつく山があるのは「ヌプリ」が山という意味を持つからです。まるで外国語のようですね。
もくもくと噴煙を上げる岩肌と硫黄の匂い。硫黄の匂いをいい匂いと感じるのはもしかしたら温泉文化を持つ日本人と一部の民族だけかもしれません。この噴煙と硫黄の匂い、それに蛍光マーカーで塗りつぶしたような黄色い岩肌は、常識的に考えると明らかに危険信号に思えるでしょう。実際に近づいて見学しているのは日本人と台湾人がほとんどのように思われます。
硫黄山には深さ約50メートルにもなる「熊落とし」と呼ばれる火口跡があります。昔アイヌ人がここに熊を追い込んで落としたといわれる場所。現在硫黄山は立ち入り禁止になっていて見ることができませんが、黄色い岩肌はすぐ間近に見ることができます。
レストハウスには硫黄山に関する展示品もありますので、休憩も兼ねて是非見学してみてください。
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(2024/5/2更新)
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