秋が旬!トロッコ列車で行く秘湯 その1 【富山県・黒薙温泉】

秋が旬!トロッコ列車で行く秘湯 その1 【富山県・黒薙温泉】

更新日:2013/03/01 19:16

温泉ソムリエぐっちのプロフィール写真 温泉ソムリエぐっち 源泉かけ流し温泉伝道師、温泉ライター
秘湯を紹介する雑誌でしばしば掲載される「黒薙温泉」

黒部峡谷沿いを走るトロッコ列車「黒部峡谷鉄道」で宇奈月駅からゴトゴトと。途中の「黒薙駅」で下車。

歩く事20分程で一軒宿の「黒薙温泉旅館」へ到着。そこは大自然と滔々と湧き出る極上の湯が・・・嗚呼幸せなり。

トロッコ列車でGO

トロッコ列車でGO

写真:温泉ソムリエぐっち

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黒薙温泉へのアクセスは、このトロッコ列車「黒部峡谷鉄道」のみ。車ではもちろん、その他の方法で行くことは不可。

さらにこの辺りは冬は厳寒でかつ相当の積雪となり、また冬場は黒部峡谷鉄道も運行休止となるため、黒薙温泉の営業もそれに合わせ、4月下旬頃より11月下旬頃までとなります。

一番オススメの季節は紅葉の秋。10月下旬に訪れましたが、やや紅葉でしたゆえ、ベストは11月上旬と思われます。

立ち寄り湯も可能ですが、宿泊し、とことん満喫させて頂きました。

大自然に抱かれて・・・至福の大露天風呂

大自然に抱かれて・・・至福の大露天風呂

写真:温泉ソムリエぐっち

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露天風呂は宿泊棟から少し離れたところに。
間欠泉もあり、そこからは常に蒸気が噴き出しています。

泉質は無色透明の弱アルカリ性単純温泉ゆえ、「さらっと系」。
驚くことに湧出量は毎分2000リットル!
もちろん源泉かけ流しで温泉を使用されています。

20人ぐらいは入れるのではと思える大きさの露天風呂からの景色は、黒部峡谷の山々だけが見えます。
今、まさに大自然のど真ん中で、囲いも無く、素っ裸で、温泉に浸かる・・・生きているというより、生かされているんだと感じたような。

ここは、基本混浴ですが、女性専用時間帯もございます。

鄙びた一軒宿

鄙びた一軒宿

写真:温泉ソムリエぐっち

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これが「黒薙温泉旅館」の正面入口です。
温泉旅館というよりは、山小屋に近い佇まい。内部も旅館というよりは山小屋に近く、贅沢さは微塵もございませんが、ここに来たら、そんなものはどちらかというと邪魔のように思います。

部屋はもちろん個室で、そこからの眺めは絶景!
食事は食堂でお客さんとご一緒で、贅沢さは無かったですが、富山の郷土料理のお刺身を昆布で挟んだ「昆布じめ」が出てきて大満足。

TVはロビー?と言いますか、入口のテーブルと椅子があるところにあるだけですが、ここに来てTVを見たらもったいないですよ。五感を研ぎ澄まし、自然に溶けていくのが正解かと。

大露天風呂の他に2つ

大露天風呂の他に2つ

写真:温泉ソムリエぐっち

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大露天風呂の他に「天女の湯」という露天風呂と内湯がございます。写真は内湯。
内湯からも、絶景が見え、露天風呂に抵抗がある方もゆっくり美湯を堪能できます。

再訪したいお気に入り温泉宿

再訪したいお気に入り温泉宿

写真:温泉ソムリエぐっち

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黒薙温泉に訪れてから、早6年が経過。
記憶も少々曖昧になりつつありますので、再訪し、素晴らしさを再度体感したい今日この頃。

そして、夏の時期に訪問される時は「アブ」にはくれぐれもご注意下さいませ。

また、実はこの下流に位置する「宇奈月温泉」のお湯は、全てこの「黒薙温泉」からの引湯となっているそうです。
ゆえ、新鮮な生まれたてのお湯を堪能されたい方は、是非トロッコで黒薙温泉へ。

最後に、夜にひとりで大露天風呂へ行きましたが、宿泊棟から少し離れていてかつ、大自然のど真ん中ゆえ、少々不安が・・・。夜の露天風呂は複数人でがおすすめかと。

ここの温泉はどこの温泉とも似ていない、唯一無二の温泉だと思います。
温泉好きな方は、生涯に一度は是非訪れてみてください。


◆立ち寄り湯料金 大人600円、小人300円
◆1泊2食 9,600円〜11,700円
◆泉質 弱アルカリ性単純温泉
◆営業期間 毎年4月下旬〜11月23日頃まで

掲載内容は執筆時点のものです。 2006/10/21−2006/10/22 訪問

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