写真:六三四
地図を見る明治7年、遣韓論に敗れ下野した西郷さんは鰻温泉を訪れています。昼間は狩りに出かけ、夜は読書。雨の日は集落の子供たちと遊ぶという今でいうところのロハスな生活。
佐賀の乱(明治7年)を起こした江藤新平がこの「鰻温泉」に西郷さんを訪ね、激論を交わしたという史実も残る、実は歴史的にも大変興味深い場所でもあるのです。
写真:六三四
地図を見る鰻温泉には立ち寄り可能な温泉が3ヵ所あります。
まずは「民宿うなぎ湖畔」。
こちらは鰻温泉唯一、露天風呂(混浴)がある温泉宿です。
鄙びた雰囲気の内湯、そして混浴の露天岩風呂。民家越しに鰻池が一望できる抜群のロケーションで開放感たっぷり。白い湯の華が舞うかけ流しの温泉は硫化水素臭を強く感じるアルカリ性単純温泉。
「民宿うなぎ湖畔」の名物は温泉噴気を利用した“鶏の丸蒸し”。今ブームの蒸し料理の原点ともいえるこの料理、余分な油が落ちさっぱりとした味、やわらかな食感が病みつきに。
※2012年11月現在露天風呂改修中。12月中旬にはリニューアル予定。
【温泉名】鰻温泉
【施設名】民宿うなぎ湖畔
【住 所】鹿児島県指宿市山川成川鰻6526
【電 話】0993-34-1954
【泉 質】アルカリ性単純温泉
【適応症】神経痛,筋肉痛,関節痛など
【立寄湯】¥300
【宿 泊】通常価格1泊2食¥8,550〜
写真:六三四
地図を見る次にご紹介するのは「湯治処まつまえ」。
鰻地区でただひとつの雑貨屋でもある自炊温泉宿。脱衣所と仕切りのない浴室にはシンプルなタイル貼りの内湯に浴槽が1つ。無色透明の温泉がかけ流しで利用されています。昔ながらの浴場スタイルがそのまま現代にスライドした、昔情緒あふれる面白い浴場です。
【温泉名】鰻温泉
【施設名】湯治処まつまえ
【住 所】鹿児島県指宿市山川成川鰻6518
【電 話】0993-34-0856
【泉 質】単純温泉
【適応症】神経痛,筋肉痛,関節痛など
【立寄湯】¥200
【宿 泊】通常価格1泊素泊まり¥2,500〜
写真:六三四
地図を見る鰻温泉を代表する共同浴場「区営鰻温泉」。
木造平屋瓦葺切妻屋根の浴舎が鄙びた温泉地域に溶け込み雰囲気は抜群。
外壁には『西郷どんゆかりの湯』との看板。そして浴室にはシンプルな小判型の浴槽が1つ。金属製のパイプの湯口から高温の温泉が注がれるかけ流し。そこはどこまでも昭和・・・
鰻温泉はなんと源泉温度90℃以上の『熱い湯』が特徴ですが、この熱さが地元では当たり前。「温泉はいたくなかと温泉じゃなか(温泉は熱くないと温泉じゃない)」という人も多いそうな。
ちなみに鹿児島弁では「熱い」を「いたい」ともいいます。
“郷に入れば郷に従え”熱い湯に気合で入りましょう!(笑)
【温泉名】鰻温泉
【施設名】区営鰻温泉
【住 所】鹿児島県指宿市山川成川鰻6517
【電 話】0993-35-0814
【泉 質】単純硫黄泉
【適応症】慢性皮膚病,慢性婦人病,きり傷など
【立寄湯】¥200
写真:六三四
地図を見るこの鰻地区では、噴出する温泉蒸気を使ったスメ(巣目)と呼ばれるかまどで野菜を蒸したりフクレ菓子(蒸しパンのようなもの)を作ったりと、日常の料理に利用しています。
「道を歩けばスメにあたる」と言っていいほど、ごく普通の民家の庭先にも噴気をあげるスメを見かけます。
そんな利用法の中でも特におすすめは「スメタマゴ」(勝手に命名)!
スメで作ったゆで(蒸し?)卵は普通のゆで卵より濃厚な味わいで、冷めてもおいしく鰻温泉の名物でもあります。各温泉施設では5個¥200で販売もしています。温泉に入る前に注文しておけば入浴中に出来上がります。是非一度出来立てアツアツを食べてみては。
クセになること間違いなし!!
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(2024/4/19更新)
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