写真：大宮 つる
地図を見る坂東三十三観音の第31番札所「笠森寺」の創建は、延暦3（784）年。
平安時代の僧・天台宗の開祖である最澄上人が楠の霊木で「十一面観世音菩薩」を刻み、山上に安置・開基したと伝えられている名刹です。十一面観世音菩薩がご本尊であることから、「笠森観音」と親しまれています。
写真：大宮 つる
地図を見る笠森観音に向かう道すがら、笠森寺自然林（天然記念物）のなかを登っていく最中にあるのが、霊木“子授楠”です。実際に見ていただくと、霊木といわれるだけあって、本当に神仏が宿っているよう……。神聖さが感じられます。
子授楠の手前には、名木“三本杉”があります。こちらの三本杉も見物です！ 3本の幹の下を見てみると、根がつながっているんです。夫婦杉（二本杉）はパワースポットでよく見られますが、三本杉は初めて見るという方も多いのではないでしょうか？
写真：大宮 つる
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写真：大宮 つる
地図を見る子授楠には根の付近に、人が通れるほどの自然にできた穴があります。この写真は、穴から子授観音を見た風景。穴から見える観音さまの慈愛に満ちた表情…なんとも神々しさを感じませんか？
ちなみに、こちらの穴には梯子がかかっています。男性から穴をくぐり、次に女性がくぐると、子授のご利益があるといいます。梨花さんも笠森観音に参拝に来られ、こちらの子授観音のご利益にあずかったそうですよ。
写真：大宮 つる
地図を見る笠森観音は「午・丑」年のときにご開帳されます。ご開帳とは、仏教寺院で本尊をはじめとする仏像を安置する仏堂や厨子（ずし）の扉を開いて拝観できることですが、笠森観音のご開帳の際には、観音堂に安置されている十一面観世音菩薩とつながることができます。
回向柱から“善の綱”が結ばれ、仏様の右の手まで繋がっています。回向柱や善の綱に触れたりすることは、仏様の功徳があると言われています。午・丑年の時に、笠森観音に参拝に来られたら、ぜひ回向柱を触ってみてくださいね！
なお、ご本堂は日本唯一の「四方懸造（しほうかけづくり）」の建築様式。明治41年に国宝に指定され、昭和25年には国指定重要文化財となっています。
写真：大宮 つる
地図を見る子授けご利益で有名な笠森観音ですが、六角堂には「子育て地蔵尊」も安置されています。
笠森観音に参拝に来られ、妊娠をして出産したというご報告が多いそうなので、お礼参りに来られる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。六角堂の正面には、子どもを3人連れたお地蔵様がいらっしゃいます。
写真：大宮 つる
地図を見るさらに奥には鐘楼堂があり、名鐘“興楽の鐘”をつくことができます。美しい鐘の音色が響き渡ります。
写真：大宮 つる
地図を見る笠森寺の二天門をくぐり、左手側にあるのが、「縁起屋 古壺（ここ）」です。こちらのお店は知る人ぞ知るお土産屋。すごいご利益があると評判の「開運 黒招き猫」が売られています。
店主の方いわく、「初めて宝くじが当たったという方や、ガンの告知をされた女性が克服して、妊娠もされたという方など報告しに来て下さる方が多いんですよ」とのこと。全国各地から沢山の注文が入り、毎日「開運 黒招き猫」を発送しているんだとか！
写真：大宮 つる
地図を見る自宅で「黒招き猫」を飾る際には、猫の顔を東か南または東南に向けましょう。ちなみに、良い報告をされに来られる方は、猫の顔を「東南」に向けている方が多いそうです。
■縁起屋 古壺
住所：千葉県長生郡長南町笠森302 笠森寺境内
TEL＆FAX：0475-46-4122
以上、千葉「笠森観音」の見どころやご利益をご紹介しましたが、いかがでしたか？
豊かな自然林のなかにある笠森観音は、まさしく“パワースポット”と思える趣が感じられます。実際に、ご利益があったと報告しに来られる方も多いとのことなので、一度ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか？
＜基本情報＞
住所：千葉県長生郡長南町笠森302
電話番号：0475-46-0536
アクセス：最寄り駅はJR外房線「茂原駅」or小湊鉄道「上総牛久駅」。電車下車後、バスに乗車し「笠森」で下車。車の場合は、圏央道「茂原長南IC」より5キロの距離。無料の駐車場あり。
なお、子授けご祈願なら、千葉県「玉前神社」も有名です。車であれば、笠森観音から30分程度で行くことができます。あわせて参拝もおすすめです（記事下の関連MEMOに玉前神社のガイド記事があります）。
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(2024/4/20更新)
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