遊歩道は、知床国立公園の入り口に立つ知床自然センターの脇から始まっています。知床五湖とは違い入場無料ですが、遊歩道上にトイレはなく、また最新のヒグマの出没状況を確認できるので、先に知床自然センターへ立ち寄ると良いでしょう。
展望台までは片道約1kmで所要時間は約20分(往復は約2kmで約40分)。昔開拓者が切り開いたという二次林を抜け、坂道を下りきると、ゆるやかに起伏する草原に出ます。
砂利の遊歩道は、草原をぐるりと周回できるように整備されています。ゴールの展望台へ着いて一休みしたら、もと来た道を戻ってもよし、別の風景を楽しみながら一周してもまたよしです。
草原ではのんびり草をはむエゾシカの姿を間近で見られることも。ときにはヒグマも現れるようですので、のどかとはいえ注意は必要ですね。
展望台に着くと、海鳥の声、波のさざめき、船のエンジン音などそれまで聞こえなかったいろいろな音が海から聞こえてきます。時に心地よく、時に激しく感じる海風もこの場所特有のもの。海と山が近い世界遺産・知床ならではの自然を全身で体感することができるでしょう。
展望台からは、深い青色が印象的なオホーツク海や断崖に棲む海鳥たちの様子を望め、入り江を振り返るようにして見ると、フレペの滝に出合えます。
豪快な滝とは様相が異なり静かにはらはらと水が流れ落ちる姿から、別名「乙女の涙」といわれているフレペの滝。もともと水量は多くないのですが、夏は雪解け水などで水量が増えるのだそう。夏に散策をしたら、ちょっとお得感も味わえるかも!?
ちなみに冬は、海からの風に吹き上げられた水しぶきが凍って氷瀑になりますが、歩くスキーやスノーシューなどを履いた完全冬装備で行かないと見ることができません。
天気の良い日には、原生林の向こうに知床連山を見ることができます。二次林、草原、滝、海、山々など知床の自然を満喫しながらの散策は、心身のリフレッシュにも最適ですよ。
フレペの滝遊歩道は、長時間のトレッキングはきついけれど、せっかく知床に来たならば大自然に抱かれたい!という方にぴったりのスポット。エゾシカなど動物の気配に足を止めたり、季節の花々や野鳥を観察したりしながらのんびり歩いても1時間ちょっとです。
知床で一番の人気スポット「知床五湖」より訪れる人が少ないので、夏の観光ハイシーズンでも混雑しすぎるということはありません。自分たちのペースでゆったり楽しんでくださいね!
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(2024/4/19更新)
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