伊勢神宮に行くなら、別宮にもお参りしてパワーチャージ

伊勢神宮に行くなら、別宮にもお参りしてパワーチャージ

更新日:2014/02/24 18:47

SHIZUKOのプロフィール写真 SHIZUKO 舞台演出者
『お伊勢さん』と親しみをこめて呼ばれる伊勢神宮の正式名称は『神宮』。内宮(皇大神宮)と外宮(豊受神宮)の2つの正宮と14の別宮などから構成されています。

現在、平成25年に行われる、20年に一度の第62回式年遷宮にむけて、行事やお祭りが目白押し。刻々と変化し、若返る伊勢神宮をご自分の目で確かめに行かれてはいかがですか。

刻々と変化を遂げ、常に新鮮さを保つための式年遷宮

刻々と変化を遂げ、常に新鮮さを保つための式年遷宮

写真:SHIZUKO

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伊勢神宮で20年に一度行われる式年遷宮。来年・平成25年に行われる式年遷宮は第62回目。つまり1240年間、延々と行われ続けている行事です。神宮のすべての建物を新しく作り直す事業。神道的な意味もさることながら、日本の建築様式や伝統などを次代へ受け継ぐ一大事業です。

まず驚くのが、神宮にあるどのお宮にも、必ず隣に次の遷宮のための場所が用意されているということ。そのすべてを新しくするというものですから、壮大な計画です。常に次の20年を考え、用意し、数年かけて変えていく。そんな活動が営々と受け継がれているのです。常に新しく、若々しく、そして永遠に続くことを願ってというのですから、びっくりするとともに、ある種の感動を覚えます。

伊勢神宮の代表的な風景、内宮への入り口の宇治橋は、3年前の平成21年に架け替えられて、11月に渡り初め式が開催されました。

伊雑宮(いざわのみや)は、御食国(みけつくに)の中心

伊雑宮(いざわのみや)は、御食国(みけつくに)の中心

写真:SHIZUKO

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合計10箇所ある内宮(皇大神宮)の別宮の中で、唯一、志摩市にある『伊雑宮』。伊勢神宮から離れているがゆえに、観光客は少ないけれど、落ち着いた気持ちになれる場所でした。いわゆるパワースポット。大きな優しい空気に包まれる感覚が心地いい。

伊雑宮のある志摩市は、風光明媚で海の幸に恵まれた土地。古来から、朝廷や皇室の神事に際して、海産物などを納めてきた場所で、淡路国・若狭国とともに御食国とされています。そして、ここには御料田があり、毎年6月24日に行われる『御田植式』は国の重要無形民俗文化財に指定されています。

伊雑宮は、近鉄志摩線の上之郷駅下車、徒歩5分。
上之郷駅は無人駅。人気のない駅前。本当にこんな所にそんな重要な神社があるのかと不安になるけど、ちゃんと到着できました。

別宮とは、分家のような感覚で捉えるといいそうで、伊勢神宮の内宮と同じ天照大神が祀られていて、正宮の次に尊い宮であるという意味だそうです。

月讀宮(つきよみのみや)で癒される

月讀宮(つきよみのみや)で癒される

写真:SHIZUKO

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『月讀宮』も、内宮の別宮。

同じく天照大神の弟である月讀尊(つきよみのみこと)を祀った外宮の別宮がありますが、そちらは『月夜見宮』と、別の字で表わされています。

こちらには4つの別宮が、一列に並んでいます。

順に『月讀荒御魂宮(つきよみのあらみたまのみや)』『月讀宮(つきよみのみや)』『伊佐奈岐宮(いざなぎのみや)』『伊佐奈弥宮(いざなみのみや)』。参拝順は、月讀宮⇒月讀荒御魂宮⇒伊佐奈岐宮⇒伊佐奈弥宮がいいそうですから、私も従いました。

太陽を司るアマテラスと、夜の月を司るツキヨミ。どちらも力強く清清しいパワーを感じます。

月というと女性の象徴のように思っていたけど、月讀尊は男神。そして、天照大神は太陽神なので男神のように思っていたけれど、女神なんですね。同じ女性として、ちょっと誇らしい気分です。

ご両親である伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冉尊(いざなみのみこと)とともに鎮座されているせいか、とても安心感のある場所だなと感じました。

荒祭宮(あらまつりのみや)と風日祈宮(かざひのみのみや)

荒祭宮(あらまつりのみや)と風日祈宮(かざひのみのみや)

写真:SHIZUKO

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内宮域内には、『荒祭宮(あらまつりのみや)』と『風日祈宮(かざひのみのみや)』があります。

私が好きなのは荒祭宮。第一別宮で、もっとも大切に扱われているところです。ここは、天照大神の『荒御魂』を祀っている場所。

荒御魂とは、神様の別の一面で、優しく広い心で人々を救うのとは正反対に、荒々しく、時には天変地異を起こしたり、怒りをぶつけて人々に災いを起こす一面。その怒りを恐れ、人々は神社に参るとも考えられています。時にその強大なパワーは、新しいことを始める力を与えるとも考えられています。なのて、ここにお参りすると、なぜかエネルギーチャージされる気がするんです。

そして風日祈宮は、実は内宮一のパワースポットとも言われています。

内宮の神楽殿前から風日祈宮橋で五十鈴川支流の島路川を渡った先に風日祈宮があります。

その名が表わすように、風雨を司る級長津彦命(しなつひこのみこと)級長戸辺命(しなとべのみこと)がご祭神。毎年5月14日と8月4日に風雨の災害が無いように、また五穀豊穣を祈願する風日祈祭が行われます。

暮れ行く1日を振り返る絶景の宿

暮れ行く1日を振り返る絶景の宿

写真:SHIZUKO

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今回の別宮を巡る旅行の宿泊地は伊勢志摩。『伊雑宮』を訪ねるために、神宮から少し離れた場所に宿泊。

伊雑宮の最寄り駅『上之郷』から、アクアヴィラ伊勢志摩の最寄り駅『賢島』まで、近鉄電車で15分。駅前のホテルの無料シャトルバスに乗り換えて25分。風光明媚な英虞湾の風景を見ながらホテルへゴー。山の上にあるこのホテルからの眺望は絶景です。

牡蠣の養殖いかだが、英虞湾の入り組んだ入り江にアクセントをつけています。ホテルの敷地内には散策道が整備されていて、のんびりと散歩できます。暮れ行く景色に見惚れているうちに、夕食時間。

心のリフレッシュとともに、アロママッサージで身体もリフレッシュされてはいかがですか。いろんなプログラムが用意されていました。マッサージが終わったら、後は本当にぐっすり、体の芯から癒されて夢の中へ。

翌朝の日の出、これがまた、素晴らしかった!

日帰りではなかなか実感できない神宮の奥深い味わい。
別宮を訪ねてみて、感じるものがたくさんありました。

皆さまもぜひ、ちょっと足を伸ばしてみてくださいね。

掲載内容は執筆時点のものです。 2011/11/28−2011/11/29 訪問

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