「伊勢神宮」の正式参拝は、二見浦の「二見興玉神社」から!

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「伊勢神宮」の正式参拝は、二見浦の「二見興玉神社」から!

「伊勢神宮」の正式参拝は、二見浦の「二見興玉神社」から!

更新日:2014/06/26 14:06

常盤 兼成のプロフィール写真 常盤 兼成 学習塾経営・講師、フリーライター、旅行プランナー

三重県の伊勢地方にある誰もが知る「伊勢神宮」。式年遷宮も終わり、一時期の混雑はなくなったものの、平日休日問わず多くの人が訪れる日本を代表するパワースポットです。その「伊勢神宮」の西には、もうひとつのパワースポット「夫婦岩」で有名な「二見興玉神社」があります。古来は「伊勢神宮」参拝の前には「二見興玉神社」で祓い清めるのが習わしだったよう。今回は、古来の習わしにしたがって2つの神社を参拝します。

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観光スポット「夫婦岩」は、「二見興玉神社」の鳥居の役目!?

観光スポット「夫婦岩」は、「二見興玉神社」の鳥居の役目!?

写真:常盤 兼成

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「二見興玉神社」の名前は知らなくても、名勝「夫婦岩」なら知っている人も多いことでしょう。こちらの写真にあります「夫婦岩」は、正式には大きな左側の石を「立石」、右側の小さな石を「根尻石」と呼びますが、いつからか「夫婦岩」として有名になりました。江戸時代中期にはすでに、現在のようにふたつの岩に縄を張っていたようで「伊勢参宮名所図会」にも記載があるようです。

この「夫婦岩」の沖合700メートルの海中に霊石「興玉神石」が鎮座しており、「二見興玉神社」の祭神「猿田彦大神」の化身とも言われています。江戸時代に起きた地震で「興玉神石」は海中に沈んでしまいましたが、1960年のチリ地震の津波で水が引いた際に、わずかに姿を現わしたとも言われています。

「夫婦岩」の間から太陽が昇る写真をよく見かけますが、これは夏至の前後約4か月の間だけ見られる現象です。いっぽう冬至の頃には、「夫婦岩」の間から月が昇り、満月の日などは多くのカメラマンや観光客が訪れます。

「伊勢神宮」参拝前の重要な儀式「浜参宮」が行われる「二見興玉神社」

「伊勢神宮」参拝前の重要な儀式「浜参宮」が行われる「二見興玉神社」

写真:常盤 兼成

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天照大神がお隠れになった、とか、こもったとされる「天の岩屋」ですが、この「二見興玉神社」にもその「天の岩屋」があります。この「天の岩屋」には、「伊勢神宮外宮」の「豊受大神」が祀られています。このため「伊勢神宮」と「二見興玉神社」は深いつながりがあるのです。

古来は「伊勢神宮」に参拝する前や、祭典に奉仕する前には、こちらの「二見興玉神社」のある二見浦にてみそぎを行うのが習わしだったようです。清き渚と言われる二見浦に沐浴することで、全身の穢れを落とし、清い体で伊勢神宮に参拝するのが正式な参拝手順でした。この儀式を「浜参宮」と言います。

現代では、さすがに海での沐浴は行われておらず、式年遷宮のお木曳行事などの参加者は、こちらの「二見興玉神社」にて祓い清めの儀式を受けてから「伊勢神宮」へ向かったとのことです。

「伊勢神宮」を訪れる前に立ち寄りたい国の重要文化財「賓日館」

「伊勢神宮」を訪れる前に立ち寄りたい国の重要文化財「賓日館」

写真:常盤 兼成

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「二見興玉神社」を参拝して禊ぎが終わったら、徒歩すぐのところにある「賓日館(ひんじつかん)」を訪れてみませんか。この「賓日館」は、明治20年に建てられた賓客の宿泊施設。現在は国の重要文化財に指定されています。伊勢神宮に参拝する賓客がお泊まりになる建物として使われ、過去には大正天皇をはじめ、歴代諸皇族や各界の要人が利用した歴史的な建造物です。

内部の見学も可能で、桃山式の120畳の大広間は舞台付。天井にはシャンデリアが施されており、明治時代に建てられた建築物らしい内装となっています。回遊式の日本庭園もあり、中に入ると当時の要人になったかのような優雅な気分にさせられます。

いよいよ「伊勢神宮」の参拝です。まずは「外宮」から参ります。

いよいよ「伊勢神宮」の参拝です。まずは「外宮」から参ります。

写真:常盤 兼成

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「伊勢神宮」は「外宮(げくう)」と「内宮(ないくう)」があり、「外宮」から先に参拝するのが古くからの習わしです。天皇陛下や皇族方も「外宮」「内宮」の順に参拝されています。江戸から伊勢街道を通って参拝すると、順路的に自然と「外宮」を先に参拝することになるのですが、やはり昔からの習わしに従い「外宮」から先に参拝するのがよいでしょう。

でも実際の参拝者数は「内宮」が圧倒的に多く、バスツアーなどで「伊勢神宮」に来られる多くの方も「内宮」のみの参拝になることも少なくないようです。どちらか一方だけの参拝を「片参り(かたまいり)」と言います。できれば「外宮」「内宮」両方とも参拝したいですね。

「外宮」より参拝者がはるかに多い「伊勢神宮」の「内宮」

「外宮」より参拝者がはるかに多い「伊勢神宮」の「内宮」

写真:常盤 兼成

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「外宮」の参拝を終えたら、バスに揺られて20分ほどの位置にある「内宮」に移動です。バスを降りたらまずは五十鈴川にかかる「宇治橋」を目指します。大きな鳥居があるので迷うことはありません。

「宇治橋」は別名「御裳濯橋(みもすそばし)」とも呼ばれる日本百名橋の一つ。俗界と聖界の境にある橋とされており、この橋を渡ると神宮の神苑に入ります。ちなみに冬至から1月初旬までは、「宇治橋」にかかる鳥居の間から日の出が見られ、早朝から多くの人が訪れます。荘厳な雰囲気が漂い、鳥居から昇る太陽に向かって手を合わせる人もいるとか。

「宇治橋」を渡ると五十鈴川の御手洗場があります。お時間がある方はここで手を清めるとよいでしょう。

砂利道をしばらく進むといよいよ「内宮」の「正宮」が見えてきます。鳥居をくぐる前の階段は、混雑時には人の渋滞ができます。

「二見興玉神社」「外宮」「内宮」と3つの神社を巡ると、清らかな気分と同時に達成感も味わえます。参拝を終え歩き疲れたら「内宮」から歩いて数分の位置にある「おかげ横丁」へどうぞ。名物の赤福とお茶で一服するのも、伊勢神宮参拝の楽しみです。

二見浦の「二見興玉神社」からスタートする「伊勢神宮正式参拝」

伊勢神宮の正式参拝については、数多くのガイドでも紹介されていますが、二見浦にある「二見興玉神社」からスタートする順路はあまり紹介されていません。観光スポットで有名な「夫婦岩」、国の重要文化財に指定された歴史的建造物「賓日館」など、見どころも多い参拝ルートですので、せっかく「伊勢神宮」にいらっしゃるなら、たっぷり一日かけて、伊勢を巡ってみてはいかがでしょう。「外宮」と「内宮」だけを参拝するより、充実感と達成感が味わえ、何かしらのパワーがもらえたと実感できますよ。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/04/27 訪問

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