外国人観光客が選ぶ人気1位!京都「伏見稲荷大社」の秘話とは?

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外国人観光客が選ぶ人気1位!京都「伏見稲荷大社」の秘話とは?

外国人観光客が選ぶ人気1位!京都「伏見稲荷大社」の秘話とは?

更新日:2017/03/06 19:28

Visit Fushimi Inari Taisha, Kyoto’s #1 Tourist Destination!
澤 慎一のプロフィール写真 トラベルjpナビゲーター 澤 慎一 放送局ディレクター

神秘的な無数の赤い鳥居のトンネル。JR東海の「そうだ 京都、行こう。」のCMにも使われた京都の「伏見稲荷大社」。外国人が選ぶ日本全国の観光スポット・人気ランキングでも、有名どころの金閣寺や清水寺、奈良の東大寺を抑えて堂々の第1位に。

日本を訪れる外国人観光客にとって、日本の観光地で一番人気は富士山でも、厳島神社や高野山、東京、大阪でもなく、京都の伏見稲荷大社。いったい、なぜ?その秘話に迫ります。

澄んだ朱色の美しさ!京都・伏見稲荷大社の「千本鳥居」

写真:澤 慎一

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路地裏やビルの屋上でも見かける稲荷神社。「お稲荷さん」とも呼ばれますが、朱色の鳥居と、白いキツネがシンボルの神社です。

「お稲荷さん」は、食べ物や農業の神さまのこと。そして、お稲荷さんのお使いが、キツネ。動物のキツネではなく、神さまの仲間なので、目には見えません。そのため、白(透明)狐=“びゃっこさん”と、あがめられています。

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稲荷神社は全国に約3万社もあり、これらの総本社(総本宮)。つまり一番えらい神社が、京都の「伏見稲荷大社」です。初詣には約300万人が訪れる京都・伏見稲荷大社ですが、なぜそれほど多くの人々を惹きつけるのでしょうか?

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京都・伏見稲荷大社の魅力は、色鮮やかな無数の鳥居。本殿の裏手にある「千本鳥居」はひと際美しく、CMの撮影が行われたところです。

美しい朱色の鳥居の列は、空気までもが赤い色に染まり、これだけでも深い歴史の秘話が感じられます。この世のものならぬように澄んだ空気と、ぞっとするような不気味な空間とが、混じりあい溶けあい、厳かな空気が張りつめています。

美しい鳥居と日本人女性の神秘性に共感!映画の「SAYURI」の舞台・伏見稲荷大社の千本鳥居

写真:澤 慎一

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赤い鳥居の連なりに鮮やかな光が差し込み、まるで明るい海の底に入るよう。魅惑的な赤い世界に誘い込まれるように建ち並ぶ千本鳥居。そこで、歴史秘話の一つ目は、この場所で、ハリウッド映画の「SAYURI」の撮影が行われたことです。

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渡辺謙、役所広司らが共演し、スピルバーグ監督が指揮したもので、幼いころ祇園に売られた“さゆり”が、不思議な目をした美しい少女に成長し、一人前の芸者になる姿を描いた作品。豪華けんらんな美の世界を表現し、“ゲイシャ(芸者)ムービー”として話題に。

この千本鳥居では、主人公の女性「さゆり」が芸者になることを胸に誓い、愁いを秘めた顔で走り抜けるといったシーンを撮影。外国人の目から見ても、千本鳥居はかなり特別な空間に感じられるのでしょう。伏見稲荷大社で出会った外国人女性も「あの映画に出ていたトリイ(鳥居)を実際に見てみたかった。あまりにも神秘的で美しい。非現実な世界。日本の神を感じる」と大絶賛。

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映画「SAYURI」の影響もあって、外国人の口コミで選ぶ「外国人に人気の日本全国・観光スポット」ランキング(トリップアドバイザー)で、伏見稲荷大社は、なんと第1位に。「どんなところにも似ていない、唯一無二の場所」といった声があがり、無限に林立する鳥居が強烈な印象を与えているのです。

稲荷山を埋め尽くす鳥居の謎

写真:澤 慎一

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稲荷山を背にする伏見稲荷大社には、1万基以上の鳥居が山全体を取り囲み、山奥に分け入っても赤い鳥居の行列。二つ目の歴史秘話は、なぜこれほど多くの鳥居が建ち並んでいるかということ。

実は、これは大社にお参りに来た人が、願いごとが「通った」というお礼の意味を込めて奉納したもので、江戸時代から現代まで続いている習慣なのです。鳥居の朱色は、魔力に対抗するとされる色と言われています。

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もともと「お稲荷さん」というのは、「稲が成る」から来たもの。豪族が餅を矢で射ると、餅が白い鳥に姿を変え、山の頂上に舞い降り、稲がたわわに実っていたという伝説があり、その場所こそが稲荷山。豊作をはじめ、何でも願いをかなえてくれるということで、商売繁盛や病気の回復、さらには縁結びまで、「稲荷神社」は日本人に最もなじみ深い神社です。ちなみに写真は、伏見稲荷大社で最も強いパワーを感じるという方が多い「熊鷹社(くまたかしゃ)」。

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最初にご紹介した「千本鳥居」を進んで行くと、たどり着くのが「奥の院」(奥社奉拝所)。ここでは、ご覧のようにキツネの顔をかたどった絵馬がたくさん奉納されています。参拝者が自分でキツネの顔を描く絵馬なのですが、いろんな顔があっておもしろい。ここはアニメの「いなり、こんこん、恋いろは」の舞台にもなった聖地。楽しいキツネのお顔にも出会えます。

稲荷山全体が不思議なパワースポット!京都・伏見稲荷大社の魔力

写真:澤 慎一

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続いては、さきほどの「奥の院」から。敷地の右奥に、一対の灯ろうがあります。灯ろうの頭の部分には、ハンドボールほどの大きさの石があり、これは「おもかる石」と呼ばれるもので、不思議なパワースポット。

まず、どちらかの灯ろうに願いごとをして、次に「おもかる石」を持ち上げます。その時、予想していたよりも軽いと感じたら願いがかない、重いと思ったら、願いがかなうのは難しい、とされるもの。伏見稲荷大社にお参りされるなら、「おもかる石」で運だめしはいかがでしょうか?

写真:澤 慎一

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多くの観光客の方々は、千本鳥居を抜け、「奥の院」を参拝して帰られるのですが、実はこれは伏見稲荷大社のほんの一部分。「奥の院」よりもさらに奥に、巨大な聖域があるのです。

それは、伏見稲荷大社の背後にそびえる高さ約230メートルの稲荷山。稲荷山をぐるりと一周する参拝ルートがあり、“お山めぐり”と呼ばれています。これが三つ目の歴史秘話。千本鳥居を圧倒する膨大な数の鳥居が山全体を駆けめぐり、赤い炎が山を駆け巡っているようにも見えます。

写真:澤 慎一

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稲荷山には、池のほとりで拍手を2回して、こだまが返ってきた方向に探しもの(人など)の手がかりがある「こだま池」(写真)があり、この湖畔にあるのが伏見稲荷大社のパワースポットの一つ「熊鷹社」です。さらに、病気が快復するという「薬力社」「目力社」など、いにしえの日本人の信仰心が最も感じられる不思議な世界が広がっています。参拝ルートは約4キロで、所要時間は約2時間。「右回り」が正式な参拝方法とされています。

山の中腹では、風情が感じられるお茶屋で飲食を楽しむこともできます。京都・伏見稲荷大社の聖域・稲荷山全体に張りつめた神秘性。この場所にいるだけで、不思議なパワーが得られる。京都で随一のパワースポット、心が引き寄せられる魔力。これこそが伏見稲荷大社に秘められた最大の魅力です。

京都で超穴場の良縁・縁結びの恋愛パワースポット!「口入稲荷神社」と「口入人形」

写真:澤 慎一

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最後に、とっておきの歴史秘話を。お山をぐるりと一周し、三ツ辻から熊鷹社(くまたかしゃ)方面に左折するのではなく、まっすぐ進むと荒木神社が見えてきます。この敷地内には、「口入稲荷神社」(くちいれ・いなりじんじゃ)という小さな神社が祀られていますが、ここは超穴場の良縁・縁結びの恋愛パワースポット。

写真:澤 慎一

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“口入れ”とは、仲人(なこうど)のことで、縁をとりまとめるために仲立ちをする人のこと。口入稲荷は、恋愛や就職など、あらゆる良縁を結んで下さる神さま。その神の使いとなるのが、写真の「口入人形」です。

ちょっと不気味で、神がかったところが神秘的で可愛い。3体でひとつのお守り。両脇に、夫婦(赤い着物と、青い着物のキツネ)をまつり、まん中には両者の縁を仲立ちする神の使い。ちょうちんを持った神さまに導かれて、良縁が結ばれます。ちょうちんは、暗い道を明るく照らし、まだ知らない運命の糸を手繰り寄せるといった魔法のパワーが秘められています。

この3体の人形を持って「口入稲荷神社」の前で祈願し、その後、家に持ち帰って、願いがかなうまでおまつりします。願いがかなうと、神社に返すのが習わしです。

写真:澤 慎一

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伏見稲荷大社では、可愛いキツネのお守りをたくさん見ることができます。いつも大切にしているお守りを手放すことは、とても寂しいこと。しかし、神さまのもとへ帰るのが一番幸せなのでしょう。縁結びや就職など、多くの人々の願いをかなえ、自分の役目を終えたお守りや人形たちは神社に無事に戻り、幸せそうな笑みを浮かべているように見えます。

おわりに

魔界へ誘うような不可思議な鳥居が連なる伏見稲荷大社。豊臣秀吉が幼いころに母親に連れられ、稲荷神社に出世を祈り、やがて天下人に。母親が病気になると、傍若無人だった秀吉が自分を反省し、稲荷神社に祈願。母親の病気が治ったため、京都でも最大級の楼門を秀吉が伏見稲荷大社に奉納したとうエピソードもあります。

一度拝んだら、一生拝まないと、たたりが起こる。昔から畏れられ、心のよりどころになり、今も多くの人々から信仰され続けている稲荷神社。百貨店や企業の屋上にも稲荷神社が祀られ、日本人の生活と深く関わっています。

時代を超え、ハリウッド映画にも登場した伏見稲荷大社の千本鳥居。澄んだ朱色の美しい世界へ、不思議な旅を楽しみませんか?

なお、千本鳥居だけでない伏見稲荷大社の魅力や、京都のパワースポットについては別途、記事にまとめていますので、ご興味のある方は関連MEMOに貼り付けたリンクからご覧ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/06/15 訪問

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