予約の取れない秘湯 【乳頭温泉・鶴の湯】

予約の取れない秘湯 【乳頭温泉・鶴の湯】

更新日:2012/10/12 09:57

温泉ソムリエぐっちのプロフィール写真 温泉ソムリエぐっち 源泉かけ流し温泉伝道師、温泉ライター
昨今の人気宿ランキングでほぼ常に1位になっている「鶴の湯」さん。
ゆえ、予約の取れない宿としても有名です。

ある日、宿に電話をすればラッキーなことに「その日ならひと部屋空いてます」とのことで、即予約。憧れの「鶴の湯」を堪能してきました。

一言で言えば「日本むかし話」の時代にタイムスリップしたような風情が・・・日本っていいなぁ〜としみじみと感じました。

嗚呼鶴の湯!

嗚呼鶴の湯!

写真:温泉ソムリエぐっち

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まずは、入口の景色です。
何度も何度も雑誌で見た光景が、今目の前に・・・。

やっと来た!ついに来た!等の様々な想いが駆け巡り、早く温泉へと思いつつも、しばし目の前の景色、風景をじっくり堪能。

この佇まい・・・茅葺屋根の建物に、後方には青々とした山々・・・あ〜鶴の湯にほんまに来たんやぁ〜と心の底から実感。

鶴の湯名物?の混浴露天風呂

鶴の湯名物?の混浴露天風呂

写真:温泉ソムリエぐっち

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あ〜幸せでした!
もう、この写真が全てで、言葉は要らないですよね・・・

というわけにもいかず、少々ご説明を。
少し青みがかった白濁の濁り湯。
温泉は貴重な「足元湧出」で、泉質は「含硫黄-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉」ゆえ、超美肌の湯と言えます。
また、湯温も適温過ぎるほどの適温で、ず〜っと入り続けていたい衝動に駆られます。

景色も泉質も最高の露天風呂・・・こりゃ、多くの人が魅了されるのもわかります・・・というより、私もすっかり魅了されてしまいました。

※女性の方へ 女性専用の露天風呂もありますのでご安心を。

実は内湯もとっても素晴らしい!

実は内湯もとっても素晴らしい!

写真:温泉ソムリエぐっち

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あまり雑誌等では紹介されていなかったりしますが、実は内湯が4箇所もございます。
また、これがどこもかしこも、とても風情がございます!

宿泊時は満室だったのですが、不思議なことに内湯に入っている時はほぼ貸切状態で・・・みんな、何してるんだ?と思いつつも、有り難いので、ひとりでじっくり、美湯と戯れさせて頂きました。

そしてこの鶴の湯は、少しずつ異なる4種の泉質がありますゆえ、行かれた際には露天風呂だけではなく、内湯にも是非ご入湯を。

湯上りはここで、ビールを「ぐびっ」と!

湯上りはここで、ビールを「ぐびっ」と!

写真:温泉ソムリエぐっち

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鶴の湯の中での外での「ほっこりスペース」がこちら。
川を挟んだ向こう側(写真右側)が名物の露天風呂や内湯がございます。ゆえ、湯から上がれば、おのずとこの場所へ。

冬場はかなり寒いと思いますが、訪れたのは夏ゆえ、夕刻はとても涼しく、超快適空間!
そしてここで、湯上りに、ビールをぐびっと飲めば、嗚呼極楽!

そして、私には嬉しいことにビールの自動販売機には大好物?の「サッポロ黒ラベル」がありましたゆえ、「ぐびっ」ではなく「ぐびぐび」いかせて頂きました。

泊まったお部屋「三号館」

泊まったお部屋「三号館」

写真:温泉ソムリエぐっち

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人気は茅葺屋根の「本陣」と呼ばれる宿泊棟。この本陣から予約が埋まっていくそうで、予約した際、最後のひと部屋だったので、一番リーズナブルなお部屋の「三号館」と呼ばれる本陣の向かいにある湯治棟で、六畳一間のお部屋。もちろんバストイレ無し。ゆえ、旅館というよりはほぼ民宿。湯治部屋ですから、当たり前といえば当たり前です。

あと、お部屋にテレビがございません。そしてクーラーはありましたが、かなりの年代物でほとんど効かず、少々暑いなと思いました。
しかし、鶴の湯にはそんなことはどうでもよくなくなる程の「風情」と「趣」がございます。

この鶴の湯には現代の「当たり前」はありませんでしたが、昔ながらの日本の古き良き「何か」がありました。

日本人なら是非一度は体感して頂きたい、そんなお宿だと思います。

次回訪問の際は、真冬の雪の時期に行ってみたいですね。

※新しい棟の新本陣、東本陣にはトイレ付きのお部屋もあります。

◆立ち寄り湯料金 大人500円、小人300円
◆立ち寄り湯時間 10:00〜15:00
◆1泊2食 8,550円〜15,900円
◆泉質 ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉等

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2012/08/23−2012/08/24 訪問

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