国指定史跡が集まる松阪公園(松阪城跡)をぶらり旅。

国指定史跡が集まる松阪公園(松阪城跡)をぶらり旅。

更新日:2014/06/18 16:53

近鉄松阪駅より1km。1588年蒲生氏郷が築城した松阪城は、石垣のみ残された城跡となっています。しかし、周辺は公園として整備されサクラ・フジ・ツツジの名所として四季折々の姿を見せてくれますよ。そんな歴史の一幕を感じる松阪城跡や、同じく史跡として指定されている「御城番屋敷」などが残る松阪公園へのぶらり旅を紹介します。

蒲生氏郷こだわりの石垣積み上げ工法

蒲生氏郷こだわりの石垣積み上げ工法
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松阪城は長い歴史の中で台風や失火などの影響を受け、ゆっくりと当時の姿を失っていきました。現在では石垣のみが残る城跡となっていますが、その石垣には築城した蒲生氏郷のこだわりが高い評価を受けています。

蒲生氏郷は「野面積み」と呼ばれる自然石をそのまま積み上げる方法を主体にし、部分によって「切り込みはぎ」という石材を密着させる工法や、「算木積み」という工法で強固な石垣を作り上げました。

このこだわりを持って積み上げられた石垣こそ松阪城の魅力ですね。城の姿は失ってしまいましたが、この美しい石垣を見るだけでも訪れる価値はあります。

公園内に今も残る本居宣長旧宅

公園内に今も残る本居宣長旧宅
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もちろん松阪公園の見所は松阪城跡だけではありません。公園内には、江戸時代の国学者・本居宣長が暮らした「本居宣長旧宅」が保存されています。保存のため一部のみの公開となっていますが、同じく公園内にある「本居宣長記念館」で本居宣長の12歳から72歳までの生涯に触れることができます。

MEMO欄に本居宣長記念館のリンク先を添付します。本居宣長の歴史に興味があればぜひ覗いてみてください。特に「今月の宣長さん」のコーナーが勉強になりますよ(笑)

江戸時代末期の武士の住宅「御城番屋敷」

江戸時代末期の武士の住宅「御城番屋敷」
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松阪城公園のもうひとつの見所が、江戸時代末期の武士の住宅「御城番屋敷」です。江戸末期に紀州藩士が松坂城警護のため移り住んだといわれる武家屋敷は、今も住居として現役で活躍しています。

一軒のみ一般公開されており、管理人の方が御城番屋敷の歴史をお話ししてくれます。写真も自由に撮影可能で、屋敷内の隅から隅まで見学することができます。

とても雰囲気のある町並みでぶらり旅にはぴったりですね。松阪城跡から見る御城番屋敷の屋根を楽しむのもおすすめです。

びっくりするのが御城番屋敷は現在も借家として貸し出されているということです。家賃は月7万円から7万5千ほどだそう。冷暖房完備でトイレはウォシュレットも設置されているとのことですよ(笑)。比較的温暖なエリアとされていますが、吹き降ろす風が冷たく体感温度は相当寒いそうです。

寒さに強く、当時の武士気分を感じながらの生活に興味があれば、御城番屋敷に住んでみるのもおもしろいかもしれませんね。現在は残念ながら満室?のようですが、じっくりと時間をかけて待てばチャンスはあるかもしれません。

ぶらり旅にぴったりの松阪公園

松阪公園は松阪城跡、本居宣長旧宅、御城番屋敷などの歴史を存分に感じることができる史跡の集まりです。ぐるりと半日ほどかけて回るにはちょうど良いですね。伊勢神宮などを観光と一緒に立ち寄るのがおすすめです。

もちろん季節によってはサクラ・フジ・ツツジを楽しむことができるので、じっくりと一日かけて楽しむこともできます。近隣にはおしゃれなカフェなも多くあるのでゆっくりと散策することができますよ。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/06/17 訪問

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