写真:大宮 つる
地図を見る諏訪大社上社(かみしゃ)の前宮(まえみや)は、本宮(ほんみや)から東方面に約2キロ離れたところにあり、旧鎌倉街道にそった県道の途中の山の手にあります。
諏訪大社といったら、上社の本宮や下社(しもしゃ)の秋宮(あきみや)のイメージのある方がいらっしゃるかもしれませんね。
しかし、諏訪大明神がはじめてご出現になられたのが、上社の前宮付近、県道からはいって一段と高くなったところの広場一帯の神原(ごうばら)だと伝えられているのをご存じですか?
諏訪大社のはじまりといったら「上社の前宮」といっても過言ではないので、上社の前宮にも参拝に行ってみてくださいね。
鳥居は神様が宿る場所に入らせていただくための大切な入口ですので、まずは、一礼をしてから参道を歩くようにしましょう。
写真:大宮 つる
地図を見る前宮は本宮に対し、それより“前にあった宮”の意味とも考えられているそうです。
また、前宮の本殿は、諏訪大明神が最初に居を構えた地であり、“諏訪信仰発祥の地”ともいわれています。
本殿は昭和7年に伊勢神宮の古材をつかって建てられているとのことなので、歴史や縁に思いを馳せながら、参拝をしましょう!
諏訪大社のご神徳は、五穀豊穣、家内安全、健康長寿、交通安全、商工業の繁栄、開運招福などで、長野の諏訪地方の絶大な効果のあるパワースポットです。
写真:大宮 つる
地図を見る諏訪大社というと「御柱(おんばしら)」でも有名です。
ご神域の四隅に、千数百年の歴史をもつ御柱が数えで7年ごと(6年に1度)に建てられるのですが、上下4社に4本ずつ16本の柱が建てられます。
大きな御柱は、長さが16.5メートル、重さが12〜13トンにも及ぶそうです。この大きな御柱を、山から人の力のみで、急な坂から引き落としたり、川を引き渡したりしながら、運びます。
20数キロそのような過程を経て運ばれてくるので、御柱の裏側を見てみると、すり減っていることがわかります。
この行事が「御柱祭(みはしらさい)」または「おんばしら」とも呼ばれ、お祭りを見るために数十万人の観衆が訪れます。
4社いずれも御柱を見ることはできますが、4本すべての御柱を触れてまわれるのは、「上社の前宮」だけです。前宮に参拝に来られたら、ぜひ4本の御柱を触れてみてくださいね!
写真:大宮 つる
地図を見る上社の前宮「四之御柱」付近には、御手洗川上流の山の中から湧き出した「水眼」の清流が流れています。前宮のご神域を流れる清流のことを“すいが”と呼び、古くからご神水として大切にされてきたそうです。
中世においては、この川で心身を清め、前宮の重要神事の際に用いられたと記録されています。
飲用もできるとのことなので、パワーあふれるこのお水を一口飲んでみてはいかがでしょうか。
なお、前宮には、内御玉殿(うちみたまでん)、十間廊、鶏冠社、若御子社(わかみこしゃ)といった見どころもあります。時間があればそちらも訪れてみては?
「諏訪大社」上社前宮の必見スポットをご紹介しましたが、いかがでしたか?
上社前宮は、本宮や下社の秋宮にくらべると参拝者がそれほど多くなく、静かで荘厳な雰囲気があります。本殿については石畳を登って行きますが、「こちらが諏訪大明神が最初に居を構えた地であるのか!」といった感慨があります。
なお、交通アクセスとしては、中央線茅野駅から約4キロ、バスで15分程度のところにあります。
もし、上社前宮以外に本宮や下社(秋宮・春宮)に参拝に行かれるようでしたら、車でまわるのがオススメです。
関連メモに、下社についてまとめた記事もありますのであわせてご覧いただけると幸いです。
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(2024/4/30更新)
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