エメラルドグリーンの絶景が続く「黒部峡谷トロッコ電車」は、スリルも満点!

エメラルドグリーンの絶景が続く「黒部峡谷トロッコ電車」は、スリルも満点!

更新日:2023/04/26 09:15

結月 ここあのプロフィール写真 結月 ここあ 旅行ブロガー
富山県にある黒部峡谷は、日本三大渓谷・日本の秘境100選にも選ばれている人気観光地です。宇奈月駅からエメラルドグリーンに輝く黒部川に沿って、日本一深いV字峡谷の中をいくつもの橋を渡り、トンネルをくぐり抜けるトロッコ電車は、絶景は勿論のことスリルも味わえます。黒部峡谷の見どころスポットを紹介しましょう。

宇奈月駅から片道55分のトロッコ電車

宇奈月駅から片道55分のトロッコ電車

写真:結月 ここあ

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黒部峡谷トロッコ電車は、電力会社の専用鉄道として、以前は資材や作業員を運んでいましたが、現在はこのような観光用にも使われています。
宇奈月(うなづき)駅から欅平(けやきだいら)駅までの20.1キロを結んでいますが、観光ツアーなどではその一つ手前の鐘釣(かねつり)駅まで、片道約55分かけて往復するのが一般的です。

豪雪地域を走るためトロッコ電車は4月頃から11月頃までの運行となっています。運休の期間には、毎年部品を解体してきちんと整備をするので安心な乗り物なんだそうですよ。

エメラルドグリーンに浮かぶ古城

エメラルドグリーンに浮かぶ古城

写真:結月 ここあ

トロッコ電車に乗って10分ほどで、進行方向右側にヨーロッパの美しい古城のような建物が見えてきます。湖に浮かぶ西洋の城をイメージして設計された新柳河原発電所です。
このような素敵な発電所は、他ではなかなか見ることができませんよね。

トロッコ電車には、普通客車(オープンタイプ)・リラックス客車とあります。
お天気のよい日や暖かい季節ならば、オープンタイプの普通客車がお勧めです。
自然の風をからだに受けて気持ちがいいし、崖っぷちを走ったり、鉄橋を渡ったりとスリルも味わえます。
ただし雨の日は、びしょ濡れになるのでレインコートが必要になります。

猿が渡る専用の吊り橋

猿が渡る専用の吊り橋

写真:結月 ここあ

トロッコ電車の車内放送は、富山県出身の女優の室井滋さんが担当されていて、見どころスポットになると、詳しく案内をしてくれるんですよ。
この辺りになると峡谷はさらに深さを増していきますが、柳橋駅と森石駅間では、猿専用の吊り橋を見ることができます。
写真で右手にかかる細い吊り橋が猿橋で、運が良ければ渡るところも見られるかもしれません。

峡谷を走る電車は、いくつものトンネルを抜けて、黒部川が見え隠れしながら次々景色は変わっていきます。
座席は往路は右、復路は左が峡谷側になります。
いくら気持ちが良くても、怪我をするといけないので、絶対に手足は出してはいけませんよ。

ダム放水中!

ダム放水中!

写真:結月 ここあ

トロッコも中盤にかかると黒薙(くろなぎ)駅が近づいてきます。
ここには温泉が湧いていて、峡谷最古の温泉露天風呂もあり、宇奈月温泉の源泉となっています。途中下車すれば、28畳もある大露天風呂で日帰り入浴も楽しめます。

こちらの写真は、放水中の出し平(だしだいら)ダムです。
ダムの放水って、なにかワクワクしちゃいますよね。
ダムには一般の方は入ることができないので、トロッコからの景色を楽しみましょう。

鐘釣は万年雪に、河原の温泉

鐘釣は万年雪に、河原の温泉

写真:結月 ここあ

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鐘釣駅の黒部万年雪展望台では、対岸の百貫山に降った雪が落ちて堆積した万年雪が、夏でも見ることができます。

遊歩道を歩いて行くと急な階段がありますが、ここから河原に降りることができます。
なんとここの河原を掘るとお湯が沸き出てくるんですよ!
ただし昼間は、人が多いので足湯程度ですが、それでも万年雪を見ながら足湯っていうのも乙なものです。
ただし鐘釣で宿泊されない方は、入浴・撮影・見学は午後4時までなので注意してくださいね。

自然を肌で感じることができる黒部峡谷

黒部峡谷は、他の峡谷ではあまり見ることができない絶景があります。
黒部川のエメラルドグリーンに魅了され、夏でも涼しげな万年雪や個性のある温泉。スリルのある断崖や感動の景色を楽しむ旅をしてみませんか。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/06/01−2014/06/02 訪問

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