伏見の蔵を巡りながら、女酒を堪能するおとなの一日。

伏見の蔵を巡りながら、女酒を堪能するおとなの一日。

更新日:2014/06/05 15:33

酒どころとして知られる「伏見」。豊かな地下水が湧き出るこの場所は、その名水を「伏水」と呼び、酒造りに使用されてきました。「灘の男酒・伏見の女酒」と言われるように、女性を思わせる丸みを帯びた味わいは絶品。昔ながらの風情が残る蔵を巡りながら、伏見の女酒を楽しんでみませんか。

カッパの夫婦と聞いてピンときたなら、ここは寄るべし。

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カッパの夫婦と言えば「黄桜」ですよね。ここ伏見には黄桜直営施設の、黄桜カッパカントリーがあります。中に入れば黄桜の歴史を学べる記念館。直営施設だからこそ頂ける限定のお酒。酒蔵を改装したレストランでは、黄桜のお酒や京都地ビールとともに食事も楽しめます。

ガーデンではふらりと立ち寄って飲める屋台が併設されていたり、お土産ショップでは黄桜にまつわる商品やお酒も購入可能。記念館では1959年より放映された黄桜のCMが、ズラリ揃って鑑賞できるのでこれも必見でしょう。あなたにはどの時代のカッパ夫婦が、思い出深いですか?まずはこちらで懐かしみながらの一軒目。

近代化産業遺産を見逃すな!「月桂冠大倉記念館」

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1909年、伏見の酒と歴史を紹介する記念館として、酒蔵を改装。
酒造用具400点を常設展示し、酒造りの工程を見ながら学ぶ、楽しめる場所です。昭和初期まで使われていたという大きな酒桶や、足踏み精米機。古田織部発案のキリシタン灯篭、酒造りの合間に杜氏や蔵人達が一服する会所場など、見どころ満載。見学を終えて出てくると、利き酒も用意されています。歴史や用具を見た後での酒は、また格別に味わい深いはず。酒造りにかかわる人たちの想いが伝わってくるようです。

ここから数分歩くと「伏見夢百衆」があります。1919年建造という大正時代の建物で、月桂冠の旧本社でもありました。地面より少し高い位置に建てられており、川の氾濫による水害から守るための知恵と工夫が、随所に施されているのも見どころ。中へ入ると現在はお土産物屋が併設された、風情ある喫茶室となっています。大正時代をほうふつとさせる家具や内装も見逃さずに。

月桂冠の酒蔵は川沿いに建てられているため、これを川越しに見てください。白い土塀や煙突、木造家屋と宇治川から引き込んだ美しい濠川(ほりかわ)。柳並木の合間から川を見下ろすと、春季から秋季にかけ観光船の十石舟が見られます。(乗船可能)

伏見のお酒を徹底的に堪能するならここ!

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大手筋商店街中ほどにある「吟醸酒房 油長」。ここではなんと伏見にある25の蔵元、80種類以上ものお酒を味わうことができます。きき酒セットと称して3種類を一杯づつ飲み比べたり、杯売りで次々に味わうことも可能。カウンターが用意され、ちょっとしたおつまみも出てきます。これがまた気の利いた一品。お酒を飲む手が止まりません。店主さんの説明も必聴。

まだまだあります酒蔵・飲み処

京都・伏見にはまだまだたくさんの酒蔵と飲み処があります。
酒造会社それぞれの個性感じる味わいを、ぜひその舌で確かめてください。
はんなりとした女酒も、最後にはガツンと効いてくるかもしれません。
くれぐれも、飲み過ぎには注意しましょう!

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/06/01 訪問

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