頭からガブりっ!富山・庄川 夏の香魚『鮎』料理を堪能!

頭からガブりっ!富山・庄川 夏の香魚『鮎』料理を堪能!

更新日:2019/05/27 09:17

きんぎょ 美歩のプロフィール写真 きんぎょ 美歩 温泉と歴史旅 Walker
今回ご紹介するのは富山県を流れる『庄川』流域にある庄川町です。
庄川は富山の隠れた食材、名物の『鮎』の古来からの漁場です。庄川町にはその鮎を堪能できる専門店や宿が多数あります。
また、岐阜&富山を流れる一級河川の庄川の流域には、世界遺産・合掌集落で知られる五箇山や白川郷等の観光名所があります。
6月は釣り人たちが待ちかねる鮎釣りも、いよいよ解禁!
美味しい鮎料理が食べられるお店をご紹介しましょう。

水と緑の競演、庄川渓 天然の地物鮎は絶品!

水と緑の競演、庄川渓 天然の地物鮎は絶品!

写真:きんぎょ 美歩

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美味しい鮎が食べられる富山県の庄川町は、北陸自動車道「砺波インター」から車で約20分程。インターを降りたら案内に沿って国道156号線で『庄川水記念公園』を目指しましょう。

水記念公園は、庄川の本流にあるダムの中でもっとも下流にある『庄川用水水合ダム』の前。ダムには魚道も設置され、ダム湖の傍には庄川に沿って緑豊かな船戸公園もあります。
水記念公園には、アクア七色館(水資料館)等地域の美術館や、木目が美しい茶盆や茶托などを即売している木工品の特産館など、いくつかの施設があるので、時間があったらぜひ訪れてみましょう。お気に入りの木工品が見つかるかもしれません。

庄川用水合ダムは上流の小牧ダムへと広がる、庄川渓の入口です。四季折々、水と周辺の木々の競演が素晴らしい風景が広がります。今の季節はダム湖に映える水と緑のコントラストが美しいビューポイント。この辺りは、春は桜の名所に指定され、もちろん秋の紅葉も見事!
庄川渓の上流では遊覧船も楽しむことができるので、これもオススメです。

さて『庄川』ですが、富山県には他にも『神通川』や『黒部川』といった有名な河川がありますが、庄川は古来から鮎の漁場として、知る人ぞ知る釣りの魚場です。他にも北陸サクラマスや、はぜ、ウナギ等の絶好の漁場としても有名です。特に庄川の鮎の味わいには、昔からファンが多く、鮎解禁日には多くの釣り人たちで賑わいます。
富山湾から遡上する天然の鮎は絶品!
それでは、オススメの美味しい鮎料理のお店をご紹介しましょう。

川金いろり茶屋「鮎の庄」 絶品&豪快な鮎焼!

川金いろり茶屋「鮎の庄」 絶品&豪快な鮎焼!

写真:きんぎょ 美歩

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庄川水記念公園から川に沿って約5分程度。庄川のほとりには庄川温泉郷があります。
ご紹介するのは味に定評がある、一肌の宿・川金のいろり茶屋『鮎の庄』。美味しい鮎料理を食べることができるお店です。
以前は「鮎小屋」といい、店は茅葺き屋根の情緒ある建物で、それなりに風情がありましたが、お店の半分を占める小あがりは畳敷きでした。
そのため、長い行列と長い待ち時間、席数と畳の不便さを解消するため、2013年に全面改装。平屋建てになり、新しい店内は天井高の広く明るい空間に。そして全面テーブル席、庭に面した個室も用意されました。

炭火焼で豪快に焼かれる鮎

炭火焼で豪快に焼かれる鮎

写真:きんぎょ 美歩

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店の入口では、写真のように炭火で竹串に刺された鮎がたくさん、豪快に焼かれていきます。
以前のように、生け簀で鮎が飛び跳ねる姿を間近で見ることはできなくなりましたが、味は周辺随一!リピーターも多く、県内外からその味を求めて訪れるほどのオススメのお店です。
庄川の鮎は地元で養殖した、地物の鮎を放流して育む天然鮎です。
昔は琵琶湖の鮎の稚魚を放流していたのですが、10数年前に施設ができ、地元の鮎の稚魚が放流されるようになりました。
解禁までの期間の鮎は「養殖鮎」ということになりますが、庄川周辺の専門店には昔から生け簀をもっているお店も多く、生け簀からそのままの新鮮な鮎料理を味わうことができます。

鮎の串焼きは頭からガブリっ!

鮎の串焼きは頭からガブリっ!

写真:きんぎょ 美歩

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「鮎の庄」の各テーブルにはプチ囲炉裏があるので、炭火でじっくり焼き上げた鮎の塩焼きが、竹串のままテーブルの囲炉裏へと運ばれます。
稚魚や解禁も間もない鮎は、頭からガブリっといただきましょう!
いやな臭味もなく、かえってさっぱりした鮎の風味は、まさに香魚。美味しい味にきっと大満足間違いなし!
あゆ御膳(2500円)では一人3本の鮎がつきます。もちろん塩焼きのみの追加もOKです。

鮎は頭から尾の先まで食べられる魚で、特に内臓の独特の味わいを好む人も少なくないとか。
「鮎の庄」では鮎の塩焼きのほか、鮎料理でも珍味の、雄の白子と雌の真子を混ぜた「子うるか」、肝で作る「本うるか」もあります。
本場ならではの鮎料理をご堪能ください。
また鮎料理のほかにも鯉の洗いや岩魚はもちろん、冬場にはしし鍋や鴨鍋等、鮎以外の季節も営業しています。

富山の夏「大門素麺」は茹でる前に注意…?!

富山の夏「大門素麺」は茹でる前に注意…?!

写真:きんぎょ 美歩

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いくら鮎が好きでも、魚づくしは苦手…という方へ。「鮎の庄」では鮎以外にも美味しい富山の味があります。

写真は大門素麺(半分盛り)と鮎の酢の物です。
酢の物は大根の旨みと、鮎の、こりこりする食感が美味で、魚が苦手な方にもきっと鮎の美味しさをわかってもらえる逸品!

また「大門素麺」は富山の夏を象徴する食べ物のひとつです。
その巻き方から「島田素麺」「丸まげ素麺」の別名をもつ「大門素麺」は、油を使わない手延べ素麺。コシが強くて歯触りがよくて、富山の麺類の代表格。こちらもぜひ味わってみてください!
ちなみに、「大門素麺」は高速のSAをはじめ、県内いたるところで手に入れることができますが、実は茹でる前に注意することが…?!
「大門素麺」は半乾の麺を長いまま丸め和紙に包んでいるので、必ず茹でる前に半分に折ること!そうしないと、立って食べるほどの、長い、長い素麺を食べることになるので要注意(笑)。

夏の庄川で遊・食・観を満喫!

江戸時代には、鮎で作ったなれ鮨「あゆずし」が富山藩から幕府へ献上され、8代将軍徳川吉宗も絶賛したという富山の鮎。
庄川の鮎は6月21日解禁です。旬の味を堪能するなら解禁直後から夏がベストシーズン!
秋には特産のゆずをメインに「庄川ゆずまつり」も開催されます。

庄川流域には、立ち寄り湯、日帰り温泉や宿泊温泉施設も多数あり、上流には船でしか行くことのできない秘境の温泉宿もあります。
他にも、欄間や彫刻で有名な井波にもほど近く、世界遺産の五箇山や白川郷にも1時間足らずで行くことができる立地です。
高山、名古屋方面からも快適なドライブを楽しめる庄川へでかけてみてはいかがでしょう。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/05/31 訪問

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