写真:月宮 うさ
地図を見る最初に「小樽貴賓館(旧青山別邸)」についてお話を。
小樽貴賓館は、北の美術豪邸といわれる写真右手側の建物「旧青山別邸」、お食事などを楽しめる写真正面の建物「貴賓館」、美しい庭園で構成されています。
庭園は毎年5月中旬頃から7月上旬にかけて、牡丹と芍薬のお花で埋め尽くされ、見頃には北海道内外からたくさんの観光客が訪れます。
国登録有形文化財に指定されている旧青山別邸は、明治〜大正時代にかけてニシン漁で巨万の富を築き上げた青山家の別荘です。
この時代、北海道ではニシン漁が最盛を極め、漁で財を成した網元達が競うように木造建築物「にしん御殿」を建てました。その中でもここは、とりわけ豪華絢爛で、贅の限りを尽くしており、その総工費は現在の価格にして、35億円とも言われています!
写真:月宮 うさ
地図を見る小樽貴賓館「牡丹・芍薬まつり」が始まる頃、お庭に咲き誇っているお花は「牡丹」です。芍薬より少し早くに開花が始まります。
中国原産の牡丹は、樹高1.5mほどのという小さな木に、15cm以上にもなる大輪の花を咲かせます。春に花を咲かせる「春牡丹」、冬に花を咲かせる「冬牡丹」、春と秋に花を咲かせる「寒牡丹」と種類がありますが、ここで見ることのできるのは春牡丹です(雪深い北海道では、温室以外で冬牡丹を見ることはできません)。
写真:月宮 うさ
地図を見る6月上旬くらいから咲き始め「牡丹・芍薬まつり」が終わる頃まで美しいお花を見せてくれるのが「芍薬」です。
芍薬はアジア大陸北東部の原産の、ボタン科の多年草。こちらは木ではなく草本です。草丈は約60cmで、牡丹と同じく大輪の花を咲かせます。
牡丹と芍薬、見た目が似ている2種類の植物ですが、茎にあたる部分を見ると、木と草の形状で見分けをつけることが可能。豆知識として覚えておくと観賞がより楽しめます。
写真:月宮 うさ
地図を見る美しい牡丹・芍薬が咲き乱れる庭園を眺めつつ、ひとやすみしませんか?
お庭には、風情の感じる座って休憩スポットがあります。記念撮影にもぴったりの場所ですよ。
また、貴賓館(建物の中)ではお食事を楽しむことができます。
季節の料理が用意され、牡丹・芍薬まつり時期には華やかな「牡丹御膳」が登場。お抹茶と和菓子のセットもございますので、お庭を眺めつつ休憩もオススメです。
写真:月宮 うさ
地図を見る美しいのはお花ばかりではありません。
小樽貴賓館 旧青山別邸の屋根には、厄除けの鬼瓦があります。その装飾の美しさは細部に至るまで細やかで、一見の価値がありますので、屋根も眺めてみてくださいね!
ニシン漁で栄えた旧青山別邸らしく、恵比寿様の姿も。その表情は見ている人を幸せにさせる笑顔です。
また、建物の中は豪華絢爛で煌びやか。お時間がある方はぜひ見学を。牡丹・芍薬まつりの期間中は、着物を着て行くと入館料が無料になるという特典もあります(お庭は無料で見学できます)。
最後に小樽貴賓館までのアクセスをご案内します。
JR小樽駅から中央バス「小樽水族館」行きに乗り約20分の「祝津3丁目」で下車。山側に向かって歩くこと約5分で到着します。
小樽散策バスの利用も可能で、JR小樽駅より小樽散策バスC祝津コースに乗車し、「小樽貴賓館」で下車、徒歩1分で到着です。
お車ご利用の場合は、JR小樽駅より道路標識案内「小樽水族館」方面に向かい車を走らせること約10分で到着します(無料駐車場30台)。
牡丹・芍薬まつり開催中は、週末を中心に各種イベントもございますのでホームページもご覧になり、楽しんでくださいね!
※2016年の牡丹・芍薬まつりは5月25日(水)〜7月7日(木)までの開催です。
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(2024/3/28更新)
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