写真:井伊 たびを
地図を見る園内は、いろいろなコンセプトごとに、コーナーが設けられている。それぞれのバラが持つ美しさを遺憾なく発揮させるよう工夫されている。なにしろ、バラの種類は豊富だ。こちらでは、原種やオールドローズをメインに、13,000平方(約4,000坪)の広大な園内に、およそ1,050品種2,500本あまりのバラが植栽されている。
「世界の原種コーナー」では、ヨーロッパや北米などに自生するバラが集められている。また「歴史コーナー」では、品種改良の歴史を知ることができる。そんな中、特に香りのいい種類を集めた「香りのコーナー」が人気だ。
楚々とした美しさが愛くるしい一重咲きのバラを集めた「シングルローズコーナー」や、熱帯地方でも丈夫に育つバラの「インドの夢」というコーナーも見落とさないようにフォローしたい。
写真:井伊 たびを
地図を見る日本の風土に合ったバラの作出に生涯を捧げた「ミスターローズ」あるいは、「日本のバラの父」とも呼ばれている鈴木省三氏作出の品種が集めらているこのコーナーは必見だ!
特にこの「熱情」は、故鈴木省三氏ファンにとって、とても思い出深い晩年の作品。色も形もとても美しく、まさに万人がイメージする究極の赤バラだ。株もとても強健で切花にしても申し分のない品種で、1993年には、日本バラ国際コンクールで金賞を受賞している。
敷地内の「バラ園資料室」には、鈴木省三が遺した書籍・資料合わせて9,000点が収められている。時間に余裕があれば、立ち寄ってみたいところだ。
写真:井伊 たびを
地図を見る「ローズフェスティバル」は、毎年5月末から6月初旬にかけて開催される。フェスティバルの期間中は、すてきなお店の出店や、楽しいイベントが用意されている。あなたは、誰と行きますか?気の置けないお友達と?ご夫婦で?恋人同士?それとも、おひとり様でごゆっくりと?
★2014 ローズフェスティバル★
5月31日(土)〜6月8日(日)午前9時〜午後6時
写真:井伊 たびを
地図を見るバラばかりのバラ園が多い中、こちらのバラ園は、ほかの草花と併せて愉しめるところがオススメだ。名も知らぬ可憐な雑草や、小さな昆虫が舞うバラ園を散策しながら、辺りの森林から届く野鳥のさえずりを聞けば、こころがポワ〜と満たされる。
成熟した大人の芳醇なときの過ごし方だ。
見上げれば澄み切った五月晴れ。青空にピンクのバラが、そよ風に静かに揺れている。思わず花弁に鼻先がゆく。小さき生命の息吹。そのハーモニーを独り占めにしたい。
写真:井伊 たびを
地図を見る魅せられたバラを、わが家の庭にと思えば、手に入るのがウレシイ!園内のバラの苗が、揃っている販売所が敷地内にある。連れて帰って、ご自宅でも愉しんでみてはいかがだろう。
多品種にわたるバラたちは、それぞれ少しずつ開花期が異なる。四季おりおりの表情で魅せてくれるのが愛くるしい。
4月の上旬には、早咲きのバラが咲き始る。5月の下旬は、バラ園の最盛期だ。毎年、ローズフェスティバルの頃が一番の見頃。原種やオールドローズは、春だけに花を咲かせるものが多い。お見逃しなく!
また、春の最盛期が終わっても秋には、ローズヒップや四季咲きのバラが楽しめる。
さらに、時間に余裕があれば、隣接する「佐倉市民の森」で、森林からあふれ出すマイナスイオンのシャワーも浴びたいものだ。きっと、野鳥のさえずりが聞けたり、可憐な草花に出逢えるだろう。
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(2024/4/26更新)
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