生まれ変わった国宝姫路城の隠れお花見スポット・ベスト5!

生まれ変わった国宝姫路城の隠れお花見スポット・ベスト5!

更新日:2015/02/25 10:35

SHIZUKOのプロフィール写真 SHIZUKO 舞台演出者
2009年から足かけ7年の長い年月をかけて大改修された国宝・姫路城が、桜の開花に合わせるように、2015年3月27日にリニューアルオープン。びっくりするくらい真っ白に再生されました。『白鷺城』と呼ばれるのも納得です。真っ白な姫路城を彩る桜は、天守閣と共に眺めるのが美しいのですが、多くの人で混雑する新生天守閣周辺だけがお花見場所ではありません。絶対に納得の隠れお勧め花見スポットをご紹介します。

ナンバー1は『千姫の小路』

ナンバー1は『千姫の小路』

写真:SHIZUKO

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姫路城の隠れスポットのナンバーワンは『千姫の小路』。

姫路城正面入り口からお濠沿いに5分ほど西に歩き、好古園を越えるとほどなく到着します。船場川と内壕に挟まれた細い道が、時代の波に翻弄された『千姫』の名前を持つ、市民に愛されている散策道です。

千姫は、徳川2代将軍秀忠の長女で、織田信長の妹・お市の方の娘=お江(ごう)が母親という、江戸時代のややこしい人脈のど真ん中に生まれた女性。ゆえに波乱万丈の生涯を送りました。姫路城では2度目の夫・本多忠刻と共に過ごしました。穏やかで、見目麗しかった千姫は今でも姫路の人々に愛されています。

『千姫の小道』は、散策道の両側に、見事な桜が咲き誇るとても優雅な道。細い土手に覆いかぶさるように咲く桜は見事。城内の混雑とは関係なく、静かに桜が楽しめる場所です。

城壁の内側・特別史跡『土塁(どるい)』の桜がナンバー2

城壁の内側・特別史跡『土塁(どるい)』の桜がナンバー2

写真:SHIZUKO

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姫路城を取り囲む内濠(うちぼり)を外から見ると、その城壁は美しいそりを持つ石垣。ところがこの石垣、内側から見ると、どこにもないのです! 平地に建てられた平城(ひらじろ)の姫路城の内壕内は、今では公園として整備されていて、豊かな木々がうっそうと茂る落ち着いた景観。歩いていても、石垣が見えないので、自分が城内にいるのかどうかわからなくなります。

実は、石垣の内側は『土塁』になっていて、石垣の上に出る階段が所々に設けられています(文化財保護のために通行は禁止)。何気なく見ていると、丘かな…なんて思ってしまいますが、石垣を内側から固めた土塁です。この土塁から見上げる桜もいいんです。

他のお城では、石垣そのものが見えることが多いので、珍しいその景観は、国の特別史跡に指定されています。

ナンバー3が、静かな『姫路神社』

ナンバー3が、静かな『姫路神社』

写真:SHIZUKO

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姫路城大天守の東側にあるのが、桜の名所『姫路神社』。姫路藩主・酒井正親が祭神で、明治になって建てられた神社です。

天守閣から少しだけ離れた位置にあるせいか、満開の桜のもとにもあまり人はいず、とても静かにお花見ができます。鳥居にかかりそうな桜、参道を覆うように咲く桜は『千姫の小路』に負けず劣らずの美しさです。

『姫路市立動物園』のさくらがナンバー4

『姫路市立動物園』のさくらがナンバー4

写真:SHIZUKO

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姫路城の中に『姫路市立動物園』があります。ちょっとびっくりしますよね。小規模な動物園なのですが、園内の中央に内壕がどーんと通っているので、お濠沿いの見事な桜を楽しむことが出来ます。

象やキリンなどの大型動物以外にも、子どもたちが楽しめる小型動物とのふれあい広場も人気。懐かしい観覧車やモノレールなどもあり、テーマパークとは一味違った優しい遊園地です。花を見るだけでは飽きてしまったというお子さんたちが楽しむにはピッタリの場所です。

ナンバー5は『和船』に乗って、内壕の桜を満喫

ナンバー5は『和船』に乗って、内壕の桜を満喫

写真:SHIZUKO

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最後にご紹介するのは、桜の季節から5月中旬まで特別に運行される『和船』。

歩き疲れたら、内壕を和船に乗って進んでみましょう。見上げる石垣もまた別の角度となれば、新鮮な感動があります。ガイドさんの説明で、へぇぇぇ、ええっ!なんてこともたくさん知ることが出来ます。約30分のゆったりとした時間は、とっても贅沢です。

乗りたい人は、城内に入る前に予約をしておくことをお勧めします。

新しい姫路城へ行こう!

大改修中は、大天守の屋根を間近に見る施設を作り、改修時期だけのお楽しみを見せてくれた姫路城が、いよいよリニューアルオープンです。美しい桜を求めて、多くの観光客が訪れることでしょう。

大混雑の場内から、ちょっと足を延ばせば、美しい隠れスポットが点在しています。そんな場所では、静かに姫路城と桜を楽しむことが出来るはず。世界遺産・国宝姫路城の優美な外観と桜の競演をぜひ、お楽しみください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/04/02 訪問

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