写真:bow
地図を見る沖縄本島南部の南城市に店舗を構える「まんぷく食堂」。特に観光エリアにあるわけでもなく、大型バスの駐車場もあるわけでもない、創業30年を迎える地域密着の名店と言ってもいいでしょう。
TVのご当地バラエティ番組「秘密のケンミンSHOW」に紹介されて以来は観光客も増えましたが、店の看板にもあるような定食類が充実した、肩肘を張らない大衆食堂の雰囲気が漂っています。
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地図を見るまんぷく食堂の特徴の一つ、とにかくメニューが多い!多岐にわたるカテゴリーにこれでもか!という程のメニューの量・・・。色々目移りをしてしまって選ぶのに時間がかかってしまいます。
参考ですが、まんぷく食堂の人気ランキングは1位が「牛汁」、2位が「山羊汁」、3位が「あひる汁」、その後「馬汁」や「牛ソーキそば」などが続くのだそう。やはり観光客より地元民の利用が多く、沖縄の郷土料理の汁ものが人気ランキングの上位を占めているようです。ちなみに汁もののメニューは全て定食スタイルになっています。
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地図を見る「まんぷく食堂」を訪れたのならぜひ食べて欲しいのは、人気メニューの一つでもある「あひる汁」。
”あひるを食べる”という発想自体がイメージできない人が多いかと思います。しかしながら沖縄では14世紀後半ごろ中国大陸からあひる料理が伝わってきたのだそう。そもそも中国ではあひるの肉は呼吸器系の病気に効果があるとされて食べられていたようです。同じく、沖縄でもあひるの肉を喘息や風邪に効くと認識した上で食べているそうなんです。それを聞きつけてわざわざここまであひる汁を食べにくる人もいるのだとか!
あひるの肉だけでなく、大根、人参、昆布がゴロゴロと入った具だくさんの汁は溢れ出る寸前まで汁が入っています。スープは2時間以上煮込まれているそうで、薬効のありそうな滋味深さがあります。ちょっと癖があるかな?と感じるならば添えられているショウガを入れて味を調節しましょう。
あひる汁 1000円
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地図を見るさて、沖縄と言えば沖縄そば、ソーキそばだ!という方におすすめしたいのが「牛ソーキそば」です。
ご存じのとおり、ソーキそばで出てくるのは豚バラの肉なのですが、ここ「まんぷく食堂」では珍しい牛ソーキそばがあるのです!これがまたジューシーで美味いんです!なんで今まで見なかったのかと疑ってしまう程のマッチングです。ここ「まんぷく食堂」では牛ソーキそば以外にも焼肉やステーキなど牛料理も充実しています。沖縄=豚料理だと思っていた観光客的のイメージを覆しそうな牛ソーキそば、こちらもご賞味あれ!
牛ソーキそば 700円
ご長寿の島、沖縄は古来から”医食同源”という言葉があり、民間療法的な料理が多く伝わっています。薬になる食べ物、クスイムン(くすりもの)、シンジムン(煎じもの)などという言葉があるほどです。
あひる汁以外にも人気メニューの牛汁や山羊汁も、滋養強壮によいとされる料理なのです。美味しさの中に、優しさがある、そんな沖縄料理の真髄がこの「まんぷく食堂」にあるように思えます。ぜひ一度訪ねてみてはいかがでしょうか?
※まんぷく食堂の営業時間など詳細は、【MEMO】の「まんぷく食堂」よりご確認ください。
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(2024/3/29更新)
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