由布院・憧れ宿“御三家”泊まらずに楽しむ裏ワザはパブリックスペースにアリ!

由布院・憧れ宿“御三家”泊まらずに楽しむ裏ワザはパブリックスペースにアリ!

更新日:2014/05/01 18:19

由布院を全国的な人気温泉地へと導いた、2大老舗旅館「由布院玉の湯」と「亀の井別荘」そして、独自のスタイルで注目を集める「山荘無量塔」。この由布院を代表する名宿3つを総称して、ガイドブックなどでは”御三家”と呼んでいます。一度は泊まってみたい憧れの名宿ではありますが、実はどの宿も宿泊しなくても楽しめる散歩道やカフェなどの施設も充実しているのです!緑の庭が美しい憧れ宿のとっておきスポットを紹介します。

1万坪の自然林の中に建つ「亀の井別荘」

1万坪の自然林の中に建つ「亀の井別荘」
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大正時代の別荘として建てられた亀の井別荘。由布院の観光名所である金鱗湖(きんりんこ)のたもとの神社と地続きで、自然林に覆われた約1万坪の広大な敷地には、鎮守の杜に抱かれた安堵感と静けさが漂います。
その敷地内のパブリックスペースには、旬の食材を活かした自家製食品などを取り扱うショップ「鍵屋」や、瓦と藁葺屋根の日本家屋のお食事処など、趣のある店舗が点在しています。

なかでも、鍵屋で職人さんたちが朝から手作りしているおはぎは、連日午後には完売する人気の逸品。写真の中庭に並ぶテーブルでは、おはぎを食べることもできるそうですから、朝散歩の途中に立ち寄ってみるのもいいですね。

緑豊かな中庭を望む亀の井別荘の「茶房天井桟敷」

緑豊かな中庭を望む亀の井別荘の「茶房天井桟敷」
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先ほどご紹介した「鍵屋」に隣接するのが穏やかな時間が流れるカフェ「茶房天井桟敷(さぼうてんじょうさじき)」。
江戸末期に建てられた造り酒屋を改装した店内は、アンティークな調度品で統一され、西洋のグレゴリオ聖歌が心地よく流れていて、幻想的な雰囲気を醸し出しています。おすすめは窓辺のカウンターテーブル席。金鱗湖へと続く遊歩道の美しい緑を上から眺められ、木漏れ日が木々の間から入ってきて、目の前に広がる美しい光景を好きなだけ独占できます。

夜は19時からBar山猫へと形態が変わり、真空管のステレオからはジャズが流れはじめ、また雰囲気が変わりますので、両方楽しまれるのも素敵ですね。

「由布院玉の湯」の遊歩道には可愛いテラス席も

「由布院玉の湯」の遊歩道には可愛いテラス席も
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金鱗湖から流れる小川沿いに野の花が咲く道を歩いて行くと、清々しい緑の雑木林に包まれた、老舗旅館「由布院玉の湯」の落ち着いた佇まいが見えてきます。
まだ海外旅行が簡単ではない昭和初期に、亀の井別荘とともに西洋のホテルを見学して取り入れようとした古き良き品格が漂う由布院玉の湯旅館。

敷地には、可愛い木馬や季節の花々が彩り、宿の朝食でも使われている陶器などの工芸、自家製のジャムをはじめとするオリジナルの食品を買うことができるショップ「由布院市」が。中庭を眺めながら森林浴できるさりげないウッドテーブルなどもあり、女子が歓びそうな「可愛い」がいっぱいです。
大きな窓から雑木林が広がるカフェ&バーも点在し、人気の自家製アップルパイは、連日午後には完売してしまうほどの逸品です!

遊歩道を歩いていると、自然本来の美しさを保つ雑木林に降り注ぐ木漏れ日が、風とともに心身を包み込んでくれます。朝と夕の時間とともに景観が変わる由布院玉の湯にお散歩へと出かけてみてはいかがでしょうか。

由布院玉の湯で、お得で美しい山里料理を味わう

由布院玉の湯で、お得で美しい山里料理を味わう
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雑木林に面した贅沢な空間でゆっくりお食事できる由布院玉の湯の食事処「山里料理葡萄屋」。宿泊客はもちろん、宿泊していなくても予約して由布院ならではの食を堪能することができます。

お薦めは、16時30分〜18時30分の間だけ提供される夕方限定のお得なコース。通常の夜のコースは18時30分からですので、知る人ぞ知る泊まらなくても楽しめる由布院の里山グルメなのです!料金も6000円台からとお手軽なのが魅力です。

写真はその夕方限定コースの一品目、旬の山菜などの盛り合わせです。毎朝地元の契約農家から仕入れる地産地消の食材は、驚くほど新鮮で由布院でしか味わえない大地の恵みがたっぷり。箸置きには、庭に咲く可憐な黄色のミニバラが!そんなさりげない工夫もコースを通して散りばめられていて感動すること間違いなしです。ぜひ、予約して、四季を感じる山里料理を堪能してみてはいかがでしょうか。

山あいに立つ「山荘無量塔」の個性溢れるショップ

山あいに立つ「山荘無量塔」の個性溢れるショップ
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由布院の市街地から少し離れた山あいに立つ「山荘無量塔(さんそうむらた)」は、移築した古い日本家屋に、和と洋を巧みに織り交ぜた和モダンという新しい宿のスタイルを作った贅沢な空間が魅力の宿。
由布院駅から車で10分ほどなのに、がらりと変わる山の自然の雰囲気には驚くほどで、宿まで続く緑も一層色濃く感じます。
18時までは宿泊客以外も楽しめる古民家を再生したBarでは劇場用の巨大スピーカーが荘厳なクラシックを奏でる中、オーダーしてから淹れられるコーヒーなどをゆったりと楽しめます。

ミュージアムなど様々な施設が点在する無量塔。なかでも気軽に訪れたいのが、敷地内の高台にあるセレクトショップ「匠舗蔵拙(しょうほぞうせつ)」。地元で活躍するアーティストの作品や、ショコラ専門店など系列店の様々なオリジナル商品を購入することができます。コーヒーや飲み物をいただけるソファー席もありますから、ゆっくりとおみやげ探しを楽しんでみてはいかがでしょう。

御三家めぐりはこの順番がおススメです

個性溢れる由布院の名宿“御三家”。1日で全て訪れるのでしたら、朝一番の金鱗湖に観光客が少ない時間に「亀の井別荘」のカフェやおはぎをいただきましょう。そしてタクシーやクルマで山あいにある「山荘無量塔」に向かうのがお薦めです。
日帰り観光客が少なくなった夕方に、また由布院駅近辺の市街に戻り、お土産屋さんが立ち並ぶ湯の坪街道を散策しながら、途中の道を川の方に下って「由布院玉の湯」で、山里料理を堪能されてはいかがでしょう。
1日あればたっぷり楽しめる由布院の御三家めぐりで一流のおもてなしに触れ、森林や自然に癒される旅に出かけてみませんか。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/04/21−2014/04/23 訪問

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