はとバスの富岡製糸場ツアーでは、最新車両の「レガート」に乗車します。レガートとは「音を途切れさせず滑らかに演奏する」という意味の音楽用語。ゆったりと流れるように観光ポイントを繋ぐ、そんなイメージから名付けられたそうです。
実際に乗車してみると、まさにその名の通りの乗り心地。通常のバスよりも席の幅が少し広く、ゆったりと座ることができます。筆者の身長は185cmとやや体が大きいのですが、そんな私でも快適に過ごすことができました。
車内には広く綺麗なトイレも完備されています。ツアーの途中にもトイレ休憩はありますが、いざという時の為にもバスにトイレがあると安心ですね。
また席の肘掛けにはコンセントが備わっており、携帯電話の充電もOK。車内ではお茶のサービスもあり、まさにかゆい所に手が届く、そんなバスツアーなのです。
写真:木村 岳人
地図を見るさて、世界遺産登録が目前に迫る富岡製糸場ですが、現在はいわば世界遺産の内定を貰った状態。正式には6月に行われる世界遺産委員会で登録が決定されます。正式登録後はさらに混雑すること間違いないですし、見学に行くなら今のタイミングがベストでしょう。
そもそも、なぜ富岡製糸場が世界遺産になるのでしょうか。それは日本の機械工業化のさきがけ、日本が西洋各国に並ぶ近代国家に成長する鍵となった存在である為です。
江戸時代から明治時代に移り変わった当時、日本の主要輸出産業は生糸でした。明治政府は外貨獲得の為に生糸の品質向上と大量生産を目指し、お雇い外国人のポール・ブリュナを呼び寄せて器械製糸技術を導入したのです。
そうして明治5年に創建された富岡製糸場は、模範工場として日本全国からやってきた工女に製糸の技術を教え、地元に戻った工女たちがそれぞれの製糸工場で活躍。富岡製糸場は日本製糸産業の礎となったのです。
写真:木村 岳人
地図を見る現在も富岡製糸場には、創建当時に建てられた繭倉庫や操糸場を始め、美しい木骨煉瓦造りの建造物が数多く残されています。この奇跡的ともいえる現存具合も高く評価された点の一つ。
門の正面に建っている東繭倉庫の壁をよくよく眺めてみると、煉瓦の色にムラがある事に気付きます。このムラは煉瓦の焼成を覚えたばかりの瓦職人が焼いた為で、それがまた良い味を出しているんですよ。
煉瓦の隙間を埋めているのも、モルタルではなく日本の漆喰。中には瓦職人がサイン代わりに付けた刻印が残る煉瓦もあったりと、西洋建築ではありながらどこか和の雰囲気が感じられる、そんな風情を醸しています。
また、繭倉庫の南側に建っている操糸場には、富岡製糸場が操業を停止した昭和62年当時のまま、自動繰糸機が保存されています。これは明治時代のものではありませんが、今にも動き出しそうなメカニカルな趣きに、製糸工場の雰囲気を体感する事ができます。
写真:木村 岳人
地図を見るこのツアーの魅力は富岡製糸場だけではありません。ツアーの午前中には群馬県太田市の北部運動公園に立ち寄り、見事な芝桜とネモフィラの絨毯を楽しむ事もできるのです。
丘の斜面に沿って広がる赤、白、青のコントラストはまさに絶景そのもの。園内をゆっくり散策しながら、様々な角度から色鮮やかな花々を楽しみましょう。
「でも、芝桜やネモフィラってそろそろシーズン終わっちゃうんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、ご心配なく。5月17日以降は訪問先が前橋市の敷島公園に切り替わり、美しい薔薇を楽しむ事ができます。
写真:木村 岳人
地図を見るツアーの昼食は、敷島公園のすぐ側にあるフレンチレストラン「朔詩舎」のフルコース。
日本近代詩の父と称される前橋出身の詩人「萩原朔太郎」をモチーフにした、大正ロマン溢れる素敵なお店です。店内の調度品や展示物も洒落ていて雰囲気たっぷり。入口には草木が生い茂り、水が流れ、そのたたずまいはまるで隠れ家のよう。
前菜は薔薇の花をあしらった鯛のマリネ、クリームスープ、魚のソテーと続き、メインの牛フィレ肉はやわらかなミディアムレアで、どれも絶品。
フレンチレストランというと、どうしても敷居が高く感じられがちですが、ツアーでならば気軽。たとえ一人での参加であっても、じっくり時間をかけて美食を楽しむ事ができます。
いかがでしょうか。ツアーならば交通の便を心配する必要はありませんし、さらにはグルメや絶景までもが日帰りで楽しめる。なんともお得じゃありませんか。
他にもこのツアーでは、富岡製糸場周囲のお菓子屋さんで、自分好みのお好きなお菓子三品と交換できる「まゆのお菓子箱」チケットが貰えたり、群馬県の特産品であるこんにゃくの工場見学ができる「こんにゃくパーク(こんにゃく博物館)」にも立ち寄ったりと、内容盛り沢山。
もうすぐ世界遺産になる富岡製糸場。一足先に、はとバスツアーでその魅力を楽しんでみるというのも良いのではないでしょうか。
【この記事は株式会社はとバスとのタイアップです。】
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(2024/4/19更新)
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