まぐろラーメンにポンカレー!?鹿児島県いちき串木野市を喰らう!

まぐろラーメンにポンカレー!?鹿児島県いちき串木野市を喰らう!

更新日:2014/05/23 16:19

六三四のプロフィール写真 六三四 温泉ソムリエ師範、温泉フリーライター
鹿児島県西部に位置する「いちき串木野市(くしきのし)」。東シナ海に面する人口約30,000人の漁業が盛んな町。特に遠洋マグロはえ縄業におけるまぐろ船隻数は日本一で鹿児島県ではマグロの町というイメージが定着しています。

今回は「マグロの町いちき串木野」の魅力のひとつマグロを使ったご当地グルメと古くから鹿児島県民に親しまれている串木野の特産品を「いちき串木野市を喰らう!」と題してご紹介します。

マグロといえばこれでしょう!「元祖まぐろ丼」

マグロといえばこれでしょう!「元祖まぐろ丼」

写真:六三四

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あくまで個人的な意見ですがマグロを味わうなら丼!アッツアツの銀シャリにマグロをのせたものを豪快に喰らう。筆者にとってマグロを食べる醍醐味、そう!これぞ至福のときなのです。

さて最初にご紹介するのは「串木野まぐろ館」2階にある食事処「松栄丸」。赤いダイヤとも呼ばれている良質の南マグロがきれいに並べられたマグロ丼(800円)は色といい、艶といい食をそそります。

遠洋はえ縄漁業でマグロは1匹ずつ釣り上げられ船内でマイナス60度の急速冷凍を行います。冷凍直前まで生きているため鮮度の高い状態を維持できるそうなんです。

ほどよい脂にほんのりとした甘さの新鮮なマグロ丼を是非ご賞味ください。

薩摩串木野まぐろの館「松栄丸」
【住所】鹿児島県いちき串木野市八房3141−1
【電話】0996-29-5515
【時間】11:00〜22:00
【店休日】無休

ご当地マグログルメの火付け役「まぐろラーメン」

ご当地マグログルメの火付け役「まぐろラーメン」

写真:六三四

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現在鹿児島県内では魚介系のご当地ラーメンがブームで地域特有の食材、食文化を活かした地域おこしのラーメンが続々登場しています。

鹿児島のご当地ラーメン第一号がココ、いちき串木野の「まぐろラーメン」。余談ですが筆者は温泉だけでなく無類のラーメン好きで鹿児島県内各地200店以上のラーメンを食べた自称鹿児島ラーメン通でもあります。お伝えするのであればやはり1番のラーメンを!ということで2004年にまぐろラーメングランプリに輝いた大衆中華「蘭蘭」をご紹介します。

コチラはランチタイムになるとすぐに店内は満席になる人気店。大衆中華の名にふさわしいカウンターとテーブル席。厨房に立ち上る湯煙に食材を炒める中華鍋の軽快な音。これぞ大衆食堂といった雰囲気も筆者にはツボです。

「蘭蘭」の「まぐろラーメン」(700円)にはマグロの漬けと竜田揚げがのっていてマグロの出汁が効いた醤油スープとの相性も抜群。麺はちぢれ麺でスープによく絡んでこれまた美味。トッピングのわさびを溶かせば味が引き締まり一度で二度楽しめる「まぐろラーメン」。スープを飲み干す女性も少なくありません。

何度も足を運んでみたくなるそんな表現がピッタリの「まぐろラーメン」です。

大衆中華「蘭蘭」
【住所】鹿児島県いちき串木野市昭和通285
【電話】0996-32-8768
【時間】11:30〜14:00、17:30〜21:00
【店休日】月曜日

いちき串木野ゲン担ぎ名物「三大カツ盛定食」

いちき串木野ゲン担ぎ名物「三大カツ盛定食」

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いちき串木野には荘厳なパワーを秘めた霊山と呼ばれている山があります。中国秦の時代に日本に訪れたとされる徐福が山頂で神様と対話する儀式を行い自分の冠を山に収めたと伝えられている冠岳(かんむりだけ)。いちき串木野のシンボルでパワースポットとして知られています。

また、1865年に日本初の海外留学生がイギリスに渡った市内西部の羽島地区は「薩摩藩留学生渡欧の地」と呼ばれるパワースポット。

さらに市来(いちき)神社は鎌倉時代一帯を治めていた蹴鞠の名手・市来氏家が祀られており地元ではサッカーの神様とも言われています。コレはサッカー選手にとってはある意味パワースポットと呼べそうです。

前置きが長くなりましたが、パワースポットと呼ばれる場所が多く点在するいちき串木野市で地域の食材を使ったゲン担ぎの名物が作れないか?という事で誕生したのが『勝つ』と言う言葉にゲンを担いだ「ゲン担ぎ三大カツ盛」。「ゆのまえ食堂」の「三大カツ盛り定食」(800円)は鹿児島県産赤鶏の胸肉を海洋深層水に漬け込んだ赤鳥カツ、いちき串木野産六白黒豚を使った黒豚カツ、そしてマグロの町いちき串木野を象徴するマグロカツの3種類が入っておりそれぞれの素材の美味さを引き出す3種のソースにつけて頂けるよう工夫がされています。マグロのカツと聞けばパサパサしたイメージがありますが外はカリッと中はしっとりジューシーで食感も楽しく美味しくいただけます。

パワースポットいちき串木野のパワーを浴びた食材の「三大カツ盛」。スポーツ選手や受験生が食べれば勝利、合格も間違いなし!かもしれません。

ゆのまえ食堂
【住所】鹿児島県いちき串木野市曙町115
【電話】0996-32-3340
【時間】11:00〜15:00、17:00〜21:00
【店休日】月曜日

ポンカンとカレーのコラボ!その名も「ポンカレー」

ポンカンとカレーのコラボ!その名も「ポンカレー」

写真:六三四

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いちき串木野市は漁業の町として知られていますがミカン科の柑橘類ポンカンの栽培も盛ん。ポンカンは鹿児島県民にとってはシーズンになると日常的に食される果物なのですが全国的には生産量も少なく市場に出回るのは輸入品が多いそうです。

特産品であるこのポンカンを使ったカレー、その名も「ポンカレー」。いちき串木野のご当地グルメとして定着し鹿児島では認知度も高いご当地グルメ。ネーミングも某レトルトカレーのような親近感があり価格設定も低く人気の料理です。

いちき串木野の観光名所で昔ながらの焼酎造りを再現した「焼酎蔵薩洲濱田屋伝兵衛」のレストランでも「ポンカレー」(680円)を味わう事ができます。カレーにポンカンのピューレを使うことでカレー独特のしつこさを酸味が消し甘酸っぱさも加わる事で昔懐かしい味に仕上がっています。やや辛口のカレーなのですがこれなら子供たちも大丈夫。

新しいけどなつかしい味。そんな言葉がぴったりの「ポンカレー」です。

焼酎蔵薩洲濱田屋伝兵衛
【住所】いちき串木野市湊町4-1
【電話】0999-36-3131
【時間】11:00〜15:00、17:00〜21:00
【店休日】月曜日

いちき串木野の名物といえばやっぱり「つけあげ」

いちき串木野の名物といえばやっぱり「つけあげ」

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いちき串木野で古くから親しまれている名物と言えば「つけあげ」。さつま揚げと聞けば皆さんもご存知かと思います。さつま揚げは江戸時代頃から地元民に食されてきた鹿児島のソウルフードでさつま揚げの発祥はいちき串木野ではないかという説があります。薩摩藩(鹿児島県)とゆかりの深い琉球王国(沖縄県)には「チキアギ」という魚のすり身を油で揚げた料理があり、それが薩摩に伝わり独自の調理法で今の形になったといわれています。筆者が幼少時「つきあげ」の語源は「チキアギ」だったと母に聞かされたとき妙に納得したのを今でも覚えています。

「つけあげ」はタラ、エソ、イトヨリなど鹿児島近海で水揚げされた魚をすり身にしたものに地酒と黒砂糖を加えます。ちなみにこの酒は焼酎ではありません。「つけあげ」のほんのりとした優しい甘い風味は酒と黒糖の二つあります。この甘さが芋焼酎にぴったりマッチするのでダレヤメ(鹿児島弁で晩酌の意味)のお供に欠かせません。

筆者を含め我が家4代、ひょっとしたらそれ以上かもしれませんが「つけあげ」でお世話になっているのがいちき串木野「勘場蒲鉾店」。県外に住む親戚には必ずココの「つけあげ」を送っています。また自分自身も「つけあげ」が食べたいと思ったときは勘場さん。「つけあげ」なんてどこも同じという方もいらっしゃるかもしれませんが、そういう方にこそ一度ココの「つけあげ」を食べてもらいたい。
筆者一押しの「つけあげ」の名店です。

勘場蒲鉾店
【住所】鹿児島県いちき串木野市旭町40
【電話】0996-32-4423(フリーダイヤル0120-325523)
【時間】8:00〜18:30
【店休日】元旦

鹿児島県いちき串木野市ご当地グルメまとめ

いちき串木野市ご当地グルメ「まぐろラーメン」「三大カツ」「ポンカレー」は今回ご紹介した店舗以外でも提供しています。
詳しくは、いちき串木野市発行「まるごと食のガイドマップ」(MEMOにリンク記載)をご覧ください。

今回筆者は半日でこの全てを食べたという事を最後に付け加えてしめたいと思います(笑)

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/03/01 訪問

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