式年遷宮1周年。ご利益が増す「おかげ年」こそ伊勢神宮へ!

式年遷宮1周年。ご利益が増す「おかげ年」こそ伊勢神宮へ!

更新日:2014/06/04 16:43

古来よりの言い伝えでは、式年遷宮の翌年を「おかげ年」と言って、遷宮の年よりも特別なご利益を授かることができるとされ、遷宮後の翌年に伊勢神宮に参拝する習慣があります。
「おかげ年」に当たる2014年こそ、お伊勢詣りがベスト!
今回はお詣りの方法が不明な方のために、ガイドブックより簡単で分かり易いお詣り順序をご紹介。まだ間に合います!!ぜひこの機会にお伊勢さんのご利益を最大限に授かりましょう!

お伊勢詣りは、まず二見浦から!

お伊勢詣りは、まず二見浦から!
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“お伊勢詣りは二見浦から”
という言葉があるように、伊勢神宮にお詣りするには、まず夫婦岩と興玉神社にお詣りして身を清めることから始めましょう。

夫婦岩は古来から磐座(いわくら)信仰と結びつき、岩そのものに神が宿る場所として信仰され、注連縄(しめなわ)や鳥居を備えることで、そこに神が鎮座しているとされます。
興玉神社は夫婦岩の沖合約700mの海中に沈む、祭神・猿田彦大神縁の興玉神石を拝する神社のことです。「道開き(導き)の神」とされ、また神使がカエルであることから、境内には神徳を受けた人から無数のカエル像の献納があります。神社の授与品もカエルにちなんだ物が多いのが特徴です。

写真のように夫婦岩は、岩の間から太陽が昇る写真(初日の出)をカレンダーなどでよく見かけますが、これはお正月の撮影でなく、夏季に撮影されたものです。太陽を狙うには夏至の前後約2週間が最適で、富士山山頂からのご来光と重なることから、普段よりも大勢の観光客でいっぱいになります。
一方で冬至の頃には夫婦岩の間より昇る月を見ることもできますので、この期間中も要チェック!

外宮では感謝の気持ちをこめてお詣りしよう!

外宮では感謝の気持ちをこめてお詣りしよう!
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二見浦で身を清めた後はいよいよ伊勢神宮(外宮)に向かいましょう。

最近、御正宮において「お願い事をしてはいけない」という風潮がありますが、神宮ではこの様なお話しは一切していません。
御正宮では「感謝の意」を述べることが中心ですが、「感謝だけを捧げなければならない」という趣旨ではありません。簡単に言えば、日々の感謝と同時に自身の願い事を神様はお聞き届けくださるということになります。これは外宮だけでなく内宮でも同じです。
伊勢神宮では様々な人々の、様々な願い事の行きつく気持ちが「感謝」であると伝えられています。

外宮正宮:豊受大御神(とようけのおおみかみ)は、衣食住を始め、あらゆる諸産業の守り神で、私たちはその1つなりの産業で仕事をして生活が成り立っていることを感謝します。

外宮での参拝順は(御正宮、多賀宮、土宮、風宮)となりますので参考にしてください。

あなたの知らない伊勢神宮がここに…必見の「せんぐう館」。

あなたの知らない伊勢神宮がここに…必見の「せんぐう館」。

提供元:せんぐう館

http://www.sengukan.jp/地図を見る

外宮の敷地内に式年遷宮を記念して建てられた博物館があります。「せんぐう館」はその名の通り、式年遷宮が伝えてきた技術や精神、さらにはわたし達が普段から知っているようで知らない神道に関する情報をわかり易く展示。大型ハイビジョンモニターを駆使して神道をより身近に感じることができるようになっています。

写真はせんぐう館の最奥にある圧巻の建築模型で、外宮正殿東側の4分の1を“原寸大で再現”。「神明造(しんめいづくり)」と呼ばれる建築様式で、外宮正殿の構造がよく分かるよう忠実に再現されています。

せんぐう館はお伊勢詣りの入口となる役割の博物館です。内宮のお詣り前に、必ず押さえておきたいおススメの場所です。

■開館時間
午前9時〜午後4時30分(最終入館は午後4時迄)
休館日
毎月第4火曜日(祝日の場合はその翌日)
※展示替等のため臨時休館する場合があります。
入館料
一般 ¥300、小中学生 ¥100

**本画像の二次使用は、固くお断りさせていただきます。

内宮でも自分の気持ちを素直に伝えることが大切!

内宮でも自分の気持ちを素直に伝えることが大切!
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伊勢神宮では毎日のおまつりで「国家・国民の安寧と繁栄」「五穀豊穣」が祈願されます。私たちの願いである「家内安全」「商売繁盛」も言葉だけなら現世利益に聞こえますが、我欲ばかりではなく「世のため人のため」を念頭におきながら、「家族が健やか」で「会社が繁栄すること」を祈ることは当たり前であって、神様はそれら全てを受け止めていただける存在といえるのです。この様なお話しは、せんぐう館で聞くことができます。

内宮においても外宮同様に感謝の気持ちを最初に申し述べることが大事です。
内宮正宮:天照大御神(あまてらすおおみかみ)は、皇室の祖神であり国民の総氏神様ですから自分が命を授かって生きている事への感謝を述べます。つづいて自身の素直な気持ちを神様に伝えてみましょう。

伊勢神宮の参拝作法として、外宮(御正宮、多賀宮、土宮、風宮)に参拝してから内宮(滝祭神、御正宮、荒祭宮、風日祈宮)に参拝する「外宮先祭」という慣習がありますので参考にしてお詣りください。

写真は五十鈴川御手洗場。参拝する前に身心を清める場所です。清流の五十鈴川で身も心もリフレッシュしてからお詣りしましょう。

伊勢神宮の鬼門を守る金剛證寺で締める。

伊勢神宮の鬼門を守る金剛證寺で締める。

提供元:芳井秀明(四国霊場会公認権大先達)

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“お伊勢参らば、朝熊(あさま)をかけよ。朝熊かけねば片参り”

伊勢神宮参拝の後は神宮の鬼門を守る朝熊山金剛證寺(こんごうしょうじ)へのお参りが古くからの習わしです。昔から神社と寺というのはセットでパワースポットと考えられていたのですね!

本尊は日本三大虚空蔵菩薩のひとつとされ、おかげ年にあたる2014年は本尊のご開帳(10月1日〜21日)があります。

寺域は広大で奥の院に通じる参道の両脇には巨大な塔婆を見ることができます。これは葬儀の後に朝熊山に登り、塔婆を立てて供養する地元の風習であり「岳参り」「岳詣で」と言われるものです。その他たくさんの寺宝を見学できますので、時間に余裕を持ってお参りください。

なお駐車場は無料ですが、お寺に通じる伊勢志摩スカイラインは有料(1250円)となります。

拝観時間:09:00〜16:00

遷宮によってさらに力が増した神宮にぜひお詣りを!

いかがでしたか?

遷宮というのは、建物だけでなく神宝、装束などすべてが新調され、その数は1500点以上にも及ぶと言われます。それは単なる神様のお引越しではなく、神宮のコア部分である「日本人の精神の体現」を意味します。またその神宝を作るための職人技の衰退を防ぐためにも20年に一度、遷宮を実施する意味が分かってきます。
「せんぐう館」を見学する、しないで伊勢神宮をお参りする価値観がまったく変わってくると言っても過言ではありません。ぜひお伊勢詣りの際には「せんぐう館」の見学をおススメします。
式年遷宮のクライマックスである内宮、外宮の遷宮は2013年に終わりましたが、周辺にある別宮などの遷宮はまだまだ続きます。森の中の参道を散歩するだけでも不思議な心地よさに包まれる感覚を感じながら、今、私たちがこうして生きているということは、遠い祖先たちの営みの連続によって生かされていると言うこと、そのことに対する感謝・ありがたさ・おかげさまという気持ちをもって「おかげ年(2014年)」の伊勢神宮にお詣りしてみてください。


掲載内容は執筆時点のものです。 2014/04/12−2014/04/13 訪問

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