写真:鮎川 キオラ
地図を見る浅草から東京スカイツリー周辺は、古いものと新しいものが調和する不思議な街。下町情緒と江戸の粋、そして空高くそびえる東京スカイツリー。この街で繰り広げられる「GST観光アートプロジェクト」をご存知ですか?
「GTS」とは、G:藝大(東京藝術大学)、T:台東区、S:墨田区の頭文字をとって名付けられました。隅田川を挟む台東区と墨田区の東京スカイスリーのビューポイントにアート作品12作品が設置されています。ちょっと変わった記念撮影ができるおもしろスポットなんです。
まず1つ目の作品として、隅田川の堤防沿いにある「LOOK」。大きな矢印は、東京スカイツリーの最上部を指しています。この作品の中は、くつろげる2階建てのベンチになっているんです。行き交う船を眺めながら、青空にすくっと伸びる東京スカイツリーを眺める絶好のビューポイントです。すぐ横には、寝ころびながら東京スカイツリーを覗く作品もあるんですよ。
写真:鮎川 キオラ
地図を見る東京スカイツリーのすぐ足元にある小梅児童遊園にある無数の細い棒。東京スカイツリーに負けずに、空高く一生懸命背伸びしているように見えます。個人的には、「私、東京スカイツリーなんかに負けません!!」なんて作品名をつけてみました。でも、正式な作品名は「おぼろけ」。
何がおぼろけなのかと言うと、周辺の人や建物などの街の風景を161本もの細い棒越しに見ることで、おぼろけな風景となり、だからこそ東京スカイツリーが際立って浮かび上がって見える作品となります。この手法は、墨田区生まれの葛飾北斎もよく用いた手法となります。霧雨や雲を描くことで空間に奥行きを出し、遠い富士山と江戸庶民の生活の風景を一体化させた画法です。世界が驚いた独自の表現方法のひとつです。
おぼろけな風景の中に、くっきりと際立つ東京スカイツリーの不思議な存在感をぜひ実際にその目で見てみてください。夜には、ライトアップもされて、更に幻想的な雰囲気を演出しています。
写真:鮎川 キオラ
地図を見る浅草から東京スカイツリーを結ぶ吾妻橋のたもとにある作品名「そらちゃん」。いつも多くの人が行き交う橋にふさわしい招き猫形の作品です。近くに縁結びとして有名な招き猫発祥の今戸神社(台東区)があることから、この作品が生まれたそうです。
大理石の招き猫「そらちゃん」の両目と胸元のハートは凹レンズがはめ込まれているので、このレンズを覗くと小さな視界に東京スカイツリーとアサヒビールのビルがミニチュア版で一緒に映りこみます。
写真:鮎川 キオラ
地図を見る東京スカイツリーを背景に記念撮影をするならココ。自分で手軽に記念撮影をできるアート作品もあります。東京スカイツリーのあるソラマチから歩いて5分程の大横川親水公園にある「Reflectscape」。
大きな鏡に映しだされる東京スカイスリーの全景。そして空高く、東京スカイツリー目指して続く道。さぁ、どんなおもしろい記念撮影をしますか。
アート作品巡りは、東京スカイツリー周辺の魅力を再発見するはず。実は、作品の中には分かりづらい裏路地に設置されているものもあります。地図を見ながら巡っても、迷います。それが下町さんぽの醍醐味なのです。
少し路地を入るとお寺や料亭、昔ながらの喫茶店など下町情緒たっぷりな風景に出会えます。気になるスポットに出会ったら、ちょっと寄り道してみましょう。
写真は、墨田七福神の大黒様と恵比寿様をお祀りする三囲神社。目じりが下がった可愛らしいコンコン様と東京スカイツリーの撮影スポットです。由緒ある神社の境内から、近未来的なタワーがニョキっと顔を覗かせる風景は東京の下町ならではの風景のひとつです。
写真:鮎川 キオラ
地図を見るこのアートめぐりに欠かせないものは、3つ。写真、地図、遊び心です。観光客でいっぱいの王道ではなく、アート作品を探して裏路地を歩く旅となります。東京スカイツリー周辺は、古き良き東京の下町情緒が残る場所。そして、日々新しいお店がオープンする進化する街。たまらない雰囲気のある風景や、まだガイドブックにも載っていない新しいお店と出会えるかもしれませんよ。
【GTS観光アートプロジェクト】
12作品を巡る所要時間:約1時間半から2時間
問合せ:050-5525-2112(東京藝術大学内)
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(2024/3/28更新)
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