写真:旅人間
地図を見る塩浸温泉は国道223号線沿いにあり、今はこの場所に来るには決して不便な場所ではありません。しかし龍馬の時代には当然ながら現在のような国道は整備されておらず、険しい山道を歩いて行かねばなりませんでした。
その険しい山道から、塩浸温泉へと向かう時に使われていた石階段は今も残り、当時、龍馬と妻のおりょうも、この石階段を歩いたと言われています。この石階段は驚くほどキレイに維持され、当時のままの状態で現存しているので、まるでこの場所に来るとタイムスリップしたような気分にさせてくれます。
また、龍馬とおりょうさんの歩いた様子をイメージした影もあるので、龍馬ファンにはたまらない場所と言えるでしょう。そして、この石階段を歩いて行くと、その先には願いが叶うと言われるパワースポットの岩抱き杉が見えてきます。
写真:旅人間
地図を見る100年以上も前からある石階段は、擦り切れ平たくなっている部分や、両脇にはコケがあり、深い歴史を感じさせてくれます。また現代の階段のように一定ではなく、歩幅が広い場所や狭い場所もあり、慣れない私たちには少し歩きにくい所もあります。しかし、この道は不思議なほど疲れを感じさせられないのです。もしかすると、この石階段はすでにパワースポットの入り口なのかもしれませんね。
また、この石階段は龍馬が怪我の治療の為に訪れていたとは言え、新婚ホヤホヤの時に歩いた道。龍馬はこの道を嬉しそうな顔をして歩いていたのかもしれません。そんなことを想像しながら歩くのもまた楽しいです。
写真:旅人間
地図を見るこの場所の最大の魅力は「無駄なものが何もない」と言う表現が最も当てはまるような場所であること。自然の中に、必要最小限の道があり、無理に観光名所を作り上げたのではなく、当時のままの状態がそのまま残っていることが実に素晴らしい。そして、この石階段の先にパワースポットの岩抱き杉があります。
写真:旅人間
地図を見る石階段を登ってすぐの場所に、根っこの部分に岩を抱きかかえたように立つ大きな杉の木「岩抱き杉」があります。龍馬はその珍しい様を「実に、この世の外かとおもわれ候ほどの、めづらしき所なり」と思わず口にし、大いに喜んだそうです。実はこの杉の木、地元では古くから不思議な力を持つと言われるパワースポットなのです!
地元では「心を静かにし、素直に正直に自分の心の内を伝えるように杉の木に語り掛け、そして自分の描いた夢を杉の木に伝えるようにイメージしながら願うと、その夢が叶う」と伝わっています。もしかすると龍馬は、新しい時代の夜明けをこの「岩抱き杉」に、語りかけたり、願ったりしたのかもしれませんね。
これは余談ですが、この木が持つ強い力を信じ、芸能人などがお忍びで夢を伝えにこの木の下に立つことが多いそうです。確かにこの杉の木の下に立つと、何だか不思議な気持ちにさせてくれます。気持ちを整理し、何か目標が出来たとき、訪れたい場所です。
歴史ある場所や自然の残る場所は、不思議なくらい心を癒してくれる事があります。ただその地に来ただけで元気になれる場所、それをパワースポットと言うならば、この地ほど適した場所はないでしょう。龍馬が歩いた道、傷を癒した場所、新婚の甘い瞬間を過ごした地、そしてすべてを見守って見てくれている大きな杉の木。さらに願いが叶うとの言い伝え、ここには不思議な力が宿っているように思えます。
本当におすすめの場所です。ぜひ立ち寄ってみて下さい。
鹿児島を旅するなら、「龍馬の新婚旅行」をテーマに旅をするのは実に面白い。そして道中で「龍馬ラテ」をのみ、思いふけるのも楽しいですよ。
(※龍馬の新婚旅行ルートと龍馬ラテに関する詳細は「MEMO」のリンクにて)
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(2024/4/19更新)
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