三室戸寺は、西国観音霊場10番の札所で本山修験宗の別格本山です。約1200年前(宝亀元年)三室戸寺の奥、岩淵より出現された千手観音菩薩を御本尊として創建されました。三室戸寺という地名に室という文字が使われています。あの御室(おむろ)と同じですね。光仁天皇がこの地に離宮をかまえられました当初は御室戸寺だったようですが、その後も花山天皇・白河天皇の離宮になり、「御」が「三」になり三室戸寺になりました。
宝物館には、清涼寺式釈迦如来など5体の重要文化財があり毎月17日に公開されています。
京都観光での花のお目当てとなれば、紅葉・桜が圧倒的です。JR東海さんのCMの力の入れようをみても分かります。もちろん三室戸寺も紅葉の穴場として知られていますが、こちらの魅力は境内一円に植えられた花の多さです。4月下旬から5月上旬にまず、つつじが見頃です。約15,000平方メートルに2万株は関西の寺社ではナンバーワンです。宇治の市街地から少し山の中へ入ったところにありますので、しばし雑踏から解き放たれた時間を楽しめますよ。
6月〜7月上旬はあじさいの季節です。西洋あじさい・がくあじさいなど約50種1万株のスケールです。最近人気急騰なのが、写真のハートあじさいです。これを目当てに訪れる方も増えています。お寺さんの情報によりますと、決まった株以外からも現れるとのことですので宝探し感覚で探してみましょう!四つ葉のクローバー以上に希少ですので、見つけられた時の幸せ感は最高潮です。
7月上旬〜8月中旬はハスの季節です。本堂前に色とりどりの250鉢のハスが咲きます。その光景は極楽浄土のようで蓮の寺とも言われます。毎年7月10日前後の金曜日にハス酒を楽しむ会が催されます。大きなハスの葉に酒を注いでもらい、茎を通して流れてきます。私も大きくかかげていただきましたが、思いのほかスローで流れてきます。健康・長寿の効ありと伝えられています。このハス酒は先着300名様限りということで、例年昼前にはなくなりますのでやってみたい方は早目の行動を!
宇治にある世界遺産といえば平等院と宇治上神社です。宇治川をはさんで位置しているこの二つの社寺を訪れる方は多いのですが、宇治橋からタクシーで5分も行けば、賑わいある観光地とうって変わって山にある静かな三室戸寺の庭園があります。三室戸寺の紅葉は、江戸時代から宇治十二景のひとつに数えられるほど隠れた紅葉の名所でもあります。1年を通して花を楽しんでいただける宇治の三室戸寺をお忘れなく!
■三室戸寺
【拝観時間】8時30分〜16時30分 ( 4月1日〜10月31日)
8時30分〜16時00分 (11月1日〜 3月31日)
【休館日】 年末休み (12月29,30,31日)
【拝観料】 大人500円 / 小人300円
宝物殿 別途300円 毎月17日公開
公開開始時間 9:30/ 10:30/ 11:30/ 13:00/ 14:00/ 15:00
【問合せ】 〒611-0013 京都府宇治市菟道滋賀谷21
tel 0774-21-2067
【アクセス】JR宇治駅からタクシーで10分
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(2024/4/19更新)
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