大船観音様の都市伝説は本当か!?大船観音ミステリーツアー

大船観音様の都市伝説は本当か!?大船観音ミステリーツアー

更新日:2015/11/18 13:44

安藤 美紀のプロフィール写真 安藤 美紀 おこもり温泉宿探求家、おいしいもの探検家
鎌倉市大船駅を降りるとすぐに見えてくる、巨大な白亜の大船観音。ふっくらした顔立ちと優しい微笑みを浮かべながら街を見下ろしている姿は、大船地域のランドマーク的存在になっています。大船観音は、胸から上の部分だけなので、「下半身は山中に埋まっている」そんな都市伝説が生まれるようになりました。大船観音は、珍しいものやちょっと変わったものが好きな人にとって、絶好の珍スポットです♪

観音様、そんなに見つめないで・・・

観音様、そんなに見つめないで・・・

写真:安藤 美紀

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JR大船駅西口から徒歩10分。山道を登り切った高台に大船観音寺があります。大船観音寺の入り口にある階段をさらに登っていくと、真正面に見えてくるのが大船観音。目を細めじっとこちらを見つめているようなお顔は、目があっているようで、ドキッとします。
「そんなに、見つめないで・・・」

地元の方にしたら、普通のことになっているようですが、初めて見る人にとっては、とてもびっくりする風景!階段を登りながら観音様に近付いていくと、さらに心臓がドキドキして、アドレナリンが出まくりです。

なぜこのような形に?胸から上だけの大船観音

なぜこのような形に?胸から上だけの大船観音

写真:安藤 美紀

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観音様に見つめられながら階段を登り切ると、目の前に現れたのは、胸から上の部分だけ!しかも、とても大きくてびっくりしてしまいます。その大きさは、高さ25m幅19m重さ1915t。

鎌倉大仏は、台座を入れても高さ13.35mなので、鎌倉大仏よりも10m以上大きいサイズということに。実際には、台座も無いし胸から上だけなので、もっと大きく感じます。

こうやって実物を見てみると、「大船観音の下半身は山中に埋まっている」という噂が、単なる噂だとは思えなくなってきます。

いざ、大船観音の胎内へ!

いざ、大船観音の胎内へ!

写真:安藤 美紀

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遠くから見た観音様は、白くてツルッとしたイメージでしたが、近くまで来てみると、表面はコンクリートで出来ていてザラザラした手触り。ちょっと意外です。

さらに大船観音の後ろ側へ回ってみると、胎内に入ることが出来るようになっています。

都市伝説の謎に迫る

都市伝説の謎に迫る

写真:安藤 美紀

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観音様の胎内に入ると、中は綺麗に整えられています(ただし、間仕切りの外側は、コンクリートの打ち壁や梁がむき出しです)。そして、胎内の正面の祭壇には、20分の1サイズの観音像が祀られていました。

いろいろと見ていくと、胎内の一角で都市伝説の謎を解く鍵を発見!そこには、大船観音のあゆみが書かれていました。

この観音像、初めは立像になる予定でしたが、地質が柔らかかったために立像では耐えられず、やむなく胸から上だけの姿になったそうです。もし立像だったら、奈良東大寺の大仏の2倍の高さになっていたはずでした。

しかも、大船観音は昭和9年の時点で輪郭だけ出来た状態で、一時工事が中断。世界恐慌のため資金や資材が不足してしまい、そのまま未完成の状態で23年間も放置されてしまったんです。

その後、発起人が資金を集めて工事が再開され、ようやく現在の姿になることが出来ました。ちゃんと完成することが出来て、観音様も一安心ですね。ちなみに、輪郭だけの時のお顔は、今とは全然違いゴツゴツした男らしい顔立ちでした ^^;

静かな眼差しで人々を見守り続ける大船観音

静かな眼差しで人々を見守り続ける大船観音

写真:安藤 美紀

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胎内から出て、観音様を斜め後ろから見てみると、正面から見た時よりも少しだけ微笑んでいるような表情に見えました。

山中に胴体は埋まっていないことが分かったものの、人々の願いが通じたら、地球がピンチになった時、むくっと土の中から足を出し私達を助けに来てくれるかもしれませんね。

そして、2012年6月に誕生したばかりの大船観音のゆるキャラ「のんちゃん」は、鎌倉市内の様々なイベントに登場しています。「のんちゃん」は大船観音から抜け出した妖精のようなキャラクターで、好きな食べ物は”最中”。もし鎌倉のどこかで「のんちゃん」に出会えたらラッキーですね♪そんな時は、最中を見せると大喜びしますよ。

静かな眼差しで、今もこれからも人々を見守り続ける大船観音。珍スポットが好きな方は、大船観音寺に足を運んで、とまらない好奇心を満たしてみてはいかがでしょうか。

【大船観音寺】
住所 : 〒247-0072 神奈川県鎌倉市岡本1丁目5−3
拝観料:300円 (高校生以上)、子供100円 (小・中学生) ※幼児は無料

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掲載内容は執筆時点のものです。 2012/09/26 訪問

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