ツツジを愛でに新緑の札幌に行こう!隠れ名所「北海道大学」

ツツジを愛でに新緑の札幌に行こう!隠れ名所「北海道大学」

更新日:2014/04/16 15:35

月宮 うさのプロフィール写真 月宮 うさ ブロガー
初夏の風を感じる新緑の季節、ツツジが美しい季節を迎えます。
札幌市中心部にキャンパスを構える緑豊かな「北海道大学」は、ツツジをゆっくりと愛でることができるオススメの隠れ名所!
自然豊かな広いキャンパスの一角、観光客がほとんど訪れることのない静かな場所に広がる美しいお庭を中心に、北海道大学に咲くツツジの種類・見頃と共にご紹介いたしましょう。

緑の芝生と「ヤマツツジ」の巨木達が美しいお庭

緑の芝生と「ヤマツツジ」の巨木達が美しいお庭

写真:月宮 うさ

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JR札幌駅北口から徒歩10分にキャンパスを構える「北海道大学」は緑美しい大学。
自然いっぱいのキャンパスですが、お庭に植えられている樹木もまた美しいです。

毎年5月下旬〜6月中旬、北海道大学「工学部」前に広がるお庭では、点在する大きな「ヤマツツジ」の巨木達が一斉に色付き色鮮やかな季節を迎えます。
この場所に広がる、新緑の緑と鮮やかなオレンジ色が輝く風景は本当に美しく、胸を張ってオススメできるツツジスポットです!
写真のような大きなヤマツツジがお庭に点在していますよ。

工学部前のお庭は、北海道大学の正門からメインストリートを北へ進み、左手側に見える池(大野池)を過ぎた辺りにあります。
この場所はツツジだけではなく、春の桜も美しくキャンパス内でも一ニを争う桜の名所でもあります。
また、観光客の皆様もほとんど居ない場所なので静かにツツジ鑑賞を楽しめ、芝生の上で敷物を敷いてゆっくりと愛でることもできます♪

ヤマツツジのお話

ヤマツツジのお話

写真:月宮 うさ

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北海道大学工学部前お庭で一番存在感のある「ヤマツツジ」について少しお話ししましょう。
ヤマツツジ(山躑躅)はツツジ科ツツジ属の半落葉低木で、日本固有種。北海道〜九州まで広く分布しているツツジです。
樹高は1〜5mで、直径3〜4cmの鮮やかなオレンジ色のお花を咲かせます。

写真は工学部キャンパスを背にして撮った1枚です。
ここでは無機質なキャンパスとツツジの対比が美しい写真を撮ることができます。
また、新緑の季節、緑の芝生が広がるお庭に咲く、2mを越える満開のヤマツツジが点在する風景はとても美しいです。
静かに写真を撮ることを楽しめるこの場所で、お気に入りの1枚を写してみませんか?

ツツジの女王「ヨドガワツツジ」にも会おう!

ツツジの女王「ヨドガワツツジ」にも会おう!

写真:月宮 うさ

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ヤマツツジ咲く北海道大学工学部前のお庭には、他にも何種類かのツツジが同じ頃に咲きます。
その中からツツジの女王とも呼ばれる美しい八重咲きの「ヨドガワツツジ」をピックアップしてご紹介しましょう。
ヨドガワツツジ(淀川躑躅)は、樹高1〜2mの低木で、チョウセンヤマツツジとも呼ばれる雄しべが弁化して八重咲きとなった種類です。
その姿から牡丹躑躅(ぼたんつつじ)とも呼ばれています。
ヤマツツジのオレンジ色の中に咲く、紫紅色の花は風景に色を添えてくれ、美しい世界を造りだしてくれます。

当記事中には、写真が5枚までしか掲載できないため文章での説明になりますが、この場所で見ることのできる他のツツジのお話もいたしましょう。
ヤマツツジと同じ時期には、スズランのような下向きの真っ白い5mm程の小さなお花を咲かせる「ドウダンツツジ」が満開になります。
また、ヤマツツジより少し大きい5cm程の明るいオレンジ色のお花を咲かせる「レンゲツツジ」も咲きます。(満開の時期はヤマツツジの方がほんの少しだけ早めです)
そして6月上旬〜中旬には白く大輪の「リュウキュウツツジ」を見ることができます。数は多くないのですがとても美しいので、こちらもオススメです。

北大総合博物館前の「クロフネツツジ」

北大総合博物館前の「クロフネツツジ」

写真:月宮 うさ

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正門からメインストリートに入り北へ少し進んだ場所にあるのが、観光地としても賑わいを見せる「北大総合博物館」。その前には立派な2本の「クロフネツツジ」があります。
毎年5月中旬に満開を迎え、人々の目を楽しませてくれます。

ピンクの大きなお花が美しいこのクロフネツツジ(黒船躑躅)、樹高は1〜4mで、6cmくらいの大輪の花を咲かせます。
その美しい姿から「ツツジの女王」と呼ばれる品種です。
また別名カラツツジ(唐躑躅)とも呼ばれています。

クロフネツツジの名前の由来もお話しましょう。
安土桃山時代から日本に来航する外国船は黒船と呼ばれており、その黒船によって日本に持ち込まれたと言うのが名前の由来になっています。
歴史的浪漫も感じますね!

北海道で一番早くに咲く「エゾムラサキツツジ」

北海道で一番早くに咲く「エゾムラサキツツジ」

写真:月宮 うさ

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北海道大学キャンパスのあちこちで見かけることのできる桜よりも早く咲くツツジのお話。
写真は「エゾムラサキツツジ」と言い、4月下旬から花を咲かせます。
札幌の桜は5月上旬なので、桜よりも早くに開花するんです!
キャンパス内のここにたくさん植えられているよ、と言う場所は無いのですが、あちこちに植えれていますので、桜の季節に北海道にいらした皆様は是非探してみてください。(桜が咲き始める頃満開を迎えています)

エゾムラサキツツジ(蝦夷紫躑躅)は、樹高1m程で3cmくらいの紫色のお花を咲かせる、日本では北海道でしか見ることができません。
自生種は環境省のレッドリストにて、絶滅危惧II類(VU)に登録されています。

ヤマツツジの季節は夏の入口

ヤマツツジが満開に咲く頃、札幌の街は初夏を迎えます。
新緑の緑も美しい季節ですので、ツツジだけではなく是非キャンパスの緑も楽しんでくださいませ。

北大キャンパスまでは、JR札幌駅北口から徒歩10分程でゆくことができます。
また、地下鉄南北線・北12条駅からはキャンパス内まで徒歩5分ほどで到着いたします。

ツツジの美しい季節、初夏の美しい緑を、是非北海道大学にて堪能してみませんか?

掲載内容は執筆時点のものです。

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