人気の温泉地「黒川温泉」で露天風呂めぐりを楽しもう!

人気の温泉地「黒川温泉」で露天風呂めぐりを楽しもう!

更新日:2014/06/19 13:51

堀内 京子のプロフィール写真 堀内 京子 旅行ライター、温泉ソムリエ
熊本県の黒川温泉は筑後川の源流である田の原川沿いに20数軒の旅館が建ち並び、風情漂う町並み。入湯手形を利用して露天風呂めぐりを満喫される方も多く、賑わっています。

入湯手形を利用できる対象施設が24軒あり、それぞれに趣向を凝らした露天風呂が楽しめます。今回はその中から、オススメの3軒をご紹介いたします。

まずは入湯手形を手に入れましょう

まずは入湯手形を手に入れましょう

写真:堀内 京子

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黒川温泉に到着したら、さくら通りにある旅館組合「風の舎(かぜのや)」へ向いましょう。入湯手形は各旅館でも購入できますが、風の舎は入浴できる施設や温泉街の情報が分かり、黒川温泉グッズも販売しているので立ち寄りにオススメ。
車でお越しの方は無料の駐車場が用意されているのでご利用ください。

入湯手形は対象施設24軒から3ヶ所入浴出来て1,200円(2014年10月以降1,300円の予定)。通常の入浴料金は1ヶ所500円〜800円になりますのでお得に温泉めぐりが楽しめます。
しかも半年間有効ですので1日で利用しなくても大丈夫ですよ。全24軒制覇した方には記念品と宿泊補助券(3,000円分)のプレゼントがあります。

お子様向けのこども入湯手形(700円)もあり、3ヶ所入浴して風の舎に持参すると、「ごほうび賞」としてお菓子やおもちゃが当たるくじ引きが出来ます。どれが当たるかは当日のお楽しみ♪
是非お子様もご一緒に露天風呂めぐりへお出かけください。

細川藩の御用宿 御客屋

細川藩の御用宿 御客屋

写真:堀内 京子

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個性溢れる旅館の中からオススメの3軒をご紹介いたします。まず1軒目の御客屋(おきゃくや)は1722年創業、肥後細川藩の御用宿を務めた歴史を誇り、黒川温泉で1番の老舗宿。客室や廊下に茶香炉が炊かれお茶の良い香りが漂い、とても寛げるひとときを過ごせます。

入湯手形を利用した露天風呂めぐりでは姫肌の湯・古の湯、代官の湯が利用できます。古の湯は創業以来、湯殿として約300年使われてきました。現在の浴場は古書に記されている当時の風呂を模して杉の皮葺きや竹材などを使用して再現され、趣のある造り。

心地のよい川のせせらぎを聞きながら川沿いの通路を少し進むと、代官の湯へ到着。広めの岩風呂はゆったりと浸かれ、湯は少し青みがかって見えます。その昔は肥後藩主や重臣の方々も立ち寄られ、旅の疲れを癒されたそうです。

【御客屋 温泉データ】
泉質/酸性・鉄(U)ー単純温泉、ナトリウムー塩化物・硫酸塩泉
源泉温度/63.4℃、73.6℃

珍しい立ち湯 旅館こうの湯

珍しい立ち湯 旅館こうの湯

写真:堀内 京子

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黒川温泉街の中心から少し離れた高台に佇む旅館こうの湯は、ふもと旅館の姉妹宿。母屋玄関前の湯上がり待合所には足湯があり少し緑がかった湯。泉質も良さそうな感じで露天風呂への期待が膨らみます。

木々に囲まれた男女別の露天風呂「森の湯」はどちらも広々とした造り。岩風呂の中央に屋根が付いているので晴天の昼間なども日焼けを気にせず温泉が楽しめていいですね。

岩風呂の横には名物の立ち湯があり、女性用は深さ1.3m、男性用は更に深く1.6m。
かけられた棒につかまり足を浮かべると、体全体が浮遊した感じになり面白い。

【旅館こうの湯 温泉データ】
泉質/単純温泉
源泉温度/49.7℃

自然豊かな露天風呂 旅館山河

自然豊かな露天風呂 旅館山河

写真:堀内 京子

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温泉街から少し離れ、緑の中にひっそりと佇む旅館山河も是非お勧めの宿です。約3,000坪の敷地に母屋・宿泊棟・温泉施設・足湯・休憩所などが点在しています。

玄関へのアプローチはとても風情があり、黒を基調に統一された館内も良い雰囲気。黒光りするロビーの床など、手入れの良さや宿のもてなしを随所に感じられます。

自然豊かな小道を進み露天風呂へ。途中には足湯や囲炉裏(休憩所)などもあり、よく手入れされた庭は四季折々の風景を楽しませてくれるでしょう。

混浴露天風呂「もやいの湯」、女性専用露天風呂「四季の湯」とも自然を活かしたダイナミックな造り。湯は少し青みがかって見えます。露天風呂から少し離れていますが、内風呂「薬師の湯」も泉質が良いと評判です。

【旅館山河 温泉データ】
泉質/単純硫黄泉、ナトリウムー塩化物・炭酸水素塩・硫化塩泉
源泉温度/49.3℃、73.1℃

混浴の穴湯共同浴場

混浴の穴湯共同浴場

写真:堀内 京子

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観光客が行きかう黒川温泉にも素朴な共同浴場が2ケ所あります。入湯手形の対象施設ではありませんが、お時間がある方は共同浴場のご利用もどうぞ。

黒川温泉発祥の湯と伝わる「地蔵湯」は男女別の内風呂、田の原川の畔に佇む「穴湯共同浴場」は混浴の内風呂になっています。どちらも管理人は無人のため、湯小屋入口に設置された料金箱に入浴料金を入れて中に入ります。

穴湯共同浴場はとても簡素な脱衣場、浴槽もシンプルな造り。男女共有の脱衣場・浴槽など、混浴が苦手な方はハードルが少し高いかも。誰も入っていない時を狙って是非ご利用ください。旅館の露天風呂めぐりもモチロンですが、共同浴場の入浴で旅の思い出がまた1つ増えますよ♪

おわりに

黒川温泉の露天風呂めぐりでオススメの施設をご紹介しましたが、いかがでしょうか。入湯手形を旅館や店で提示すると割引やサービスなどを受けられる特典も用意されています。詳しくは下記「MEMO」から「黒川温泉観光旅館協同組合」のサイトをご覧ください。

黒川温泉の食事は阿蘇小国の旬を活かした料理や熊本名物の馬刺・だんご汁なども味わえ、スイーツ店も点在しています。個性溢れる露天風呂をめぐり、周辺の観光やグルメなど楽しみに是非お出かけされませんか。

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/04/19−2013/04/20 訪問

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