本島南部の海岸は、珊瑚礁が作り出す青のグラデーションが沖縄の中でも特に美しいと評判です。本島南部の中でも知念岬公園は最東端にあり、海に突き出ている岬がまるごと公園になっています。だから、右も左も正面も海。印象としては、270度位が太平洋に囲まれている感じでしょうか。
岬の先端にある芝生の広場には、東屋や遊歩道があり、景色を眺めながら散策するのにピッタリ。パラグライダーの発着に利用されることもあって、明るくのびのびした雰囲気です。地元では初日の出の人気スポットでもあります。
景色以外に何かがあるわけではないけれど、景色と潮風だけでも十分に満たされる、そんな場所。筆者は南部へ行った時には必ずここに立ち寄ります。
岬の先端で右を向くと、こんな景色が広がります。
海岸線は新浜ビーチのあたりまでが一望で、右手の丘には絶景ドライブコースとして人気の「ニライカナイ橋」も見ることができます。
岬の先端で左を向くと、こんな景色です。
うるま市の与勝半島まで東海岸がぐるっと一望で、沖合には津堅島もくっきりです。
知念岬公園の一番の特徴は、神の島・久高島を間近に見ることができること。上の写真では、地平線上の平べったい島が久高島です。ここでは時々、久高島に向かって熱心に拝んでいる方を見かけることがあります。
久高島が神の島と呼ばれる由縁は、琉球王国の創世神アマミキヨが降りた島であり、琉球王府の祭祀政治の要となった島だから。時の国王は、久高島への巡礼の途中に斎場御嶽(最高位の霊場で世界遺産)に立ち寄っていたそうです。沖縄には聖地や聖域がたくさんあるけれど、久高島は別格なのです。
久高島を正面に見る位置で後ろを振り向くと、斎場御嶽を見ることができます。知念岬公園は、神の島と最高位の霊場に挟まれた場所にあるので、感性の豊かな方は様々なものを感じ取ることと思います。
知念岬公園の入り口には、「がんじゅう駅・南城」という道の駅があり、観光情報を仕入れたり特産品や軽食の購入に便利です。建物の裏手には、パワーをもらえるという「幸せの架け橋」があり、記念写真スポットして大人気。ここからは、左に斎場御嶽、右に久高島を見ることができます。
本島南部の観光といえば、戦跡巡りや斎場御嶽、海カフェでまったりが代表格ですが、「どこへ行っても人が多くて疲れた」という声もチラホラ耳にします。でも知念岬公園ではそんな心配は無用で、知っている人しか来ないので混雑とは無縁です。運が良ければ、信じられない絶景を独り占め!なんてこともあるかもしれません。
■バスでのアクセス
那覇都市モノレール「旭橋」駅前にある那覇バスターミナルから、「東陽バス38番志喜屋線」に乗車、「斎場御嶽前」で降車(乗車時間およそ60分)、バス停前の「がんじゅう駅・南城」を左に見ながら道なりに徒歩5分。斎場御嶽からは、徒歩15分くらい。バスは本数が少ないので、必ずご確認の上お出かけください。
※グーグルマップをズームしても、「知念岬公園」の表記はありません。目印は知念体育館で、体育館の奥にあります。
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(2024/4/20更新)
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